Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. · TSE:4967
Kobayashi Pharmaceutical — FY2025 Earnings Presentation
29 slides from Kobayashi Pharmaceutical's earnings presentation, February 2026
Slide 1: 代表取締役社長 挨拶
(代表取締役社長 豊田 賀一) 皆様、本日はお忙しい中、お時間をいただきまして、誠にありがとうございます。社長の豊田でござい ます。
Slide 2: 本日の説明の流れ
当社は、2024 年の紅麹事案で被害に遭われたお客様と、損害に遭われたお取引先様に対する補償を最 優先に取り組んでおります。 また、社長就任から来月で 1 年を迎える中、「もう一度、小林製薬をいい会社に立て直したい」、そう いう思いで従業員との対話を重ね、組織風土改革にも取り組んでまいりました。 本日は、2025 年の通期業績については中川より、それから株主総会議案については木村より説明いた します。その後、昨年 8 月に発表いたしました長期ビジョン、2035 年ビジョン実現に向けて、2028 年 までの中期経営計画について私から説明させていただきます。
Slide 3: 決算業績報告のサマリー
(財務本部長 中川 由美) 私から、紅麹関連事案に関する進捗状況、および通期の業績結果、また 2026 年度の業績予想につきま して、ご報告させていただきます。本日の決算業績報告のサマリーをご説明いたします。 1点目は、紅麹事案への対応状況です。 2024 年 9 月に公表しました再発防止策につきましては、記載内容に関する導入はおおむね完了いたし ました。現在は、実効性を高めるための運用の徹底および継続的な改善を推し進めております。また、 健康被害の補償につきましても、1 月末現在、260 名の方へのお支払いが完了しております。 2 点目は、2025 年 12 月期業績です。 売上高は 1,6
Slide 4: 再発防止策の進捗状況
ここからは、紅麹事案に対する再発防止策の進捗状況についてご説明いたします。 当社では、紅麹事案に対する再発防止策として、引き続きご覧の三つの柱を掲げ、それぞれ取り組みを 進めております。 詳細な進捗につきましては、本日リリースをしております「再発防止策の進捗に関するお知らせ」をご 覧ください。 この場では、主要な進捗をご報告いたします。
Slide 5: 品質・安全に関する意識改革と体制強化
一つ目の柱、品質・安全に関する意識改革と体制強化の主な進捗状況です。 品質・安全への貢献など、専門分野の人材がより活躍できるように、「専門人材」「プロジェクトマネ ージャー」の役職を新設し、2026 年 1 月から新たな人事制度を始動しました。
Slide 6: コーポレート・ガバナンスの抜本的改革
二つ目の柱、コーポレート・ガバナンスの抜本的改革の進捗です。 こちらは取締役会の改革として、指名委員会等設置会社などへの移行を検討しておりました。 検討の結果、監査等委員会設置会社への移行が適切であると判断し、本年 3 月 27 日の株主総会に議案 として上程いたします。これにつきましては、後ほど詳しくご説明をいたします。
Slide 7: 「新小林製薬」の創り直し
三つ目の柱、全員が一丸となって創り直す「新小林製薬」の進捗です。 専門性と多様性を重視した人材の確保・配置・育成を達成するために、品質管理や品質保証監査を担う 高度専門人材の採用を積極的に実施いたしました。 組織風土の見直しにつきましては、次のページで詳しく紹介いたします。 ここまでご説明させていただきましたとおり、2024 年 9 月に公表しました再発防止策につきまして は、記載内容の導入はおおむね完了いたしました。今後は、これらが形骸化しないよう、運用の徹底と 継続的なモニタリングおよび改善に注力してまいります。
Slide 8: 組織風土改革の状況
組織風土改革の状況についてご説明いたします。これは、社長の豊田がリーダーとなって進めている活 動となります。 3,000 名を超える全社員が参加するワークショップを通じて、当社の風土についての意見を集約いたし ました。それらをもとに経営層で当社の風土について何度も議論を重ね、その結果、右に示すような 「ありたい風土」の制定に至りました。 これらは、全社員が一丸となって議論した、小林製薬が目指すべき「ありたい風土」です。
Slide 9: 行動規範の刷新と浸透
その「ありたい風土」を実現するための具体的な羅針盤として、既存の行動規範も刷新いたしました。 今後は、設定した「ありたい風土」および行動規範を実現できるように、「推進メンバー」を結成し、 浸透を推進してまいります。
Slide 10: 補償の進捗状況
続きまして、補償の進捗状況です。 2026 年 1 月 31 日時点で、補償に関するお問い合わせをいただいた方は 1,340 名、そのうち補償の対象 と認定され、お支払いが完了した方は 260 名となっております。 次のページからは、本年 3 月 27 日に予定しています株主総会の議案につきまして、広報・総務本部長 の木村よりご説明いたします。
Slide 11: 定時株主総会の主な議案
(広報・総務本部長 木村 孝行) 広報・総務本部長の木村でございます。 定時株主総会における主な議案についてご説明いたします。 当社は、経営の監督機能の一層の強化、意思決定の迅速化を目的として、監査等委員会設置会社への移 行を提案いたします。 執行への権限移譲を進めることで、意思決定のスピード化を進めるとともに、中長期的な戦略や重要な リスク問題などの議論を深めることによって、企業価値向上を図ってまいります。
Slide 12: 役員案(取締役候補者)
続いて、機関設計変更に伴う役員案について説明いたします。 スライド右側が取締役候補者となります。 うち、監査等委員である取締役について、現社外取締役である毛利氏、片江氏、松本氏の 3 名に新たに ご就任いただきたいと考えております。 選任理由についてはスライド記載のとおりですが、3 名ともガバナンスや内部統制の高い知見や経験を 持っており、この体制で監査・監督機能を強化してまいります。
Slide 13: 株主提案に対する当社の見解(第1号議案)
続きまして、株主様からの提案について、当社の見解を説明いたします。 当社取締役会は、慎重に検討を重ねた結果、全ての株主提案に対し反対の意見を表明しております。 まずは、第 1 号議案、監査役選任の件です。 反対の理由につきましては、当社は監査等委員会設置会社の移行を提案しておりまして、その提案が可 決されますと、現在の監査役制度そのものが廃止となります。したがいまして、本議案は前提を欠くこ ととなります。 また、今回会社が提案する監査等委員候補者 3 名の適性、およびこの 3 名による監査体制が適正である ことについて、社外取締役が過半数を占める人事指名委員会および取締役会にて厳格に審査してお
Slide 14: 株主提案に対する当社の見解(取締役会議長)
次に、第 2 号議案、取締役会の招集権者および議長を、原則として社外取締役に限定する定款変更につ いてです。 こちらも反対いたします。 昨年、企業風土改革の経験と実績が豊富であり、社外の客観的な視点を持つ現会長の大田を招聘し、取 締役会議長といたしました。経営会議に参加するなど、業務執行に関与する立場も生かしながら、取締 役会議長としてのリーダーシップを発揮しています。 形式的に議長を社外取締役に限定してしまいますと、大田のような適任者が議長になれない事態を招き ます。 定款で画一的に議長の資格を限定することは、柔軟かつ最適な取締役会運営を阻害することになると考 えています。
Slide 15: 株主提案に対する当社の見解(マンスリーレポート)
続きまして、3 号議案、各本部長作成のマンスリーレポートを社外取締役に共有する旨の規定の新設に ついてです。 こちらの議案も反対いたします。 既にガバナンス改革の一環として、情報の報告ルートは複層化されており、各種委員会の設置などを通 じて、社外取締役への情報共有体制は強化されております。 そもそも定款とは、会社の根本的な規則を定めるものです。個別具体的な業務執行レベルの手順を定款 に記載することは制度の趣旨に合致せず、業務運営の柔軟性や機動性に大きな支障を及ぼす可能性があ ると考えております。
Slide 16: 株主提案に対する当社の見解(品質管理優先)
続きまして、第 4 号議案、品質管理優先の規定を定款に新設することについてです。 先ほどの 3 号議案の同様の理由で、こちらも反対いたします。定款のような根本規定に記載することは 反対ということです。 なお、当社は、品質重視の考えに基づき、全社を挙げて既に再発防止策を含め、多くの施策を実行して おります。また、従業員の意識改革も進めております。 以上、総会議案についてご説明申し上げました。
Slide 17: 2025412AH wes
2025412AH wes
Slide 18: 2025年12月期 業績サマリー
ここからは中川より、2025 年 12 月期の業績の詳細をご説明いたします。 サマリーをご覧ください。 売上高は 1,657 億円、前期比プラス 0.1%の微増収、営業利益は 149 億円、前期比マイナス 40%の減益 となりました。 期初の計画に対しては、売上で 53 億円の下振れ、営業利益で 9 億円の上振れとなっております。 売上高につきましては、国内事業は広告再開の遅れなどにより微減収となりましたが、国際事業は米 国・東南アジアが牽引し、プラス 4%の増収となりました。 営業利益の減益要因は後ほど詳しくご説明いたしますが、広告活動の再開と品質管理体制強化等による 固定費増加によるもので
Slide 19: 連結P/L詳細
続きまして、連結の P/L の詳細についてご説明いたします。 まず注目いただきたいのは、左側、第 4 四半期単体の数字です。 売上高は 537 億円と、前年同期比でプラス 5%まで伸び、回復基調にあります。主な要因は、米国・東 南アジアをはじめとする海外事業が好調に推移したことです。 紅麹関連製品に関する特別損失は、第 4 四半期単体で約 3 億円、通期で 36 億円の計上となりました。 また、先日リリースで発表しましたとおり、仙台新工場およびタイ工場におきまして、減損による特別 損失 146 億円を計上しており、こちらにつきましては次のページで詳細をご説明いたします。 その結果、右側、通期で
Slide 20: 仙台新工場およびタイ工場の特別損失
仙台新工場およびタイ工場における特別損失の内容についてご説明いたします。 仙台新工場につきましては、医薬品製造ガイドラインへの適合検証や品質管理体制の強化に、当初想定 以上の期間と費用を要することとなりました。また、中国大陸での医薬品の販売計画を見直しいたしま した。 タイ工場につきましては、品質管理および安定生産体制の構築に、当初の想定以上の期間を要する見込 みとなりました。 これらの要因により、仙台新工場とタイ工場におきまして、合計約 146 億円の減損損失を計上いたしま した。 配当につきましては、期初予定どおりの 104 円で実施いたします。当期純利益は、前期から大きく減少 いたしまし
Slide 21: 営業利益の増減要因分析
続きまして、営業利益の増減要因分析です。 減益に大きく影響したのは、広告宣伝費の増加になります。これは、2024 年 3 月に発生しました紅麹 関連製品の事案を受けて、国内における全製品の広告を停止しておりましたが、2025 年 7 月より本格 的にテレビ広告を再開したことが影響しています。 また、品質の向上を目的とした専門人材の確保を積極的に行った結果、製造人件費や販管人件費が増加 したことも今回の減益に影響しております。
Slide 22: 営業利益の実績と期初計画との差
営業利益における通期の実績と期初計画との差について補足いたします。 左側は、営業利益の実績につきまして、期初計画発表時に示した項目に組み替えたグラフとなります。 前のページと同じ前年比較の内容を、少し内訳の説明項目を入れ替えたものとなります。 そして、真ん中の数字は、期初計画との実績の差を示しています。 通期合計では、計画比プラス 9 億円の上振れ着地となりました。 第 3 四半期時点では、広告費等の未消化により、合計 40 億円の上振れとなっておりました。しかし、 第 4 四半期では、国内売上において、季節要因の貢献が想定より下回ったこと、また、未消化分や効果 の良い品目への広告の追加投資を
Slide 23: 国内事業のカテゴリー別詳細
続きまして、国内事業のカテゴリー別詳細です。 国内事業は、通期で減収減益となりました。 最も大きな要因は、通販事業において、前年のダウントレンドが継続した影響となります。 その他にも、冬の風邪が想定ほど流行らなかったことで、熱さまシートや風邪関連の医薬品の売上げ十 分高まらなかったことや、広告について、期初は 4 月に広告を再開する予定でしたが、再開が 7 月にな ったことも影響しております。 広告の効果につきましては次のページで詳しく説明いたしますが、ヘルスケア製品を中心に確かな効果 が出ておりまして、第 4 四半期単体でのヘルスケアの売上はプラス 4.8%と、好調に推移しています。 減益の
Slide 24: 国内の広告再開後の広告効果
国内の広告再開後の広告効果についてご説明いたします。 今期の減益の主な要因は、前期になかった広告を再開したことによる広告費の増加ですが、これが売上 にどう結びついたのか。広告比重が高く、特に顕著に効果が出たヘルスケアにつきまして、グラフでご 説明いたします。 こちらは、季節性商品を除いたヘルスケア関連製品群における店頭での消化、セルアウトの状況の推移 を示したものになります。赤色の 100%ラインが前年同月水準となります。 グラフの左側、1 月から 3 月をご覧ください。前年は広告を実施しており、2025 年度は広告がない期 間です。前年比 80%台と大きく苦戦いたしました。 グラフの真ん中、
Slide 25: 広告施策の成功事例
また、7 月以降、私たちは、単に以前と同じやり方で広告費を投下しているわけではございません。投 資対効果を最大化にするため、ブランドごとに媒体や手法を進化させております。 こちらのスライドは、その成功事例です。例えば上段の命の母やユリナール、左下のヘモリンドでは、 テレビコマーシャルだけでなく、ターゲット属性に合わせた SNS や Web 施策を組み合わせることで、 新規顧客の獲得に成功いたしました。 また、右下のブルーレットにおきましては、テレビを見ない層への動画広告配信やテレビコマーシャル でのサウンドロゴ強化による認知向上策を講じました。その結果、広告停止による減少傾向にあったユ ーザー
Slide 26: 国際事業の地域別業績
続きまして、国際事業の地域別業績です。 中国大陸が減収となったものの、米国と東南アジアは好調に推移したことで、通期トータルで、増収で 着地いたしました。 次のページで、主要な地域の売上要因についてご説明いたします。
Slide 27: 主要地域の売上要因
米国は、第 1 四半期、第 4 四半期の気温低下に伴うカイロの好調が大きく貢献し、対前年プラス 26 億 円で着地しました。 中国大陸は、第 4 四半期でインフルエンザが流行したものの、通期では発熱機会の減少による熱さまシ ートの需要減が主要因となり、対前年マイナス 14 億円で着地しました。ただし、熱さまシートの需要 減は、第 3 四半期以降、底打ちしたことを確認しております。このため、今後の回復は期待できると考 えております。 東南アジアは、主にマレーシアにおけるアンメルツの堅調な推移や期ズレが解消された結果、対前年プ ラス 7 億円で着地いたしました。 国際事業は、今後も米国・東南アジア
Slide 28: 2026年12月期 業績予想
最後に、今期 2026 年 12 月期の業績予想です。 売上高は 1,730 億円、前期比プラス 4.4%の増収、営業利益は 125 億円、前期比マイナス 16.2%の減 益、当期純利益は 100 億円、前期比 173.5%の増益を予想いたします。 本業績予想における前提条件につきまして、次のページでまとめております。
Slide 29: 業績予想の前提条件
上の段に、国内・海外事業別に前提条件をまとめています。 国内では、自社通販プラットフォームを終了し、Amazon へ移行することによる売上減影響がございま す。 また、特に費用面で影響しているのは、国内における広告の通年実施による広告費の増加と、仙台の新 工場、ならびに新研究所の稼働に伴う費用増です。さらに、品質を強化するための人件費増も挙げられ ます。これらは全て、小林製薬が力強く将来成長していくための必要な投資となります。 2025 年度の減損処理および 2026 年度の費用は、125 億円という営業利益水準をボトムといたしまし て、ここから持続的な成長に転じるための将来に向けた布石と考え
Kobayashi Pharmaceutical — FY2025 Earnings Presentation on 6ix