Tsumura & Co. · TSE:4540

Tsumura & — Investor Day (December 2025)

79 slides from Tsumura &'s investor day presentation, Dec 4, 2025

  1. Slide 1: R&D説明会

    LS R&DEHAS 20254F12A48 RUASIY LAD BACRREAFIS

  2. Slide 2: 本日の登壇者

    本日の登壇者 CFO CTO 研究開発本部 研究開発本部 取締役Co-Coo (兼)経営統括本部長 (兼)研究開発本部長 副本部長 香取 征典 副本部長 小阪 淳 杉井 圭 小林 薫 今田 明人 ツムラ漢方研究所 ツムラ先端技術研究所 国際企画部 国際研究部 CMC開発研究所 所長 池田 孔己 所長 西 明紀 部長 山下 絵理子 部長 出上 弘志 所長 豊嶋 貴弘

  3. Slide 3: Opening remarks

    R&D説明会 Opening remarks CTO(兼)研究開発本部長 今田 明人

  4. Slide 4: YAIBABSORA

    YAIBABSORA | SHOMF ARAL TED BHENFIS RERRANETS THALES LL EeBa on BARS ¢cCHmFEFO RGEFCEFESO |\SAOREZEDUT MAIKO CHICA - » RSORRZRICRMLES EORAMAZEDS ! LS ATK" FEAF HY” TSEC "RAF" TCHS | EFOESCHFRNDERDOMUE ARABI ACE

  5. Slide 5: Agenda

    Agenda 1. 当社のR&D活動の変遷とビジョン 2. 国内の研究開発活動 ・五苓散による心腎疾患治療への新たなる挑戦 ・新たな「治療」手段の提案、「未病」領域への挑戦 3. 国際化に向けての研究開発活動 ・TU-100 米国開発の取り組みと今後の方針 ・欧州・ASEAN地域等での取り組み 4

  6. Slide 6: 当社のR&D活動の変遷とビジョン

    当社のR&D活動の変遷とビジョン 研究開発本部 副本部長 香取 征典

  7. Slide 7: 研究開発本部の組織

    研究開発本部の組織 本部員計258名 女性管理職比率37.5%(15名) CTO 兼 本部長 (2025年6月16日現在) 今田 副本部長:香取・小阪 CMC開発研究所 ツムラ漢方 ツムラ先端技術 研究開発管理部 国際企画部 国際研究部 研究所 研究所 所長 豊嶋 所長 池田 所長 西 部長 山下 部長 出上 部長 塚本 製剤試験・開発 国内基礎・臨床研究/国内開発 国際開発の企画/推進 全般管理 6

  8. Slide 8: 医療用漢方製剤の誕生の背景

    医療用漢方製剤の誕生の背景 化成医薬品 医療用漢方エキス製剤 ✓ 開発期間は、10年~20年以上 1950年 漢方エキス製剤の作成(京都 細野診療所) ✓ 費用は、数百~数千億円が必要 日本東洋医学会設立 ✓ 成功確率は、約3.5万分の1 1957年 31処方の市販(小太郎漢方製薬) ※医療用/一般用製剤の区別がない時代 基礎研究 2~3年 1960年 日本薬局方に記載されていた生薬が薬価収載 1963年 「医薬品製造指針」に漢方エキス製剤の承認基準収載 非臨床試験 1967年 3処方が煎じ薬として日本薬局方に収載 3~5年 1967年 4処方の漢方エキス製剤が薬価収載(小太郎漢方製薬) 臨床

  9. Slide 9: 漢方研究の変遷

    漢方研究の変遷 EBM時(2000年~) 個別化医療時代(2010年~) 1、新漢方製剤の開発 (慢性腎炎(温脾湯)等) 基礎研究(薬理研究、外部との共同研究) 標 2、漢方再評価(8処方)(プラセボ対照DBT) 準 大学を中心としたKOLによる 治 +現行漢方の薬理研究&小規模な臨床研究 臨床研究(RCT試験等) 療 +生薬研究(品質・種苗・栽培等) の 副作用発現頻度調査、薬物動態、相互作用、 基 2004年:育薬研究のスタート 生物学的同等性試験 盤 2007年:漢方・生薬事業に特化した事業展開 構 +KAMPOmicsによるレスポンダーマーカー研究 築 ※日本薬局方に漢方エキス収載(2

  10. Slide 10: 育薬研究の取り組み

    育薬研究の取り組み 近年の疾病構造を見据え、医療ニーズの高い領域において、新薬治療が難渋し 漢方製剤が特異的に効果を発揮する疾患に的を絞りエビデンス(科学的根拠)を確立する 2004年 2009年 2011年 2017年 2021年 「漢方製剤には科学的 標 基礎的・臨床的エビデンスの集積 根拠がない」への対応 準 エビデンス メタアナリシス RCT (ランダム化 薬物 副作用 治 育薬スタート(3処方) パッケージ 解析 動態 発現頻度調査 比較試験) 療 六君子湯 六君子湯 ◯ ◯ ◯ ◯ の 抑肝散 大建中湯 抑肝散 ◯ ◯ ◯ ◯ 基 大建中湯 ◯ ◯ ◯ ◯ 盤 ◆診療ガイドラインの

  11. Slide 11: エビデンスの充実と診療ガイドラインへの収載

    エビデンスの充実と診療ガイドラインへの収載 エビデンスパッケージの充実 診療ガイドライン収載数 RCT エビデンス メタアナリシス 薬物 副作用 (ランダム化 パッケージ 解析 動態 発現頻度調査 180 比較試験) 六君子湯 ◯ ◯ ◯ ◯ 160 161 抑肝散 ◯ ◯ ◯ ◯ 140 58 タイプC 大建中湯 ◯ ◯ ◯ ◯ 120 ・ ・ ◯ ◯ ◯ ◯ 100 91 ・ 80 35 処方/領域/エビデンスの種類の充実 64 タイプB 60 49 40 28 29 質的向上 量的拡大 20 39 タイプA 13 28 〈収載処方/疾患〉 〈未収載処方/疾患〉 0 7 診療ガイドラインに

  12. Slide 12: ツムラ医療用漢方製剤の売上数量の推移

    ツムラ医療用漢方製剤(129処方)の売上数量の推移 2,646万箱 *標準包装1箱は9週間分入 900万箱 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024(年度) 漢方医学の確立・教育充実(1997年度~)、育薬の推進(2004年度~) 出所:社内資料 11

  13. Slide 13: 育薬研究の医療用漢方製剤売上への影響

    育薬研究の医療用漢方製剤売上への影響 【増加率】対2004年度 2004年度(育薬開始)に対する売上本数伸長率の推移 500% 450% 育薬3処方 449% (六君子湯、抑肝散、大建中湯) 400% 伸長率差異 350% 1.7倍 300% 250% 育薬3処方を除く全製品 265% 200% 150% 100% 出所:社内資料 12

  14. Slide 14: ツムラの研究開発費ならびに研究開発費率の推移

    ツムラの研究開発費 ならびに 研究開発費率の推移 • 当社の研究開発は、医薬品の研究開発以外に、生薬栽培・種苗研究、製剤技術研究、品 質試験研究、汚染対策研究など、多岐にわたった研究開発を行っている • 連結売上高に対する研究開発比率は5%水準で推移(第2期中計経営計画も、同様の水準を想定) 出所:ツムラHP チャートジェネレーター 13

  15. Slide 15: 漢方標準治療の拡大と漢方治療の個別化へ

    漢方標準治療の拡大と漢方治療の個別化へ 漢方治療 標準化 漢方治療 拡大 診療GL掲載・推奨度UP 標準化 EBM 診療GL掲載 漢方治療 漢方治療 個別化 論文掲載・学会発表 レスポンダーマーカー エビデンス構築 AI漢方診断支援システム 2020~ DXソリューションによる最適・個別化医療の実現へ 2017~ KAMPOmics®による多成分・複雑系漢方製剤の科学的な解明 FY2001 FY2012 FY2022 FY2031 14

  16. Slide 16: 研究開発ビジョンの全体像

    「研究開発ビジョン 」の全体像 ◎漢方治療の標準化拡大 ◎「未病」・ 「個別化医療」への挑戦 多成分系の漢方薬 ⚫ 漢方のエビデンス構築 × KAMPOmics技術 ⚫ 漢方のレスポンダーマーカー 15

  17. Slide 17: 国内の研究開発活動・五苓散による心腎疾患治療への新たなる挑戦

    国内の研究開発活動 ・五苓散による心腎疾患治療への新たなる挑戦 ツムラ漢方研究所 所長 池田 孔己

  18. Slide 18: 漢方標準治療拡大:シーズ探索から臨床へ

    漢方標準治療拡大:シーズ探索(基礎)から臨床へ 医療用漢方製剤のエビデンス研究で新しい機能を発掘し、営業活動へ展開 六君子湯×上部消化管 大建中湯×下部消化管 エビデンスを活用した営業活動 抑肝散×BPSDの精神神経症状 など GRADE-I 五苓散×心不全 大規模な臨床研究 GRADE-II 五苓散×慢性腎臓病 探索的な臨床研究 GRADE-III 五苓散×心腎機序 基礎研究によるシーズ探索 17

  19. Slide 19: 漢方標準治療拡大:3つの範疇分類

    漢方標準治療拡大:3つの範疇分類 診療ガイドライン 五苓散×心不全 新規領域への挑戦 への収載 五苓散×慢性腎臓病 他剤との併用 18

  20. Slide 20: 心腎疾患:治療薬の市場環境

    心腎疾患:治療薬の市場環境 心不全治療薬の国内市場規模 慢性腎臓病治療薬の世界市場規模 ➢ 市場規模は年々増加 ➢ 2024年時点で410億米ドル ➢ 2030年には1000億円を超える予測 ➢ 2037年までの成長率CAGRは6.0%と予測 心不全治療薬の国内市場規模(億円) 慢性腎臓病治療薬の世界市場規模(億米ドル) 1,020 725 579 410 403 229 2022年 2023年 2024年 2025年 2030年 2024年 2037年 出所:富士経済 出所:Research Nester Analytics LLC 19

  21. Slide 21: 心腎疾患:心不全患者の増加と心腎連関

    心腎疾患:心不全患者の増加と心腎連関 心不全患者の増加 心腎連関 ➢ 心不全患者は現在120万人、年間医療費は2兆円超 ➢ 慢性腎臓病(CKD)と心血管病(心筋梗塞・狭心 ➢ 今後も新規心不全患者は増加し130万人を超える予測 症・心不全・脳卒中など)が密接に関係 ➢ CKDは心血管病を合併しやすく、心血管病はCKD を合併しやすい 新規発症心不全患者の推移 心血管病 CKD 血圧上昇 腎臓負担増加 尿量減少 血液量増加 腎機能低下 (むくみ) 20

  22. Slide 22: 心腎疾患:心不全の薬物療法における課題

    心腎疾患:心不全の薬物療法における課題 • ポリファーマシーによる薬剤の管理困難 • 腎機能低下による薬剤使用制限 ※心不全患者の約7割がeGFR 60未満(腎機能低下状態) • 薬剤費・医療経済的負担も大きい 高齢者の内服薬数 2疾患以上の慢性疾患を持つ高齢者(%) 認知症に慢性疾患を合併する患者(%) 平均5.8剤 4.8 3.8 0剤 1剤 0剤 1剤 1.7 4.7 平均5.7剤 6.5 2剤 2剤 8.6 9.4 3剤 3剤 11.4 8.9 4剤 4剤 12.0 7.9 5剤 5剤 12.7 8.1 6剤 6剤 13.5 5.8 7剤 7剤 8.7 5.0 8剤 8剤 7.2 29

  23. Slide 23: 五苓散の効能・効果

    五苓散の効能・効果 五苓散は心腎疾患(諸症状)に適応症を有する 薬価基準収載 2023年12月改訂 出典:傷寒論、金匱要略 組 成 効能又は効果 本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキ 口渇、尿量減少するものの次の諸症: ス2.0gを含有する。 浮腫、ネフローゼ、二日酔、急性胃腸カタル、 日局タクシャ 4.0g 日局ブクリョウ 3.0g 下痢、悪心、嘔吐、めまい、胃内停水、頭痛、 日局ソウジュツ 3.0g 日局ケイヒ 1.5g 尿毒症、暑気あたり、糖尿病 日局チョレイ 3.0g 用法及び用量 副作用(抜粋) 通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又 その他の副作用 は食間に経口

  24. Slide 24: 五苓散の現在の処方実態

    五苓散の現在の処方実態 五苓散の処方実態(2023年度) 診療領域別の五苓散の処方実態(2024年度) 診療領域 販売数量(箱) 総合診療領域 166,318 その他 耳鼻咽喉科領域 76,662 外傷性硬膜下出血※ 17.3% 消化器領域 31,286 その他 精神科領域 28,993 25.9% 整形外科・疼痛領域 27,542 脳神経外科領域 27,407 浮腫 メニエール病※ 15.3% 循環器領域 21,363 5.8% 産婦人科領域 19,126 皮膚科領域 13,197 胃腸炎・大腸炎 めまい 6.9% 頭痛 15.1% 小児科領域 11,068 13.7% 脳神経内科領域 10

  25. Slide 25: 五苓散の今後の市場拡大の可能性

    五苓散の今後の市場拡大の可能性 現状は心腎疾患治療には五苓散はほとんど使われていない 心不全 2024年4月ー2025年3月(DPC約500施設)MDVデータ うっ血性心不全診断患者 うち五苓散服用患者 521,118名 3,312名(0.64%) ※うっ血性心不全:浮腫あるいは硬膜下血腫等を有する患者を除く 慢性腎臓病 2024年4月―2025年3月 (DPC約500施設) MDVデータ 腎不全診断患者 うち五苓散服用患者 594,633名 3,034名(0.51%) ※腎不全:浮腫あるいは硬膜下血腫等を有する患者を除く 研究結果次第で処方が大きく増加する可能性 24

  26. Slide 26: 心腎疾患における五苓散の展開の可能性(基礎研究)

    心腎疾患における五苓散の展開の可能性(基礎研究) シーズ研究(GRADE-III) 心肥大改善 【作用機序】 ・アクアポリン2の膜移行阻害4 【CKDモデル】 【心不全モデル】 ・アクアポリン4阻害5 ・クレアチニン減少6 ・心肥大改善1, 3 ・尿量増加6 ・心拡張能改善1 ・腎線維化抑制2 腎線維化抑制 心腎連関 クレアチニン減少 肺浮腫改善 【心不全モデル】 ・肺浮腫改善1 ・細胞間質液減少1 尿量増加 1) Shojima-Isayama Y et al.,Hypertension Res. 2025; in press 2) Suenaga A et al., J Pharmacol

  27. Slide 27: 心腎疾患における五苓散の展開の可能性(臨床データベース研究)

    心腎疾患における五苓散の展開の可能性(臨床データベース研究) 臨床データベース研究(GRADE-III) 五苓散は腎疾患を有する心不全患者に相性が良い可能性 心不全患者(腎疾患なし) 心不全患者(腎疾患あり) 影響なし 予後良好 傾向スコア適合コホートにおける腎疾患の有無で層別化したサブグループにおける心不全再入院の累積発生率を示す Kaplan-Meier曲線 出所:Isogai T, et al., J Cardiol 2024.; https://doi.org/10.1016/j.jjcc.2024.09.010 26

  28. Slide 28: 心腎疾患における五苓散の展開の可能性(後方視的研究)

    心腎疾患における五苓散の展開の可能性(後方視的研究) 五苓散の服用により腎機能評価指標である尿蛋白量が減少 五苓散服用による尿蛋白量の変化 尿蛋白が減少 投薬前 五苓散服用 2か月後 出所:寺田菜々子 他 日本腹膜透析医学会 2023 27

  29. Slide 29: 心腎疾患における五苓散の展開の可能性(臨床研究)

    心腎疾患における五苓散の展開の可能性(臨床研究) ①シーズとなる基礎研究・臨床後方視データを有する ・腎不全モデル (J. Pharmacol. Sci., 2023) ・ネフローゼモデル(投稿中) ・慢性腎臓病(日本腎臓学, 2023) ②適応症の範囲内 ・ネフローゼ、尿毒症、浮腫、糖尿病 ③既存薬治療に難渋(アンメットメディカルニーズ) ・心腎疾患における予後の管理薬としての位置づけ確立 脱水、水分バランス調整などの症状緩和、腎への負担が大きい 利尿薬減量などの効果、再入院、死亡率低下が臨床で証明できれば、 医療経済学的な貢献の可能性 28

  30. Slide 30: 心不全における五苓散の大規模臨床研究(GRADE-Ⅰ)

    心不全における五苓散の大規模臨床研究(GRADE-Ⅰ) うっ血性心不全(心性浮腫)患者における五苓散追加投与の浮腫に対する 有効性を検証する研究(GOREISAN-HF Trial) 1.研究目的 我が国の心不全入院患者は年間約1万人ペースで増え続けている。その治療において腎機能増悪や電解質 異常をきたすことなく良好な体液貯留のコントロールを維持し入院回数を減らすことは重要であるが、 現在主に使用されるループ系利尿薬では不十分である。 そこで急性うっ血性心不全(心性浮腫)患者の浮腫および全死亡・再入 院の複合エンドポイントに対するツムラ五苓散エキス顆粒(医療用) TJ-17の有効性を検証する。

  31. Slide 31: 心不全における五苓散の大規模臨床研究の意義

    心不全における五苓散の大規模臨床研究の意義 利尿薬治療が再注目 うっ血残存で予後不良 心不全のタイプと薬物治療の選択肢(推奨クラスⅠ) イメージ 心不全のタイプ うっ血強い HFrEF HFmrEF HFpEF イベント発生率※ ACE阻害薬・ARB ○ うっ血弱い ARNI ○ MRA ○ うっ血なし SGLT2阻害薬 ○ ○ ○ うっ血に利尿薬 ○ ○ ○ うっ血に対する利尿薬投与は ※全死因死亡率+心不全による入院 全ての心不全タイプで使用推奨 時間経過 出所: 2025年改訂版 出所: AndrewP. Et al. EuropeanHeart Journal (2013)34,835

  32. Slide 32: 心不全における既存薬の課題と五苓散の可能性

    心不全における既存薬の課題と五苓散の可能性 従来型利尿薬は高用量ほど予後不良 治療抵抗性のうっ血の対処は? 高用量ほど生存率が低下 ・Kampo(五苓散)の可能性は チアジド系利尿薬 ループ系利尿薬 低用量 利尿:強制 生存率 有意低下 中用量 有意低下 利水:矯正 高用量 イメージ 時間経過 出所: Imamura T. et al. Int Heart J September 2016より改変 31

  33. Slide 33: 五苓散の利尿(利水)の特徴

    五苓散の利尿(利水)の特徴 五苓散は水分枯渇状態では尿量に影響を与えず、水分が過剰な時のみ尿量を増加 フロセミド (ループ利尿薬) 五苓散 出所:大西憲明ほか. 和漢医薬学雑誌. 2000, 17(3), p.131-136. 特に高齢者におけるうっ血治療薬 ループ利尿薬を減量できる可能性 32

  34. Slide 34: GOREISAN-HF研究実施医師による五苓散の適応と位置づけ

    GOREISAN-HF研究実施医師による五苓散の適応と位置づけ うっ血性心不全(心性浮腫)に対する慢性うっ血管理薬(水分バランス調整、脱水回避) ■自覚症状はまだないが、うっ血傾向となれば、利水の方向へ ■自覚症状はまだないが、脱水傾向となれば、体液保持利水の方向へ 五苓散の処方を検討する患者イメージ ■軽度腎機能障害があり、冷えはなく口渇をともなう高齢心不全患者における心性浮腫の管理 ■既存利尿薬にトルバプタンを追加するも、心性浮腫が残存(特に胸水残存症例) ■脱水による入院歴がある心不全患者における心性浮腫の管理 脱水、腎機能障害、電解質異常を来すことが少なければ、今後ますます増加する 高

  35. Slide 35: GOREISAN-HF Trialの研究シェーマ

    GOREISAN-HF Trialの研究シェーマ 【実施概要】 ✓ 主要エンドポイント:登録12ヵ月後の浮腫改善率(非劣性判定) ✓ 重要副次エンドポイント:試験終了時までの全死亡/全再入院の複合エンドポイント(優越性判定) ✓ 参加施設:全国84施設参加 目標登録症例:1164例 (登録期間:~2025年12月21日) ✓ 対象者:五苓散群582例 非五苓散群582例 (2025年12月3日現在 両群:1136例登録) ⇨ 2027年度結果開示予定 34

  36. Slide 36: GOREISAN-HF Trialでのターゲット

    GOREISAN-HF Trialでのターゲット HFpEF(拡張不全タイプ)は患者数が多く、治療満足度が低い Type of HF HFrEF HFmrEF HFpEF(高齢者の約半数) 1 症状±徴候 症状±徴候 症状±徴候 2 左室駆出率<40% 左室駆出率40-49% 左室駆出率≧50% クライテリア 3 ー 1.ナトリウム利尿ペプチド値の上昇 2.少なくとも1つの追加クライテリア a)明らかな構造的心疾患(左室肥大および/または左房拡大 b)拡張機能障害 ・アンジオテンシン変換酵素[ACE]阻害薬 SGLT2阻害剤(ノンレスポンダーも存在) ・アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 [ARB

  37. Slide 37: 慢性腎臓病に対する五苓散の探索的臨床研究(GRADE-Ⅱ)

    慢性腎臓病に対する五苓散の探索的臨床研究(GRADE-Ⅱ) 慢性腎臓病患者の尿毒症に対する五苓散のランダム化 非盲検並行群間比較による 探索的臨床試験(GENERAL Study) jRCTs051230192 【研究概要】 代表実施医療機関:神戸大学医学部附属病院 腎臓内科ほか2施設 研究代表医師:准教授 藤井秀毅 先生 研究デザイン:特定臨床研究(探索的研究) 対象者:18歳以上の慢性腎臓病患者の尿毒症 研究期間:jRCT公表日~2027年10月31日 36

  38. Slide 38: GENERAL Studyの研究シェーマと評価項目

    GENERAL Studyの研究シェーマと評価項目 五苓散投与群:1日7.5gを3回に分割して服用 非投与群 投与開始 投与終了 外来 投与期間(24週間) 目標症例数:130例(登録完了) 評価項目:主要評価項目;尿毒症に対する効果(尿蛋白量) 副次評価項目;腎機能(eGFR)、浮腫等 ⇨ 2026年度解析終了、結果開示予定 37

  39. Slide 39: 心腎疾患の漢方(五苓散)標準治療への挑戦(専門医コメント)

    心腎疾患の漢方(五苓散)標準治療への挑戦(専門医コメント) 循環器領域で利水剤は欠かせない。五苓散レスポンダーが 明確になればニーズは増え、治療選択肢に充分になりうる • ループ利尿薬で課題を抱えていないドクターはいない。 利水剤を不要とする循環器内科医はいない。 • 五苓散は、急性期の利尿効果ではなく、「慢性的なうっ血管理」、つまり溢水にもせず、 脱水にもせず、長期的な水分代謝バランス調整薬。 • GOREISAN-HF試験でレスポンダーが明らかとなれば五苓散ニーズは増える。 • 現状、120万人以上の心不全患者で五苓散使用は1%以下であるが、結果次第で、 20~30%は使用されるようになる

  40. Slide 40: 心腎疾患の漢方(五苓散)標準治療への挑戦(専門医コメント)

    心腎疾患の漢方(五苓散)標準治療への挑戦(専門医コメント) 腎臓領域では利尿剤を使用するが、管理がうまくいかない 時に五苓散は欠かせない。エビデンスが大事となる • 五苓散は浮腫治療の際に使用されるサードライン薬。まずはループ利尿剤、さらに SGLT2阻害剤やRA系阻害剤などで、利尿剤で水分管理がうまくいかないようなときに使 われる薬剤が五苓散である。脱水することなく水分バランスを整える薬剤。 • 五苓散は長く使用して効果が得られる薬剤で、利尿剤の量を減少させることは可能かも しれない。 • 腎機能悪化抑制剤となり得る。GENERAL Studyでは、観察期間が短いため直接的に eGFR低下抑

  41. Slide 41: 心腎疾患の漢方(五苓散)標準治療への挑戦

    心腎疾患の漢方(五苓散)標準治療への挑戦 ※心不全大規模臨床研究(HF試験実施中) CKD診療ガイドライン収載を狙う! 2025年度改訂版 心不全診療ガイドライン CKD診療ガイドライン改訂委員会 ※一部抜粋 ※一部抜粋 委員長 ○○先生 漢方薬 副委員長 ○○先生 浮腫をともなううっ血性心不全患者の心不全症状改善 副委員長 ○○先生 を目的として、「五苓散」の記載あり、 リーダー ○○先生、 ○○先生、 GOREISANーHFが進行中であり結果が待たれる サブリーダー 結果次第で正式収載の可能性 藤井秀毅先生 神戸大学大学院医学研究科腎臓内科学/ 心不全診療ガイドライン改訂により、 腎・血液

  42. Slide 42: 心腎疾患における五苓散の展開の可能性(まとめ)

    心腎疾患における五苓散の展開の可能性(まとめ) 基礎データでの有効性、機序解明、臨床データベースでの可能性はすでに得られた 五苓散による心腎機能の向上や、疾患管理薬としてのエビデンスを確立することは 医療に対する多大なる貢献となりうる 機は熟した!! ・HF研究(大規模)臨床研究での展開(京都大学ほか80数施設) ・臨床研究での展開(神戸大学医学部附属病院 腎臓内科ほか2施設) ⇨ 新規機能、効用として波及させる(エビデンスベース) ⇨ 診療ガイドライン新規収載を目指す ⇨ 五苓散が標準治療に!! 41

  43. Slide 43: 五苓散の目指す姿

    五苓散の目指す姿 ・心腎疾患患者の早期治療推奨に五苓散が選択肢となるようエビデンスを構築 ・心不全・慢性腎臓病の諸症状改善を介して、社会保障費減少への貢献を目指す 2031年度 (万箱) 心腎領域 五苓散の実売推移 14倍超 160 (2024年度比) 140 2028~2031年度 120 医療経済学的調査 100 2025~2027年度 80 諸症状のレスポンダー 解明 60 2022~2024年度 40 心不全・慢性腎臓病の 諸症状への有用性 20 2020年度~ 心不全諸症状の有用性 0 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度

  44. Slide 44: 国内の研究開発活動・新たな「治療」手段の提案・「未病」領域への挑戦

    国内の研究開発活動 ・新たな「治療」手段の提案・「未病」領域への挑戦 ツムラ先端技術研究所 所長 西 明紀

  45. Slide 45: 「未病」・「個別化医療」への挑戦へ

    「未病」・「個別化医療」への挑戦へ これまでの取り組みから見えてきた課題 ⚫ 西洋医学の指標で一律に有効性を評価することにより、漢方薬の良さが表れにくい ⚫ 漢方の強みは使い分けであり、漢方独特の診断方法に基づいた「証」を考慮すべき ⚫ 実際の研究では、よく効いたタイプとそうでないタイプがみられ、結果に影響した 症状別、病態別、ステージ別の使い分け KAMPOmics® KAMPOmics®とは、ツムラが培ってきた先端技術分野(メタボロミクス・遺伝子・腸内細菌・シ ステムバイオロジーなど)の研究を組み合わせ、日本の伝統医学である漢方医学と、多成分で複雑 な漢方薬の作用機序を統合的に理解するため

  46. Slide 46: KAMPOmicsによる「多成分系の漢方薬の解明」

    KAMPOmicsによる「多成分系の漢方薬の解明」 多成分系の解明 漢方薬× システムバイオロジー 臨床レスポンダー解明 漢方=“long tail drug” 腸内フローラ解明 メタボローム解明 Pharmacol Res. 2022;175 臨床バイオマーカー探索 Nof1 臨床研究など Front Physiol.2022:13:848960. NPJ Syst Biol Appl. 2017,3,32. NPJ Syst Biol Appl. 2017,3,32. Trials. 2023 Jul 10;24(1):449. 45

  47. Slide 47: KAMPOmicsを起点とした「未病」・「個別化医療」の社会実装

    KAMPOmicsを起点とした「未病」・ 「個別化医療」の社会実装 過去 現在 未来 2022-2024年度 2025-2027年度 2028-2031年度 KAMPOmics 開発 社会実装 バイオマーカー ⚫ 漢方薬のエビデンス構築 ⚫ 臨床研究での検証 ⚫ 診断 ⚫ バイオマーカーの探索 ⚫ 他社の強みとの掛け合わせによる開発 ⚫ 予測 ⚫ 分析技術の確立 ⚫ 開発・事業化に向けた体制強化 ⚫ 治療提案 46

  48. Slide 48: 「未病」領域への挑戦

    「未病」領域への挑戦 《背景》 ⚫ 漢方医学には未病の考えと処方(治療)があり、体系的に未病を改善することの重要性が示されている (黄帝内経) ⚫ 未病のエビデンスベースでの科学的な定義と治療は確立されていない 《目的・意義》 エビデンスベースで定義された“未病”について、未病の診断と、各個人に合った未病改善 の方法を提供することにより、健康社会の実現に貢献 《未病の科学化》 ⚫ “未病の状態”の科学的なものさしを作り、未病から疾患に至る身体の状態を統合的に把握 ⚫ 漢方薬の処方による治未病・重症化抑制・再発抑制などの効果を客観的に把握できる指標 =バイオマーカーの研究に注力 共同研究 岡田典

  49. Slide 49: 「未病の科学化」への取り組み

    「未病の科学化」への取り組み 2021年 2024年 2025年 2027年 「未病の科学化」エビデンス創出 未病マーカーの検証・開発へ ●老化&ストレスの未病マーカーとしてのIR解明 ●イントロン・リテンションの可視化 ≒ うつ状態の指標 ●漢方(十全大補湯など)のIR改善効果 ●漢方薬によりイントロン・リテンションのパ Gene誌掲載(2報) ターンが健康型に回復 Intron fine-tuning仮説の提唱 遺伝子(DNA) 正常なmRNA IR状態のmRNA ヒト血液を用いて、 イントロン・リテンション イントロン 状態の可視化に成功。 タンパク質 調節 48

  50. Slide 50: イントロン・リテンション(IR)が老化の未病マーカーになる

    「イントロン・リテンション(IR) が老化の未病マーカーになる」 ことを発見 2021年 2022年 未病イントロン・リテンション基礎論文(2021年,2022年Gene誌掲載) 49

  51. Slide 51: IRへの漢方薬の作用(老化関連動物を用いた基礎研究)

    IRへの漢方薬の作用(老化関連動物を用いた基礎研究) 漢方薬が老化により増大したIRを正常化する 漢方薬によりIR改善された Anxa11: IR 遺伝子数(肝臓) IR正常化 老化モデルマウス +漢方薬 IR増大 老化モデルマウス 部分的 完全に 改善なし に改善 改善 通常のマウス Okada et al. (2021) Gene 薬剤でイントロン・リテンションが正常化する初めての報告 50

  52. Slide 52: Intron fine-tuning仮説の提唱

    Intron fine-tuning仮説の提唱 IRは細胞質でのタンパク質量の恒常性維持ための監視機構であることを見出した ストレスにより細胞質の適正な タンパク質量に変化が生じる IRが監視・調節の役割を持つ 出所: Okada et al. bioRxiv (2023) 51

  53. Slide 53: 抑うつのマーカーとしてのIRの臨床研究エビデンス

    抑うつのマーカーとしてのIRの臨床研究エビデンス • イントロン・リテンションは、うつ病の診断の優れたマーカーになる • 薬物介入の新たな生体経路の発見に役立つ 今回試験 別試験❷ 別試験❶ Front Psychiatry. 2024 Sep 19:15:1450708. 3つの研究で共通な15遺伝子 うつ全体に対するマーカーになる可能性 北里大学プレスリリースより 52

  54. Slide 54: メンタルウェルネス領域への活用

    メンタルウェルネス領域への活用 健康 未病 疾患 予防 治未病 進行抑制 重症化抑制 再発抑制 健康食品・サプリメント ストレス・睡眠:700億円 受診者数(患者):969万人 OTC医薬品 睡眠鎮静剤:62億円 うつ病:169万人 うつ状態・抑うつ状態:206万人 受診 不安障害:124万人 ※疾患の重複が生じている可能性 睡眠障害:470万人 があるため、実際の患者数は少な くなる可能性があります 《健診・健康経営》 ツムラ流健康経営とのリンク 《抑うつ・ストレスの客観化》 ・イントロン・リテンション検査 漢方薬の候補 ・ストレスチェック(PRAS) 未受診者数(未病):3,087万人 う

  55. Slide 55: 血液検査キット(非IVD、ウェルネス商品)

    開発コンセプト・プロセス 血液検査キット(非IVD、ウェルネス商品) 三井リンクラボ柏の葉サテライトラボ イメージ図 開発体制構築 市販化・販売管理 市販前評価(パイロット販売) 製造スケールアップ 委託検査会社との連携 製造・サービス バリデーション試験(性能確認) 他社アライアンス検討 基礎評価(Feasibility Study) プロトタイプ試作 臨床コホートによる検証 アッセイ開発(試薬設計) バイオバンクでの 検証検討 企画・コンセプト設計 54

  56. Slide 56: 未病の科学化:イントロン・リテンション(IR)

    未病の科学化:イントロン・リテンション(IR) 第1期中期経営計画 第2期中期経営計画 1 2 3 2022-2024年度 2025-2027年度 基礎的エビデンス IR未病マーカーの臨床的応用 診バ 臨 IR未病マーカー❶抑うつ状態 断イ キオ 床 研 ・IRと抑うつ状態の変化との関係性 ・漢方薬服用前後の変化 ッマ 基 臨 究 礎 床 トー 研 研 究 とカ 究 臨 床 IR未病マーカー❷フレイル 処ー 研 ・IRとフレイル変化との関係性、・漢方薬服用前後の変化 究 方に 技 提基 案づ バイオマーカ―としての性能評価 術 診断技術検討 開 発 く バイオマーカ―とし 漢方を用いた臨床研究

  57. Slide 57: 国際化に向けての研究開発活動・TU-100 米国開発の取り組みと今後の方針

    国際化に向けての研究開発活動 ・TU-100 米国開発の取り組みと今後の方針 国際企画部 部長 山下 絵理子 TU-100: 国内向けのツムラ大建中湯と同じ構成生薬から製造される開発治験薬

  58. Slide 58: 「グローバル展開」への挑戦

    「グローバル展開」への挑戦 目指している姿 高品質かつ科学的エビデンスを有する植物薬へのグローバルアクセス向上により誰 ひとり取り残さない医療の実現へ 西洋薬治療が難渋する領域で植物薬が特異的に効果を発揮できる疾患領域 - 植物薬を通じたアンメットニーズへの貢献 - 当社の強み ASEAN 欧米 ◼ 基礎・臨床エビデンス グローバル品質の医薬品 ◼ 高品質な生薬栽培ノウハウと 植物薬への親和性が高く、 として評価されうる 強固なサプライチェーン 高品質医薬品へのニーズが 大市場 ◼ 多成分系製剤の高度な製造品 高まる成長市場 質管理技術 植物薬に受容性がある国等 57

  59. Slide 59: TU-100に対する医療ニーズ

    TU-100に対する医療ニーズ アンメットニーズ1,2 術後イレウス(POI)市場規模1 ・手術等の進歩後も依然として残るPOI ・米国の対象患者は約100万人/年 ・複雑な腹部大手術での高いニーズ ・高齢化等に伴い今後も増加見込み ・術後消化管機能回復が不十分 ⇒入院期間延長や医療費増大 TU-100に対する 競合薬 医療ニーズ 植物薬ニーズの高まり ・既存薬はアルビモパンのみ ・米国植物サプリメント市場拡大 TU-100が化学物質 - μ-オピオイド受容体拮抗薬 - 2024年77億ドル → 2030年217.7億ドル (CAGR 7.2 %)3 でない点は医師と ・開発品はTU-100が

  60. Slide 60: 米国FDA植物薬開発ガイダンスの変遷

    米国FDA植物薬開発ガイダンスの変遷 植物薬開発環境の整備 2004年6月 植物薬ガイダンス初版の発出 Guidance for Industry on Botanical Drug Products ➢ 低分子合成薬と同レベルの臨床エビデンスを示した上で植物薬の医薬品開発を促す 施策=IND(治験薬申請)要件にフォーカス • 数多くの世界中の植物薬メーカーが臨床試験申請・米国開発挑戦 • 植物薬特有の品質管理・臨床エビデンスの課題が顕在化 2016年12月 植物薬開発ガイダンス改定版の発出 Botanical Drug Development Guidance for Industry ➢

  61. Slide 61: TU-100のP2T4試験の主要結果と外部の見解

    TU-100のP2T4試験の主要結果と外部の見解 TU100P2T4試験の主要結果 • 無作為化二重盲検プラセボ対照PⅡ試験(36施設、腸管切除患者402例) • 主要評価項目【消化管機能回復までの時間】で有意差なし • TU-100 7.5g群において複数の副次評価項目【消化管機能回復患者の割合、入院期間等】で有意差あり • FDAおよび米国KOL、TU-100 7.5g/日投与による有効性の傾向を認める • 2025年10月大腸肛門病雑誌(DC&R)に論文がオンライン公開1 米国KOL等の見解 • 比較的短い入院期間等の条件にも関わらず、TU-100 7.5g群で 良好なベネフィットリスク

  62. Slide 62: TU-100 米国開発の方針

    TU-100 米国開発の方針 入院期間がより長く、より広範囲な腸管切除/マニュピレーション(操作)を含む 侵襲度の高い腹部大手術に対象を広げた追加PⅡ試験(TU100P2T5)の実施 ■根治的膀胱摘除術 ■複雑な腹壁再建術 より明確なTU-100の効果を期待 • より長いTU-100投与による有効性/安全性評価が可能 • 有効性/安全性評価に影響を及ぼすPOI以外の術後合併症リスクが比較的低い • ハイボリュームセンターの活用による高品質かつ効率的な試験運用が可能 プロトコール概要 目標スケジュール ✓ TU100P2T4試験結果をもとにプロトコール概要作成 ✓ 追加PⅡ試験期間:2026年度

  63. Slide 63: 適応症取得戦略

    適応症取得戦略 POI治療ニーズが高く、より明 高齢化等に伴い今後も増加見込 確なTU-100の効果が期待でき 推定年間手術件数3 る❶腹部大手術患者を対象に P2T5試験およびPⅢ試験で確実 116万件/年 に結果を得て、適応症を取得 ❸POI関連腹部手術 ✓ 肝胆膵切除術、胃切除術、移植手術等を含む + ❶腹部大手術との手術特性の類 41万件/年 似性を主張することで、 P2T4 試験対象の❷腸管切除術患者で ❷腸管切除術2 の適応症を取得 ✓ 大腸切除 10万件/年 ❶腹部大手術1 ✓ 小腸切除 + ✓ 根治的膀胱摘除 ✓ 複雑な腹壁再建術 より広範な❸POI関連腹部手術 患者での適応症

  64. Slide 64: TU-100 米国開発によって得られた成果と波及効果

    TU-100 米国開発によって得られた成果と波及効果 成果 波及効果 1. 安全性/有効性の臨床試験 TU-100のエビデンス取得および 薬効薬理の理解 2. 腸内細菌研究 腸内細菌研究のノウハウ蓄積 3. ヒト血中薬物動態試験 植物エキス製剤の同試験法の先駆け → 添付文書の充実 他の漢方薬にも 拡大/応用 4. 副作用発現頻度調査 3,000例規模データによる漢方薬の 安全性情報の数値化 5. 生薬リファレンスデータ 管理指標成分の測定による生薬のロット ベースの構築 分析および生薬生産工程の確立 漢方製剤の 6. グローバル基準に準じた 漢方薬製造における 品質向上 品質管理法の体制化

  65. Slide 65: TU-100 米国開発によって得られた成果と波及効果

    TU-100 米国開発によって得られた成果と波及効果 TU100CPT1試験 64

  66. Slide 66: TU-100 グローバル展開構想

    TU-100 グローバル展開構想 USA 年間POI関連 ◼ FDA承認取得/上市 腹部大手術1 グローバル基準に対応 ◼ ERAS(術後回復強化)ガイド 116万件 した製品供給 ライン収載 JAPAN EU/UK イギリス 61万件 欧米規制当局承認に伴う ◼ FDA承認申請後のエビデンス活 ◼ 基礎的・臨床的エビデンス ドイツ 49万件 ◼ 高品質な生薬栽培ノウハウと 漢方薬のプレゼンス向上 用による効率的な開発/上市 フランス 40万件 強固なサプライチェーン -臨床試験免除またはPⅢ試験 ◼ 多成分系製剤の高度な製造品 治験環境の向上支援 質管理技術 日本製品の供給 ASEAN

  67. Slide 67: 伝統医学に関する世界動向

    伝統医学に関する世界動向 G20 第1回WHO伝統医学世界サミット(2023年8月、インド) • WHOとインド政府の共同主催、G20保健大臣会合の一環 • サミット成果文書「グジャラート宣言」が採択 WHO伝統医学 伝統医学の価値を再評価し、科学的根拠に基づいた政策形成と グローバルセンター 国際協力を促進するための指針 当社の強み 日本における漢方製剤の豊富な実臨床実績 TU-100の米国FDA承認取得を目指した活動 中国伝統医学発展への協力を通した活動 から創出される 品質 ◼ 豊富な基礎・臨床エビデンス 安全性 有効性 ◼ 高品質な生薬栽培ノウハウと強固なサプライチェーン ◼ 多成分系

  68. Slide 68: 国際化に向けての研究開発活動・欧州・ASEAN地域等での取り組み

    国際化に向けての研究開発活動 ・欧州・ASEAN地域等での取り組み 国際研究部 部長 出上 弘志

  69. Slide 69: 六君子湯の機能性胃腸症(FD)に対する医師主導臨床研究

    六君子湯の機能性胃腸症(FD)に対する医師主導臨床研究 本研究の目的 欧州(ベルギー)での臨床研究による 国内医師向けのエビデンス強化(診療ガイドライン収載) 試験名:FD患者の上部消化管症状に対する有効性及び 安全性を評価するプラセボ対照ランダム化二重盲検比較試験 研究責任医師:ベルギー王国ルーベン大学 Jan Tack教授 ・FDの診療と研究の世界的第一人者 ・ROME基準策定組織の理事長 ・FD治療薬としての六君子湯の可能性を高く評価 ※ROME基準:機能性消化管障害の国際的診断基準 68

  70. Slide 70: 機能性ディスペプシア(FD)とは

    機能性ディスペプシア(FD)とは 定義(2016年改訂Rome Ⅳより) 原因となる器質的、全身性、代謝性疾患がないにも関わらず、慢性的につらい と感じる心窩部痛や胃もたれ等のみぞおちを中心とした腹部症状を呈する疾患 有病率 (消化管機能性疾患ガイドライン2021より) ・日本11~17% (健康診断対象者) ・日本の上部消化器症状による病院受診者の45~53%に相当 ・日本人の10人に一人は罹患していると推定される ・海外での有病率は、欧州では11~23%、米国では15%との報告あり 69

  71. Slide 71: 六君子湯の売上本数推移

    六君子湯の売上本数推移 2021 (万箱) 機能性消化疾患診 120 療GLの推奨薬 100 80 60 40 20 0 70

  72. Slide 72: 今後のFD疾患関連ガイドラインの予定

    今後のFD疾患関連ガイドラインの予定 ガイドライン収載に向けたエビデンスの取得 ルーベン大学 Jan Tack教授が関与する臨床研究 ・日本人対象の二重盲検比較試験(2018年論文化) 2036頃 ・ベルギー人対象の二重盲検比較試験(実施中) ROME Ⅵ 発刊予定 2032頃 機能性消化管疾患 診療GL発刊予定 2027 機能性消化管疾患 診療GL発刊予定 2026 ROMEⅤ 発刊予定 2021 機能性消化疾患 将来の欧州展開への 診療GLの推奨薬 可能性の探索 71

  73. Slide 73: ASEAN医薬品開発の意義

    ASEAN医薬品開発の意義 ASEANの高い経済成長・人口増加・高齢化に伴う社会環境の変化 国民の良質な医薬品等への関心の高まり 高品質な漢方製剤でASEAN地域の患者様の健康増進に貢献 医薬品事業 72

  74. Slide 74: ASEANにおける薬事環境の変化

    ASEANにおける薬事環境の変化 日本が参照国制度の対象の主要国・地域 ・ASEAN諸国では、日本の審査結果を 活用する「リライアンス制度」が導入 ・医薬品や医療機器の承認プロセスの 簡略化促進 ・PMDAアジア事務所の設置 ・ASEAN各国で日本の薬事規制の浸透、 簡略審査制度の利用促進 ※PMDA「日本が参照国制度等の対象になっている主要国・地域のリスト一覧」より抜粋 73

  75. Slide 75: ASEAN医薬品開発の方針

    ASEAN医薬品開発の方針 植物薬の開発方針 既存のエビデン 将来にわたる スデータパッ アンメットメ ケージの利活用 ディカルニーズ 経営資源を 有効活用しながら 患者様に貢献 簡略審査の規制 リライアンス※ パスウェイの の活用によるCMC 活用 開発の簡略化 各国の制度・経営資源の有効活用による時間とコストを考慮した開発を促進 ※日本薬局品目40処方(エキス) 74

  76. Slide 76: 「グローバル展開」への挑戦

    「グローバル展開」への挑戦 目指している姿 高品質かつ科学的エビデンスを有する植物薬へのグローバルアクセス向上により誰 ひとり取り残さない医療の実現へ 西洋薬治療が難渋する領域で植物薬が特異的に効果を発揮できる疾患領域 - 植物薬を通じたアンメットニーズへの貢献 - 当社の強み ASEAN 欧米 ◼ 基礎・臨床エビデンス グローバル品質の医薬品 ◼ 高品質な生薬栽培ノウハウと 植物薬への親和性が高く、 として評価されうる 強固なサプライチェーン 高品質医薬品へのニーズが 大市場 ◼ 多成分系製剤の高度な製造品 高まる成長市場 質管理技術 植物薬に受容性がある国等 75

  77. Slide 77: まとめ:研究開発ポートフォリオ

    まとめ:研究開発ポートフォリオ 2025年度 2026年度 2027年度 2028年度 – 2031年度 臨床:がんQOL研究2本 ※QOL:Quality of Life(生活の質) 臨床:がんQOL研究 が 臨床:がん就労支援研究 ん 臨床:がん相互作用研究 臨床:がんQOL研究2本 臨床:がん就労支援研究 臨床:不眠研究 臨床:食欲不振研究 臨床:フレイル研究2本 標 臨床:リハビリ研究 国 準 内 治 高 臨床:精神不安研究2本 療 齢 臨床:循環器疾患研究 者 臨床:心不全研究2本 副作用発現頻度調査・薬物動態試験 医療経済検討(データベース研究) 臨床:GOREISAN-HF※ T

  78. Slide 78: まとめ:研究開発ポートフォリオ

    まとめ:研究開発ポートフォリオ 2025年度 2026年度 2027年度 2028年度 – 2031年度 未病マーカー(IR)臨床実証❶抑うつ 未病マーカー(IR)臨床実証❷MCI(軽度認知症)+フレイル 未 病 未病・個別化:冷え症の臨床検証 国 ・ 内 個 個別化マーカー臨床検証(フレイル) 別 未病・個別化マーカー臨床検証(複線化) 化 診断方法探索 診断方法検証 パイロット実装 米 開発戦略策定 後期追加フェーズⅡ(術後イレウス) EOP2M* & フェーズⅢ準備 国 ASEAN 海 各種調査・展望模索 外 欧 医師主導臨床研究(ベルギー) パイプライン化検討 州 *EOP2M:End

  79. Slide 79: 本資料に関するお問い合わせ先

    本資料に関するお問い合わせ先 コーポレート・コミュニケーション部 IR推進課 investor_madoguchi@mail.tsumura.co.jp 本資料に関する注意事項 ⚫ 本資料において提供される情報は、いわゆる「見通し情報」を含んでおります。これら見通しを実現でき るかどうかは様々なリスクや不確実性などに左右されます。従って、実際の業績はこれらの見通しと大き く異なる結果となりうることをご承知おきください。 ⚫ 日本ならびにその他各国政府による医療保険制度や薬価等の医療行政に関する規制が変更された場合や、 金利、為替の変動により、業績や財政状態に影響を受ける可能性があります。 ⚫

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