Softbank Group Corp. · TSE:9984

Softbank — Q2 FY2023 Earnings Presentation

44 slides from Softbank's earnings presentation, Nov 9, 2023

  1. Slide 1: 2024年3月期 第2四半期 決算説明会

    ソフトバンクグループ株式会社 2024 年 3 月期 第 2 四半期 決算説明会 2023 年 11 月 9 日

  2. Slide 2: 免責事項

    免責事項 本資料は、ソフトバンクグループ株式会社(以下「SBG」)及びその子会社(以下 SBG と併せて「当社」)並びに関連会社(以下当社と併せて「当社グ ループ」)に関する関連情報を提供するものであり、すべての法域において、いかなる証券の購入又は応募の申込みを含む、いかなる投資勧誘を構成又は 形成するものではありません。 また、本資料は、Arm Holdings plcが発行する証券の購入または応募の申込み、またはその勧誘を構成するものではありません。あらゆる証券の購入 または応募の申込み、またはその勧誘は、1933 年米国証券法(改正法も含む)およびその他の適用証券取引関連法令に従い登録制

  3. Slide 3: 免責事項(続き)

    また、いかなる方法でもそのように依拠してはなりません。疑義を避けるために付言すると、SB ファンドは、他のファンド同様、 SBIA とその関係会社に よって運用されている SoftBank Vision Fund L.P. (文脈に応じて、あらゆるパラレル・ファンド、フィーダー・ファンド、共同投資ビークル又はオルタ ナティブ投資ビークルと併せて以下「ビジョン・ファンド 1」)、SBGA とその関係会社によって運用されている SoftBank Vision Fund II-2 L.P. (文脈に 応じて、あらゆるパラレル・ファンド、フィーダー・ファンド、共同投資ビークル又はオルタナティブ投資ビー

  4. Slide 4: 登壇者

    [登壇者] 取締役 専務執行役員 CFO 兼 CISO 後藤 芳光(以下、後藤) 常務執行役員 経理統括 君和田 和子 (以下、君和田) SB Investment Advisers & ナブニート・ゴビル SB Global Advisers CFO (以下、ナブニート) Arm Executive Vice President and ジェイソン・チャイルド Chief Financial Officer (以下、ジェイソン) 登壇 司会: それでは後藤より、ソフトバンクグループ株式会社(以下「SBG」)の連結決算概要およ び事業概要につきまして、ご説明申し上げます。 後藤:皆さま、本日も

  5. Slide 5: アームの上場サマリー

    サマリーですが、上場時の時価総額は 520 億米ドル、そのうち約 10%を市場に売り出しています ので、SBG の手取金はだいたい 51 億 2,300 万米ドル、7,000 億円強というところでしょうか。上 場時の時価総額も日本円にしますと 7.5 兆円レベルだと思います。その後の株価も非常に堅調に推 移していると思います。昨日も公開価格を上回っていますので、まずまずの船出だろうと思ってい ます。 4

  6. Slide 6: アームへの投資実績

    アームへの投資実績、まだ上場直後ですが、当初のコストから何倍ぐらいのリターンになっている かという指標である株式 MOIC は 3.2 倍です。2016 年に 3.3 兆円を投資したときも、まあまあの 金額なので、財務を預かる立場からするとどきどきしましたが、当時からこの会社の独占的な強み をよく理解できていたので、この投資についてはシニアマネジメント皆、一致団結して進めようと 短期間で仕上げたことをよく覚えています。 過去の大型投資案件、アリババやスプリントと比較しても、今回のアーム上場は遜色ない投資パフ ォーマンスをすでに出してくれていると思います。アリババは当初、コストが非常に小さく、本

  7. Slide 7: IPO時価総額ランキング

    皆さんあまり見たことがないと思いますが、この 10 年の IPO 時の時価総額ランキングというのが ありまして、ベスト 15 のうち、実は 6 件がうちのグループの IPO です。孫 正義をトップとする われわれの目利きの強さは、こういった数字に表れてくるのではないかと思います。われわれの強 みの一つだと思いますので、こういった部分は大いにこれからも生かしてまいりたいと思います。 6

  8. Slide 8: 連結業績とアーム関連取引

    連結業績にまいります。純利益に関しましては、上期の純損失が 1.4 兆円。アームの説明の次に、 連結業績のスライドを持ってきているのは、アーム関連の一連の取引は非常に金額が大きいのです が、この中には、連結財務諸表に反映されているものとされていないものがあるためです。その点 について、次のスライドでご説明したいと思います。 まず、アーム株式の 25%相当を 8 月に SVF から SBG が買い取りました。取得に伴って、子会社 の SVF 側では売却益が出てくるのですが、親子取引ですので、グループ内取引の売却益は連結消 去されて、連結 P/L には出てきません。 一方で、P/L に出てくるのは

  9. Slide 9: アームIPOの売出しと資本への影響

    一方で、IPO の段階で、われわれはマーケットに約 7,500 億円もの売り出しを行って、売却代金を 得ています。上場売り出し後もアームは子会社ですので、これも連結 P/L 上は影響なしというこ とになってしまいます。 では、約 7,500 億円はどこに行くかというと、キャッシュは手にしています。これは、B/S 上の キャッシュとしてプラス 7,450 億円になっているわけです。これはどこに行ったかというと、資本 剰余金です。資本剰余金と非支配持分に分割されていますが、売却したキャッシュはしっかりとグ ループの財務強化に役立っているわけです。これが資本の部に乗ってきているということです。 また

  10. Slide 10: 投資損益

    投資損益は金額だけ見ると、昨年同期と比較してほぼ同レベルに見えるわけですが、内容はだいぶ 変わっています。青い部分が SVF の比較です。今期は、上期にマイナス 5,800 億円という数字を 計上していますが、昨年の上期はマイナス 4 兆 3,000 億円でした。したがいまして、SVF のめざ ましい改善は、この上期で見ていただくとご理解いただけます。昨年は、同じタイミングでアリバ バ株式の先渡売買契約に伴う決済関連利益が計上されています。こちらと、昨年ネットされた数字 が、マイナス 8,400 億円でした。 今年はこういった特殊な形での一時利益はありませんので、数字としては小さくまとまってい

  11. Slide 11: 税引前利益

    それから、税引前利益は数字が大きく動いています。昨年、税引前利益は 2,926 億円でしたが、今 期はマイナス 9,000 億円ということで、1.2 兆円ぐらい悪化したように見えます。これはいったい 何だという話ですね。 こちらの数字自体は連結で計算する中でさまざまな要素がありますが、その大部分は SVF の外部 投資家持分の変動によるものです。昨年は 1 兆円を超えるプラス影響が、外部投資家持分としてあ りましたが、今年は、冒頭で見ていただきましたが、2,263 億円のマイナスです。ここが非常に大 きな影響を与えていまして、1.2 兆円の悪化要因ということです。 10

  12. Slide 12: 重要指標:NAV・LTV・手元流動性

    重要指標にまいりたいと思います。3 つございます。NAV、われわれの時価純資産です。それか ら、クレジットの観点から非常に重要な Loan to Value(以下「LTV」)です。日本語で言うと担 保掛け目で、純負債と保有株式価値の比率です。最後が手元流動性です。 6 月に比べて、NAV は約 1 兆円改善していますし、 LTV も安全なレベルを安定飛行できていま す。手元流動性も 5 兆円を超えるレベルで着地していますので、重要指標の安全性という観点から は、極めて健康な状況がこの四半期も続いているということです。 11

  13. Slide 13: NAVの増減要因と NAVディスカウント

    NAV の増減要因を少し分解して見てみたいと思いますが、約 1 兆円近いこの 3 カ月の上昇分の 5,000 億円ぐらいは株価の上昇でした。また、NAV には為替が 6,000 億円くらいプラスに働きまし た。その他の調整を入れて、16.4 兆円で着地しました。 1 株当たりの NAV と株価を比較して、何を分析するかというと、いわゆる NAV ディスカウントと 言われる部分です。実際の株価が 1 株当たりの純資産にどこまで近づいているかということです 12

  14. Slide 14: 保有株式価値

    が、今回、アームの上場はこのギャップをさらに大きくしたところがあります。(上場は)成功し たのですが、ギャップは大きくなるということです。 この 9 月末では 1 株当たりの NAV が 1 万 1,196 円に対して、株価が 6,335 円。このギャップにつ いては、われわれもこれからどういう形で縮めていくのか、テクニカルな要因や本質的な活動など で投資家との対話を中心に、議論をし、しっかり説明していかなければいけないと思っています。 保有株式価値をさらに分析してみましょう。昨年度の第 4 四半期から、保有株式価値は再び上昇に 転じていますが、中を見ていただくと、これまでわれわれの保有株式価

  15. Slide 15: ポートフォリオ分散の推移

    これを、ポートフォリオ分散の推移に切り替えて見ていただくとより良く分かるのですが、アリバ バ株というのはご存知の通り、中国株式です。したがいまして、地政学リスクという観点で、中国 リスクに関してわれわれはしばらく慎重に見ておく必要がある。従来から申し上げているスタンス に変更ありません。 この数年のポートフォリオの入れ替えは、現時点でいったん地政学リスクの排除という観点からは 満足するレベルに到達できていて、他の国々のポートフォリオで、ほぼ組み立てができているとこ ろです。 14

  16. Slide 16: NAVの推移

    NAV そのものも保有株式価値と同じように 3 期前から、再び上昇傾向に入ってきているトレンド が見えてくるぐらい。マーケットは決して安心できる状況ではないのですが、われわれのアセット については、こういうトレンドが見て取れるということです。 15

  17. Slide 17: LTVと手元流動性

    LTV もわれわれとしては安全なレベルというのを皆さんにあえて見ていただく数字として、25%を ポリシーとして毎期ご確認いただいておりますが、現在の 10%というレベルは、投資会社として の活動からすると、まだ足りないというぐらい過度に安全なレベルだろうと思っています。 手元流動性も依然として 5 兆円を上回っています。この 5 兆円という金額は、われわれ、今後 2 年間の社債償還資金は現金で必ず準備しておきますというお約束をしていますが、その観点からす ると、2 年分ではなくて、5 年分以上のキャッシュということですので、その観点からも極めて安 全なレベルだということをご確認いただけると思い

  18. Slide 18: 為替の財務への影響

    為替の影響がわれわれの財務にどのように影響するのかといいますと、まず連結純利益のところで はマイナスに影響します。したがいまして、P/L 上では連結純利益のマイナス 6,000 億円は出て きてしまうわけです。 それは大変かというと、大変じゃないのです。われわれは投資会社として、NAV で評価いただく 会社ですから、NAV 上は円安はありがたいという話です。円安の状況は 1.9 兆円ものプラス影響 が出てくるわけです。また、会計への影響としては、ほぼ同額の 1.8 兆円が資本として認識される ということになります。 17

  19. Slide 19: アームのチップ出荷数

    さて、ここでアームのビジネスモデルや業績について、ようやくお話できるタイミングになりまし た。これまでもう 1 年くらい、決算発表の都度、アームに関しては上場準備に入っている関係で数 字についてはお話できないという時期が続いてきました。 まず、ビジネスの根幹であるアームベースのチップの出荷数はどうなっているかといいますと、わ れわれが買収したときの予測と、ほぼ同じ曲線で成長しています。 私どもが 2016 年に買収したときに、出荷数は等比級数的、もしくは 2 次曲線的に増加していくだ ろうという仮定のグラフを皆さんにお見せした記憶がありますが、そのときのグラフを上から重ね ると、ほぼ同じような

  20. Slide 20: アームの成長市場とシェア

    次に、アームが活躍できる成長市場は大きく 4 つあるわけです。モバイル市場では 99%のシェア ですから、これ以上増えようがないですし、クラウドやオートモーティブ、IoT 組込機器などのエ リアというのは、2020 年にクラウドは 7%、オートモーティブは 33%のシェアだったわけです。 こういったものが、2022 年にはシェアをどんどん上げてきました。 クラウドも 10%を超えてきましたし、オートモーティブも 40%を超えてきている。IoT に関しては 65%を。65%ということは、かなり独占状態に近くなるシェアではないかと思っています。TAM (Total Addressable Mark

  21. Slide 21: アームのターゲット市場

    また、ターゲット市場です。今申し上げた分野を少し言い換えますと、モバイルという分野はコン シューマー向け端末です。スマートフォン端末やタブレット、その他さまざまな電子機器に使われ ています。 オートモーティブに関しては、想像もできないぐらい多くのチップが使われているわけですし、ク ラウドやサーバーなどのインフラ面は言うまでもありません。それから、製造を含めたさまざまな IoT サービスの分野、ここにおいてもアームのチップは、皆さんやわれわれも含め想像がつかない ぐらいの数が使われているわけです。 20

  22. Slide 22: AIの進展とアームの採用事例

    一方、AI とかマシンラーニングといった、これまでは主にコンピュータやクラウド環境で動いて いた部分が、身近な部分にどんどん入り込んでくる。それを、AI の進展がさらに加速していくだ ろうと考えています。 ここ最近、さまざまな業界をリードする企業群が、アームのチップを活用したサービスを次々と発 表しています。例えば、グーグルの最新スマートフォンの Pixel 8。これは、アーム最新世代テク 21

  23. Slide 23: アームの第2四半期業績

    ノロジーの Armv9 をベースにすると発表を行っています。また、エヌビディアは、アームベース で GH200 Grace Hopper Superchip の第 2 世代を発表しています。ルネサスエレクトロニクスに は、自動運転向けの次世代チップにアームを採用いただいているわけです。 ビジネスの順調な展開の結果として、今朝アームが発表した数字ですが、アームの第 2 四半期の売 上高は 8 億 600 万米ドルで、過去最高となりました。前年比で見ていただいても、大変に大きな 成長を遂げていることを見ていただけると思います。この売上の貢献というのは、高額のライセン ス契約で複数締結できたことが大

  24. Slide 24: アームの業績ガイダンス

    調整後営業利益も前年同期比でほぼ倍、92%の増加という着地です。利益面でも非常に力強く成長 を遂げてくれています。 今後の年間売上高については、アームがガイダンスを出しています。そのガイダンスによれば、 2023 年度は、着地がおそらく 29 億 6,000 万米ドルから 30 億 8,000 万米ドル、日本円で 4,400〜 23

  25. Slide 25: アームの業績ガイダンス

    4,600 億円ぐらい。半導体市場自体は皆さんもお気づきの通り、最近弱含んでいるわけですが、ア ームは今年度の後半も含めて、堅調な成長を予想しています。 今回アームは、業績ガイダンスとして、売上高のみではなく調整後営業費用や調整後 EPS につい ても公表しています。また、半導体の著名アナリストの皆さんの多くが、継続的な回復トレンドを 見込んでいると、われわれも考えています。 24

  26. Slide 26: SVFの投資損益

    さて、それではこのアームも含めた SVF の状況を見ていただきたいと思います。 まず、SVF の投資損益、第 2 四半期の投資損益ですが、2 億 3,200 万米ドルの利益という着地にな ります。前期に続いての黒字で、セグメント実績ですので、アーム関連の売却益も含んでいます。 内訳として、スライドにありますように、SVF1 が貢献しているのは、やはりアームの貢献が大き いということです。 SVF 全体の投資損益の推移を見ていただきたいと思いますが、やはり環境はまだまだ厳しいです。 厳しい中でも、直近四半期で連続の黒字を計上できており、このグラフは最悪期を脱しているとい うことを再確認いただける

  27. Slide 27: SVF1の累計投資成果

    こちらのチャートは累計投資損益で、3 期前から着実に改善が続いている状況です。これから、こ のトレンドが横軸を越えてプラスに転じていく、そういったパフォーマンスをわれわれも期待して いますし、そうしていかなければいけないと、考えています。 SVF1 の累計投資成果をもう少し分析してみたいと思いますが、左が投資額ですから、約 900 億米 ドルの投資額に対して、現時点ではすでに 1,040 億米ドルの累計投資成果が出ています。 26

  28. Slide 28: SVF2の投資成果

    エグジット済というオレンジのところが大きくリターンを上げています。この中にはアームへの投 資も含まれているわけです。投資額のところで見ていただくと、プライベートエクイティファンド なわけですが、依然として未公開の投資ポートフォリオは全体の 4 分の 1 まで縮まってきていま す。 もちろん、この中にはまだ上場を狙っている企業群がいくつもありますし、そちらにも大いに期待 しつつ、公開済みの上場ポートフォリオの成長にも期待をしていきたいなと考えていまして、この グラフのパフォーマンスをさらに大きな数字に成長させられるようなモニタリングを続けていきた いと思います。 一方で、SVF2 です。こちらは

  29. Slide 29: SVFのIPO実績とレイトステージ投資

    このスライドでいったい SVF は、これまでどのぐらいの誇れる成果を出しているかと。 一番分かりやすいのは、IPO の実績だと思いますが、活動開始以来、すでに 50 件の IPO を実現し ました。IPO が実現しても、IPO そのものは成長過程の通過点に過ぎないということもあります。 ただ、IPO できる企業は、その時点で市場、投資家の皆さんに評価されて、その通過点を経験でき ているわけです。 今後、その投資先にはさらに期待をしていきたいわけですが、市場が異なった動きをすることも多 くあります。この数年はやはり、市場が非常に厳しい環境の中で、上場を果たしても、その価値が 思ったような投資パフ

  30. Slide 30: AI革命を牽引する投資先

    さて、今われわれは投資モードに突入しています。その結果、何を目指すのかということです。 何を目指すのかというのをお話する前に、今のポートフォリオの中には AI 革命を牽引するポート フォリオとして、どのような企業群があるかというところも、2 つ紹介したいと思います。 まず、バイトダンス。もうご存知の方も多いと思いますが、TikTok を中心としたサービス展開を 行っています。彼らの戦略は非常に巧みで、この中にもおそらく多くの TikTok ユーザー、楽しみ にされている方がいらっしゃると思いますが、AI のアルゴリズムでユーザーの嗜好に沿ったコン テンツを提示していくことで、お客さまに常に新鮮

  31. Slide 31: AI投資の推移

    さて、申し上げてきた AI 投資ですが、第 2 四半期は SBG の自己勘定部分と、SVF 分とを足し て、15 億米ドルの投資を行いました。第 1 四半期も、自己勘定と SVF を合わせて、18 億米ドル の投資を行いました。 前年度と比べると、倍以上、四半期単位で 2 倍から 3 倍という投資額に成長してきています。さら にその前年度、今から 2 年前、3 年前というのは、四半期で 1 兆円ぐらい投資した時期があります ので、それに比べるとだいぶ小さく見えますが、昨年と比べますと 2 倍、3 倍というレベルまで元 気が出てきているという状況です。 30

  32. Slide 32: 自己勘定投資とSVF投資の整理

    では、自己勘定の投資が増えてきているところは、どう整理しているかも、戦略的には重要なポイ ントだと思っています。まず、基本は SVF が投資するというのが、われわれの考え方ですが、フ ァンドで投資するということは、ファイナンシャルなリターンをどのように得るかということがあ って、初めて投資になるわけです。その前に、このポートフォリオについてはもっといろいろ考え るべきだねという企業については、ファンドからではなく、いったんは自己勘定の投資にするかを 侃々諤々議論しながら、投資主体を考えています。 別の言い方をすると、AI 投資、戦略投資そのものなのです。一方、SVF は投資期間も決まってい ま

  33. Slide 33: 投資先紹介:スタックAV

    では、その中でどのような投資先があるかということで、3 つ紹介したいと思います。まずスタッ ク AV という会社です。こちらは、自社開発した AI を搭載しているのですが、非常に高度な自動 運転技術の活用によって、お客さま、顧客のサプライチェーンと、運送ルートやエネルギー効率な どを最適化しています。 トラック業界は非常に大きな問題を長年抱えながら、絶対世の中に必要だから、問題の解決が見つ からないままに、労働環境や環境問題といったさまざまなリスクと隣り合わせでやってきている業 界です。スライドにあるように、ドライバー不足であったり、稼働時間の効率化で、稼働時間が長 い人が運転すれば、当然リス

  34. Slide 34: 投資先紹介:バリオ

    次に、バリオ。こちらは倉庫のオペレーションです。皆さんも倉庫の中というと、パレットと、パ レットを効率的に運送するフォークリフトを想像すると思いますが、バリオはパレットの取り扱い そのものを無人化していく自動運転フォークリフトを提供する会社です。倉庫の AI 的、ロボティ クス的な解決の両輪として、フォークリフトを使うパレット取り扱いの効率化。 これは人が運転するわけではありませんので、スピードも自由自在に変えることができるわけです し、人が運転するよりも非常に広い可動域を持たせることもできます。 2017 年にすでに上場していたのですが、この 10 月に TOB によって 71.4%の持分を

  35. Slide 35: 投資先紹介:マップボックス

    三つ目ですが、マップボックスという会社です。こちらは、メディアにもだいぶ出始めているの で、ご存知の方も多いと思いますが、用途に合わせてカスタム地図のアプリや、位置情報の技術な どを提供していきます。AI を活用して、位置情報やナビゲーション情報などをさまざまな形で提 供して、サービスに役立てていまして、今や 7 億人以上のユーザーが同社の地図を利用していると いう状況です。 また、この手の地図と一番親和性があるのが、自動車メーカーですが、トヨタ、GM、BMW、リ ヴィアン、こういったところはすでに、マップボックスのサービスを標準カーナビに採用していま す。 また、画像情報の提供だけではなくて

  36. Slide 36: 孫正義とシンギュラリティ

    さて、こういった投資を率いているのは、孫 正義ですが、先日 SoftBank World で、久しぶりに彼 が皆さんの前で今取り組んでいるテーマについてお話をする機会がありました。 それを簡単にまとめてみますと、まず、彼を含めて、われわれソフトバンクグループが非常に活気 立っていたのは、2016 年だったと思いますが、株主総会で彼がシンギュラリティについて初めて 語りました。この 10 年間で、人類はシンギュラリティの時期を迎えるだろうと。シンギュラリテ ィという言葉自体、われわれもそうですが、初めて知った方も多かったのではないかと思います。 2016 年から考えますと今、7~8 年目。本当に

  37. Slide 37: AGIとASIの展望

    現在の AI は GPT-4 で、医師免許でも弁護士免許でも取れてしまうわけですが、今後さらに成長を 加速していきます。10 年以内に、全人類の英知の 10 倍のレベルまで達することになるだろうと。 これを AGI(Artificial General Intelligence)と定義しているわけです。今朝の日本経済新聞でも インテルの CEO もほぼ同じことをおっしゃっていました。これは、さらにスピードを速めていき ます。 そうすると、われわれの仮説として、20 年以内には 10 倍どころか、人間とどっちが賢いかという レベルをはるかに超える 1 万倍というようなレベルまで、人工知能は発達し

  38. Slide 38: AGIによる全産業の変革

    間もなくやってくる AGI の世界の中で、世の中の多くの公開データがビッグデータになるわけで すが、そこにプライベートデータも含めて、すべてのデータを学習した AGI は、その学習能力を もとに推論していくわけです。 推論した結果、世の中ってどうなっているのだということを、AGI は考えていくわけです。そうし ますと、今われわれが向き合っている仕事は何がしかの産業なわけですが、全産業を根底から変革 していくエンジンが AGI になっていくとわれわれは考えています。リアルタイムで学習し、推論 し、これが繰り返されていく。繰り返されるほど、AGI は賢くなっていくということだと思いま す。 AI

  39. Slide 39: AGIによる変化の具体例

    AGI は変革といったときに、具体的に何をするのか。テーマとしては、360 度あるわけですが、特 に皆さんが理解しやすい身近なサービスとしては、モビリティ、ヘルスケア、サービス、ファイナ ンス、物流、生産現場、こういったものあります。 こういったもので、こうあればいいなと。例えば、モビリティで言えば、自動運転で一番素晴らし い結果というのは、今から比べると、劇的に事故が減る。人が乗らないから事故が起きるのではな いかという話は昔からありますが、人間が起こす事故よりははるかに少ないのだろうと思います。 また、物流というのは、需給の交差点ですから、あらゆるデータを活用して、需給マッチングを徹 底し

  40. Slide 40: 世界で最もAIを活用するグループへ

    だからこそ、われわれソフトバンクグループは、世界で最も AI を活用するグループとなる。活用 できれば、サービスも、ビジネスモデルも、どんどん生み出していくことができる。それから、多 くの企業群を結びつけていくことをどんどんリードできる。AI といえば、まず皆さんの頭にソフ トバンクが浮かぶような会社にしていきたい、そのように強く、強く、社長以下、考えているとこ ろです。 39

  41. Slide 41: 財務戦略

    さて、最後に、財務戦略です。ちょうど今年度が始まって半分が終わったところですが、まったく 不変です。財務方針の守りと攻め、両面でしっかり対応できる財務運営を行っていくことに、いさ さかも変更ございません。 財務方針もまったく変更ございません。もう繰り返しませんが、われわれのポリシー、われわれが 考えているこの数字の意味は何かを、ぜひ皆さんと共有したいと思います。 LTV の 25%というのは、これを超えたら危なくなるわけではまったくないのです。25%ぐらいの レベル感で運用している会社は安全だということを言いたいのです。ですから、われわれも、25% を抵触しないようにオペレーションしていくと思

  42. Slide 42: 財務運営と新規投資

    さらに、守り、攻め、両方に対応できる財務運営というのは、今のポリシーと有機的に結び付け て、オペレーションしているということです。投資も行っていくわけです。守りを固めつつ、NAV を右肩上がりで成長させていくためには、既存のポートフォリオだけでは駄目で、既存のポートフ ォリオが成功してマネタイズすれば、それをもって新規投資、これを回していかなければいけな い。 41

  43. Slide 43: 株主還元とまとめ

    新規投資だけを考えるわけではありません。当然、株主還元も考えるし、財務の安全性も考えてい ます。還元という意味では、自社株買いや増配は株主の皆さんへの還元になりますが、財務の安全 性を維持することはクレジット投資家の皆さんへの還元となります。 われわれにとって 2 つの相反する最大のステークホルダーの皆さんのバランスを取りつつ、会社の 成長のための新規投資を考えるということです。この第 2 四半期の決算を迎えるにあたって、「手 元に 5 兆円もあるんやったら、はよ自社株買いせえ」というお声もたくさんいただきますし、「配 当も増やさんかい」という声もいただきます。 もう十二分に身にしみて、よく理

  44. Slide 44: まとめ(続き)

    四半期も増加し 16.4 兆円に。第 3 に、新規投資は再開して、まだまだ慎重にやっています。慎重 にですが、優良案件の発掘に注力してまいります。 最後に、アーム IPO も大変いいエンジンになりますが、SVF が最終的に大成功の結末を迎えられ るように、パフォーマンスの向上に努めてまいりたいと考えています。 私からは以上です。 43

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