Kobe Steel, Ltd. · TSE:5406
Kobe Steel — Technical Presentation (February 2021)
25 slides from Kobe Steel's technical presentation, Feb 16, 2021
Slide 1: KOBELCOグループの製鉄工程におけるCO2低減ソリューション
KOBELCOグループの製鉄工程における CO2 低減ソリューション 2021年2月16日 株式会社神戸製鋼所 1
Slide 2: 本日のご説明
本日のご説明 1. はじめに 2. KOBELCOグループの製鉄工程における CO2低減ソリューション 2
Slide 3: はじめに
01 はじめに 3
Slide 4: KOBELCOグループのサステナビリティ経営のフレームワーク
KOBELCOグループのサステナビリティ経営のフレームワーク グループ企業理念 KOBELCOが 実現したい未来 SDGsを意識した 事業の推進 攻め/事業 KOBELCOの 使命・存在意義 環境 (E) KOBELCOの 3つの約束 ガバナ ンス 社会性 ESG (G) (S) 外部評価 情報開示 KOBELCOの 評価・活用 6つの誓い 守り/機能・ガバナンス 「攻め(価値創造)」と「守り(経営基盤)」の双方で社会課題の解決に挑む 4
Slide 5: 経営基盤領域の取組み・トピックス
経営基盤領域の取組み・トピックス ~2018 2019 2020 2021~ ●新グループ企業理念制定 ●グループ企業理念 (実現したい未来・存在意義を定義) 制定(2017) ●サステナビリティ経営の ●2019年版統合報告書発行 フレームワーク公表 ●2020年版統合報告書発行 TOPICS ●人権基本方針表明 ●調達基本方針・お取引先様 へのお願いの表明 ●「プラチナくるみん」認定取得 ●「健康経営優良法人2020 ホワイト500」取得 ●2030年 CO2削減目標公表 次期中期 ●TCFD賛同表明 ●環境経営委員会をCSR委員会へ一本化 ●CO2削減部会発足 ●CDP「A-」評価取得
Slide 6: 価値創造領域の取組み・トピックス
価値創造領域の取組み・トピックス ~グリーン社会への貢献~ 直接還元製鉄の 自動車軽量化・ 建設機械のICT 活用による 電動化のソリューション 技術推進 CO2削減 MIDREXⓇプロセス 生産現場の 水処理、廃棄物処理 省エネルギー 技術推進 (産業機械) 6
Slide 7: KOBELCOグループのサステナビリティ経営
KOBELCOグループのサステナビリティ経営 環境・社会 ガバナンスに対する 外部評価 社会課題 KOBELCOが 素形材 の解決 実現したい 鉄鋼アルミ 未来 溶接 KOBELCOの 使命・存在意義 今回のご説明 機械 KOBELCOの 3つの約束 KOBELCOの 新しい価値 6つの誓い エンジニアリング を創造 建設機械 電力 多様な事業を営む当社グループだからこそできる製品・技術の組み合わせで 新たな発展と社会課題へのソリューションのご提供を目指す 7
Slide 8: KOBELCOグループの製鉄工程におけるCO2低減ソリューション
02 KOBELCOグループの 製鉄工程における CO2低減ソリューション -高炉工程でのCO2排出量を 約20%削減できる技術の実証に成功‐ 8
Slide 9: 本日ご説明のポイント
本日ご説明のポイント 当社は、多様な事業を営む企業としての強みを 活かして、エンジニアリング事業と鉄鋼事業の 技術を融合し、高炉工程におけるCO2排出量を 大幅に削減できる技術の実証に成功しました。 (2020年10月 加古川3高炉(4,844㎥)にて実証) 9
Slide 10: 今回実証した技術の概要
今回実証した技術の概要 1.高炉工程でのCO2排出量を大幅に削減できる技術 (実証結果:2013年度比約20%のCO2削減) ☆ MIDREX®プロセス※1のHBI※2の多量装入により 高炉の還元材比※3を大幅に低減。 ※1 MIDREX®プロセス: 米国の当社100%子会社ミドレックス社が有する直接還元製鉄法 ※2 HBI :還元鉄(DRI)を押し固めたもの ※3 還元材比:高炉で使用する炭素燃料(コークスや微粉炭など)使用量 10
Slide 11: 今回実証した技術の概要 2
今回実証した技術の概要 2.安価なCO2削減ソリューション (CO2削減に必要な追加コストが安い) ☆ 当社の高炉操業技術により高価なコークス※4を 世界最少水準まで低減 ※4 コークス:石炭から作られる炭素燃料 (石炭の加工に多くの設備とコストが必要) 11
Slide 12: 今回実証に成功した技術成果の詳細 - 高炉工程でのCO2削減率
今回実証に成功した技術成果の詳細 -高炉工程でのCO2削減率- 20 CO2削減 約20% 1. MIDREX®プロセスで製造 18 されたHBIを高炉へ多量装入 16 することで、高炉からの CO2 排出量を大幅に削減。 14 CO2削減率(%) 12 当社技術 約2倍 2. HBIを 305kg/t-溶銑 使用 することで CO2排出量を 10 約20%低減。 8 (還元材比を518→415㎏/t 溶銑へ安定的に低減) 6 4 従来技術 3. 従来より、HBI装入による ※当社調査 高炉からのCO2排出量削減は 2 試みられていたが、今回、 0 それを遥かに上回る約2倍の 0 100 20
Slide 13: 今回実証に成功した技術成果の詳細 - CO2削減コスト(その1)
今回実証に成功した技術成果の詳細 -CO2削減コスト(その1)- CO2削減コスト ① HBI装入量×HBI単価 鉄鉱石削減量×鉄鉱石単価 還元材削減量×還元材単価 = CO2削減量(=還元材削減量×CO2発生係数) + 設備コスト + その他 ① 還元材削減量×還元材単価= コークス削減量×コークス単価+微粉炭削減量×微粉炭単価 ※ 一般的な原料単価水準:HBI>コークス>鉄鉱石>微粉炭 HBI装入量を増加させながら、還元材量、高価なコークスを大幅 に減らすことができれば、CO2削減コストのミニマイズが可能 13
Slide 14: 今回実証に成功した技術成果の詳細 - CO2削減コスト(その2)
今回実証に成功した技術成果の詳細 -CO2削減コスト(その2)- CO2削減コストを左右するキーポイ 330 ントは、HBI装入によって、高価な 現状 コークスをどれだけ下げられるか! 320 約10% 低減 310 従来技術 300 今回の実証試験 コークス比(kg/t-溶銑) HBI装入量 コークス比 コークス比 290 25% 低減量 280 低減 kg/t-溶銑 kg/t-溶銑 kg/t-溶銑 当社技術 270 当社 239 305 85 260 技術 世界最少水準 従来※ 250 250 290 34 技術 240 ※当社調査 230 0 100 200 300 従来比2.5倍のコー
Slide 15: 高炉プロセスについて
高炉プロセスについて 高炉(断面図) 高炉ガス CO2:21~25% 鉄鉱石 CO2:20~23% 高炉の機能とは? N2 :約50% コークス ①鉄鉱石を還元すること 鉄鉱石(酸化鉄)+C =鉄+CO 鉄鉱石(酸化鉄)+CO =鉄+CO2 ②鉄を溶融させること(固体 ➡液体) C+O2 =CO の燃焼熱を使う * 鉄鋼生産で排出する CO2の 羽口 約8~9割は高炉工程で発生する 微粉炭 高温空気 +酸素 溶銑 15
Slide 16: MIDREXプロセスとHBIについて
MIDREX®プロセスとHBIについて MIDREX® プロセス:天然ガスを改質した還元ガス(H2 約55%、CO 約36%)で、 鉄鉱石を直接還元する還元鉄(DRI、HBI)の製造プロセス。 • DRI(Direct Reduced Iron):鉄分が約90%の清浄鉄源。 高級スクラップや銑鉄の 代替品として、電炉、高炉、転炉等で幅広く使用される。 • HBI(Hot Briquetted Iron) :海上等の長距離輸送用にDRIを押し固めたもの。 高炉と比べて、20~40% CO2 排出量が少ない。 世界で90基以上の納入実績 があり、世界の還元鉄生産量(天然ガスベースの直接
Slide 17: CO2低減ソリューションのコンセプト
CO2低減ソリューションのコンセプト 高炉の還元機能の一部を水素リッチガスを活用したMIDREXⓇプロセスに代替させる 従来 当社技術 当社技術 (SCOPE 1+2) (SCOPE 3) 鉄鉱石 MIDREXⓇ 鉄鉱石 HBI プラント コークス コークス HBI 30%装入 水素リッチガスでの還元鉄製造 大幅削減 低CO2排出 0.68(t-CO2/t-HBI) HBI 30%装入によるCO2付加 +0.68×30%=+0.2(t-CO2/t-溶銑) 1.8(t-CO2/t-溶銑) 1.4(t-CO2/t-溶銑) 1.6(t-CO2/t-溶銑) 約20%削減 約12%削減 17
Slide 18: CO2低減ソリューションのキーテクノロジー
CO2低減ソリューションのキーテクノロジー 技術課題:HBI多量装入時ならびにコークス量削減に伴う 高炉の不安定現象を克服することが必要不可欠 KOBELCOグループ独自の技術 低CO2排出 高炉操業技術 HBI製造技術 MIDREX® HBI装入技術 AI操炉技術 CO2削減 約20% ペレット改質技術 安価なCO2削減コスト 足元からの実用化が可能な技術 18
Slide 19: まとめ
まとめ KOBELCOグループのCO2低減ソリューション ①高炉工程において、安い追加コストで、CO2 を大幅に削減できるソリューション ②世界中の高炉メーカーが取り組んでいる先進 技術に肩を並べる新たな選択肢の一つであり、 足元から広く実用可能 19
Slide 20: CO2低減ソリューションの今後の展開
KOBELCOグループによる CO2低減ソリューションの今後の展開 KOBELCOグループの低CO2排出 高炉操業技術 CO2排出量の更なる削減 低CO2排出高炉操業技術 のブラッシュアップ CO2削減コストの低廉化 本技術をベースに全世界の高炉CO2削減へ貢献 低CO2の高炉鋼材の(新たなる付加価値・差別化商品)の 生産・販売体制の構築・推進、販売条件の設定 KOBELCOグループの使命 「製鉄工程におけるCO2を、より多く、できるだけ安価な手法で、 1日も早く削減する技術を開発・確立」 20
Slide 21: KOBELCOグループの使命・存在意義
KOBELCOグループの使命・存在意義 ~カーボンニュートラルに向けたトランジション~ グループ企業理念 詳細は当社HP内「Next100プロジェクト」ページをご参照ください。 https://www.kobelco.co.jp/about_kobelco/outline/next100/index.html 21
Slide 22: ご参考
ご参考 22
Slide 23: 世界の鉄鋼需要想定
世界の鉄鋼需要想定 40 粗鋼生産量 :億トン 35 銑鉄生産量 スクラップ利用量 30 25 20 15 10 5 今後電炉は急増していくが、高炉による 生産量はほぼ変わらず必要とされる 0 2020 2030 2050 2070 2090 2100 日本鉄鋼連盟「日本鉄鋼連盟長期温暖化対策ビジョン~『ゼロカーボン・スチールへの挑戦』」より 世界の粗鋼生産量(=鉄鋼需要量)は人口増に伴い増加し続けていく。 鉄鋼生産量も増加していくが、スクラップ利用は主に電炉によるもので、全ての需要 は賄えず、引き続き高炉が残る。 製鉄事業においても、2050年カーボンニュートラルに向けた取り組み
Slide 24: ご参考)KOBELCOグループ統合報告書、HPのご案内
ご参考)KOBELCOグループ統合報告書、HPのご案内 24
Slide 25: 将来見通しに関する注意事項
将来見通しに関する注意事項 本日のプレゼンテーションの中には、当社の予想、確信、期待、意向および戦略 など、将来の予測に関する内容が含まれています。これらは、当社が現在入手可 能な情報による判断および仮定に基づいており、判断や仮定に内在する不確定性 および今後の事業運営や内外の状況変化による変動可能性など様々な要因によっ て、実際に生じる結果が予測内容とは実質的に異なってしまう可能性があります。 弊社は、将来予測に関するいかなる内容についても、改訂する義務を負うもので はありません。 上記の不確実性および変動の要因としては、以下に挙げる内容を含んでいます。 また、要因はこれらに限定されるわけで