Japan Securities Finance Co., Ltd. · TSE:8511

Japan Securities Finance — Technical Presentation (May 2023)

11 slides from Japan Securities Finance's technical presentation, May 30, 2023

  1. Slide 1: 分散型台帳技術を用いたセキュリティファイナンス取引に関する実証研究について

    JSF JAPAN SECURITIES FINANCE CO., LTD. 分散型台帳技術を用いたセキュリティ ファイナンス取引に関する実証研究について 2023年5月30日 日本証券金融株式会社 国立大学法人東京大学大学院 工学系研究科田中研究室 Copyright (C) JAPAN SECURITIES FINANCE CO., LTD. All Rights Reserved.

  2. Slide 2: 本実証研究の背景と目的

    1.本実証研究の背景と目的 分散型台帳技術の証券分野 我が国におけるセキュリティ における応用の進展 ファイナンス取引の重要性 決済リスク 事務処理 小口化・ 流動性供給 限定的な 残高300兆円超 削減 効率化 流動化 に不可欠 既存研究 分散型台帳技術を活用したセキュリティファイナンス 取引の可能性について共同実証研究実施 • 実験コンセプトやスキームの立案 • データ分析 • 分散型台帳技術を活用したシステ • 関係市場実務の調査 • 分散型台帳技術に関する基本的な ム・スマートコントラクトの開発 • 報告書のとりまとめ 技術・システム面の検討 JSF JAPAN SECURITIES

  3. Slide 3: 本実証研究の背景と目的:実証研究の概念図

    1.本実証研究の背景と目的 <実証研究の概念図> トークン化担保差入 トークン化有価証券貸付 A社 B社 同時履行 日々値洗い・担保授受 JSF JAPAN SECURITIES FINANCE CO., LTD. 3

  4. Slide 4: 本実証研究のアプローチ

    1.本実証研究のアプローチ 先端的な分野で実証研究のフィージビリティにも配慮する必要があることから、次 のようなアプローチをとった。 ① 取引当事者間のバイラテラルな関係に焦点を当て、既存の有価証券の取 引・清算・決済のインフラストラクチャーを置き換えることを検討するものでは ない。 ② 法令や規制との関係は検討の対象外とし、実務的なフィージビリティに焦点 を当てる。 ③ トークンの発行スキームについては検討対象外とし、本実証研究においては、 既に発行されたトークンを用いた取引を主題とする。 ④ 本実証研究において「取引の決済」とは、トークンとトークンの交換を実現す ることをいい、資金や証券と

  5. Slide 5: セキュリティファイナンス取引について

    2.セキュリティファイナンス取引について • セキュリティファイナンス取引は、資金と証券もしくは証券と証券を交換し、一定期間後 に返還する取引。資金の運用・調達ニーズにより証券を担保とするGC取引や、個別銘 柄の証券に着目した運用・調達ニーズにより資金を担保とするSC取引などの類型があ り、市場は世界的に拡大している。 • 日本におけるセキュリティファイナンス取引の残高推移 債券 株式 (出所) 日本銀行「わが国短期金融市場の動向 ―東京短期金融市場サーベイ(22/8月)の結果―」 JSF JAPAN SECURITIES FINANCE CO., LTD. 5

  6. Slide 6: 実証研究のスキームと構築したDLT・スマートコントラクト(1)

    3.実証研究のスキームと構築したDLT・スマートコントラクト (1)実証研究におけるセキュリティファイナンス取引のスキーム ・想定するトークン トークン種類 トークン化対象 時価の算定 セキュリティトークン(ST) 日本、米国、ドイツの国債および上場株式 各国市場における終値 キャッシュトークン(CT) 日本円、米ドル、ユーロ各通貨 各国通貨と同等 ・純与信額の算出 上記の時価をもとに、異種通貨建トークンの取引の場合は当日の米国市場終了後の為替相場を取 得したうえで基準とする通貨を指定し当該通貨建に換算することで、すべてのセキュリティファイナン ス取引の純与信額を日本時間翌日の市場開始前に算出

  7. Slide 7: 実証研究のスキームと構築したDLT・スマートコントラクト(2)システム構成

    3.実証研究のスキームと構築したDLT・スマートコントラクト (2)システム構成 ・各主体の概要 主体名 概要 ・取引当事者の依頼に基づき、ブロックチェーン管理会社にトークンの発行指示を行い、トーク トークン管理会社 ンを発行する ・トークンの発行を受け、システムに取引情報の登録や承認を行い、トークンを交換する取引 取引当事者 を実施する ・トークン管理会社や取引当事者から送信される情報の受付や、ブロックチェーンへのトラン ブロックチェーン管理会社 ザクション送信を行うサービスサーバを管理する ・トランザクション処理やブロックの生成、取引の記録を行うブロックチェーンを管理する JSF JAPA

  8. Slide 8: 検証結果:セキュリティファイナンス取引の実施

    4.検証結果 (1)セキュリティファイナンス取引の実施に関する検証結果(個別のバイラテラルな取引) ・検証した取引類型 取引類型 具体例 同一通貨圏のSTとCTの交換 日本株STや日本国債STを担保とした、円CTの調達 異なる通貨圏のSTとCTの交換 日本国債STを担保とした、米ドルCTの調達 同一通貨圏のSTとSTの交換 米国株STを担保とした、米国債STの調達 異なる通貨圏のSTとSTの交換 米国株STを担保とした、ドイツ国債STの調達 ※取引期間は日中、オーバーナイト、1週間、3週間(月末を跨ぐもの)等様々なケースを検証 ・取引例 2023/4/19 取引開始時 2023/4/20 マー

  9. Slide 9: 検証結果:市場全体を想定したパフォーマンスの検証

    4.検証結果 (2)市場全体を想定したパフォーマンスの検証 • セキュリティファイナンス取引の市場規模を推計したうえで、市場全体で発生する取引 をシステムに投入し、そのパフォーマンスを検証。 • 今回構築したシステムが、市場ストレス時や障害復旧時などに取引が集中した場合に どの程度の耐性を有するか、また、毎営業日の値洗いとマージンコールの実施はシス テム負荷が大きいと考えられるがその負荷にどの程度耐性を有するか検証することを 意図。 ‣ 検証結果 • 取引のスタートに関しては、一日に市場全体で行われる取引が1時間に集中する市場 ストレス時においても、登録・承認処理は円滑に実施された。 • 値洗

  10. Slide 10: 検証結果:担保銘柄の分散や閾値の設定による影響

    4.検証結果 (3)担保銘柄の分散や閾値の設定による純与信額や所要流動性への影響に関する検証 • 担保とするトークンの銘柄数や、マージンコールを実施する際に閾値を設定するかどうかにより、 純与信額や所要流動性にどのような影響があるか、相場シナリオ別(平常時および急騰・急落・乱 高下などの市場急変時)にシミュレーションを実施。 ‣ 検証結果(担保1銘柄・閾値なしの場合をそれぞれ1.00とした値) 平常時 市場急変時 担保1銘柄 担保5銘柄 担保1銘柄 担保5銘柄 閾値なし 閾値2% 閾値なし 閾値2% 閾値なし 閾値2% 閾値なし 閾値2% 純与信額 1.00 1.23 0.96 1.11 1.

  11. Slide 11: 実証研究から得られたインプリケーション

    5.実証研究から得られたインプリケーション (1)取引のフィージビリティ • 各種のセキュリティファイナンス取引について、異種通貨建資産を交えたものや証券のトークン と証券のトークンを含め、取引開始から期中のマージンコール、終了まで、円滑に実施可能。 (2)決済リスクの削減とくに異種通貨建て取引の同時履行 • トークンとトークンの交換を、裏付資産が異種通貨建てであっても、同時に時差なく自動的に交 換可能。また、マージンコールについては、取引当事者のオペレーションを要することなく自動 的に実施。 (3)信用リスクの削減や流動性節約の柔軟化 • マージンコールが自動化されることで事務負担が軽減され

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