Nissan Chemical Corporation · TSE:4021
Nissan Chemical — FY2025 Earnings Presentation
33 slides from Nissan Chemical's earnings presentation, May 15, 2026
Slide 1: 2026年3月期 決算説明会
日産化学株式会社 2026 年 3 月期 決算説明会 説明者 取締役副社長 CFO 大門 秀樹 2026 年 5 月 15 日
Slide 2: 通期決算サマリー
大門:日産化学の大門でございます。本日はご多忙のところご参加いただき、誠にありがとうござ います。では説明を始めます。 25 年度通期の決算サマリーとして、上から四つ箱が並んでおりますが、一番上は下期の前年同期 比で、営業利益 55 億円の増益、プラス 19%となっております。 通期でございますが、売上高は 282 億円増収、プラス 11%、営業利益は前年同期比で 68 億円の増 益、プラス 12%、純利益は 67 億円の増益、プラス 15%で二桁増益となりました。この結果、24 年度に続きまして営業利益、経常利益、純利益で過去最高益を更新しました。また ROE も初の 20%超えの 20.3
Slide 3: 2025年度実績
具体的な数字は 5 ページにございます。25 年度実績年間でございますが、売上高は 2,796 億円、 営業利益は 636 億円、経常利益は 659 億円、純利益は 497 億円となりました。下から 3 行目に売 上高営業利益率がございますが、22.7%で、24 年度と比べますと微増でございます。為替レートに つきましてはドル円で通期 151 円となりましたので、1 年前と比べますと 2 円程度円高であります が、下期で見ますと 155 円で、1 年前の下期と比べると 3 円程度ドル高という着地でございまし た。 この結果、一番右の年間前年同期比は、営業利益プラス 12%、純利益プラス 15%
Slide 4: 業績予想との比較
6 ページは、去年 11 月発表の業績予想との比較ですが、数字は今、申し上げたとおりです。為替 レートは、当初下期の 6 カ月はドル円で 145 円と置いておりましたが、結果的には 155 円で、10 円程度ドル高となっております。 3
Slide 5: セグメント別営業利益サマリー
営業利益のセグメントごとのサマリーです。上の下期という箱でございますけども、上から見てい ただきますと、機能性材料は半導体等を中心に増益ないしは上ぶれでございました。 農業化学品も前年同期比でいいますとプラス 25 億円で、上期の YoY がマイナス 24 億円でした が、下期にはカバーをして、業績予想比としては予想通りという着地でございました。フルララネ ル、グレーシア、ライメイ、ベルダーの増収が寄与をしております。 化学品は、前年同期比、予想比とも増益ないしは上ぶれでございました。ファインケミカルあるい は基礎化学品の増収が結果的に奏功しております。 最後にヘルスケアは、前年同期比、予想比
Slide 6: 2026年度業績予想と株主還元
化学品はプラス 7 億円。ここには売上増に加えまして、24 年度計上のファインケミカル減損に伴 う固定費等の減少が増益に寄与をしております。 ヘルスケアはファインテック減収による減益ということでございました。 26 年度の業績予想でございます。冒頭に太字で記載のとおり、中東情勢による直接的な影響は限 定的という認識でございます。今後、市場全体のサプライチェーンの影響等は注視してまいりたい と思っております。 二つ目の通期を見ていただきますと、前年同期比で売上高はプラス 4%、営業利益は 32 億円増 益、率に直しますとプラス 5%という期初の想定でございます。純利益はプラス 4%、ROE は
Slide 7: 2026年度業績予想の詳細
具体的な数字でございます。真ん中、ブルーの年間を見ていただきますと、上から 2 行目、営業利 益でいうと 668 億円でございます。また純利益につきましては 515 億円と想定いたします。また 為替レートでございますが、期初の前提としましてはドル円で 150 円と置いております。右に前 年同期比とございますけども、一番右の年間の列を見ていただきますと、営業利益でプラス 5%、 純利益でプラス 4%、EBITDA でプラス 8%となっております。 6
Slide 8: セグメント別営業利益増減分析
次に、セグメントごとの営業利益の増減分析ですが、まず上期につきましては前年対比でマイナス 9 億円という減益予想をしております。主なものとしては、上から二つ目の農業化学品でございま して、フルララネル、ライメイ、グレーシアの減収に加えまして固定費等の増加も想定いたしまし て、9 億円の減益という想定でございます。 一方、通期につきましては下にございますとおり、プラス 5%の 32 億円の増益を想定いたしま す。上から、機能性は半導体の増収を中心に前年同期比で 33 億円の増益。また農業化学品も、通 期につきましては、そこに記載のとおり増収等を見込みまして 10 億円の増益でございます。以 下、
Slide 9: 営業外損益と特別損益
営業外損益と特別損益の内訳でございます。特に上から 3 行目の為替差損益、25 年度の着地につ きましては、年間通してプラス 6 億円という数字でございました。24 年度との比較でいいます と、7.6 億円の増益となります。なお今期につきましては期初でございますので、為替差損益はプ ラマイゼロと置いておるのが一番右の列に記載のとおりでございます。 また、特別損益につきましては、25 年度は利益、損失ともございません。今期につきましては、 特別利益で 6.5 億円程度、想定をしております。 8
Slide 10: キャッシュ・フロー
キャッシュ・フローでございます。冒頭に記載のとおり、2025 年度フリー・キャッシュ・フロー は 430 億円となりました。前年同期比で若干の増加でございます。また今期の予想が一番右の列 にございますが、特に営業活動のキャッシュ・フロー、それから投資活動につきましては前年対比 では一定キャッシュ・アウトがあります。それぞれ特に設備投資につきましては、機能性、農業化 学品を中心に従来以上に投資をしてまいります。この結果、現預金としましては 400 億円強を確 保、十分な手元を持つことになります。 9
Slide 11: バランスシート
バランスシートでございます。左上の資産合計は 240 億円強増加しておりますが、売上債権、現 預金等、増えております。売上債権につきましては売上が増えていまして、滞留日数的には 25 年 3 月末とほぼ変わっておりません。また、棚卸資産につきましては 35 億円の減少でございまし て、着実に棚卸資産の平準化が図られてきているのかなと思っております。また固定資産の下に投 資有価証券がプラス 81 とございますが、これは左下に小さく※3 とありますが、26 年 3 月末の時 価が大きく上昇しましたので、その評価差額分でこれだけ増えているということでございまして、 特に取得したということではございま
Slide 12: 設備投資・減価償却費・研究開発費
セグメント別の設備投資、減価償却費、研究開発費の今期も入れました 5 年分の推移でございま す。セグメントごとにお示ししておりますが、特に設備投資・減価償却は、コア成長事業におけ る、主として海外での製造能力増強などにより、近年増加しております。特に機能性と農業化学品 につきましては、左下に※3 と※4 で細かく記載をしております。 また、研究開発費につきましても、半導体を中心とした機能性材料と農業化学品で増加基調であ り、今期の予想は 247 億円、売上高に対する比率は 8.5%という想定となります。 11
Slide 13: 機能性材料
続きましてセグメントごとということで、まず機能性材料でございます。 下の棒グラフは、三つのサブセグメントの今期も入れました過去 5 年分の売上の増収率を示してお ります。半導体材料は、特に 23 年度に一時的な調整局面がありましたが、市場の回復に伴いまし て 24 年度以降は高い成長率を実現しております。またディスプレイ材料も 22 年度を底として回 復をしており、キャッシュカウとして安定的な売上高を維持しております。売上構成としては成長 ドライバーである半導体材料がディスプレイ材料を大きく上回っており、ここには書いてございま せんが、営業利益も 26 年度からは半導体がトップになる見込みでご
Slide 14: 機能性材料 営業利益増減分析
機能性材料セグメントの営業利益の増減分析でございまして、25 年度は半導体の成長投資に伴う 固定費増加がありましたが、全てのサブセグメントで数量増加が寄与いたしまして、大幅な増収増 益、20%の営業利益の増益となりました。25 年の 5 月に期初として予想いたしましたのが 5%の増 益でございましたので、それをはるかに大きく上回った形になります。26 年度につきましても、 半導体の数量増加を中心に、価格差あるいは固定費の増加等ございますけども、引き続き増収増益 を見込むということで、期初としては 9%の増益を想定いたします。 13
Slide 15: 半導体材料の成長予想
近年、非常に伸びております当社の半導体材料の成長予想を 2030 年までお示ししております。あ くまでもイメージですが、24 年から 30 年までの成長率としては CAGR で 20%超という売上高の 成長を見込んでおります。市場成長率は各種データから大体 10%と把握しておりますので、そこ を大きくアウトパフォームする想定となります。AI サーバー向け等の最先端、先端世代において 当社の材料が大きく伸長するということでございまして、上ぶれケースも書いておりますが、当社 としてはここに大変自信を深めているということになります。 14
Slide 16: 主要製品の売上高成長率
主要製品の売上高成長率ですが、半導体は 25 年度 27%の増収、26 年度も 18%の増収を期初とし ては想定しております。ディスプレイは 25 年度では 1%の減収でございましたが、26 年度は YoY でプラス 2%と想定しております。うち、光 IPS は実はかなり伸びており、25 年度、26 年度とも に YoY でプラス 6%の売上成長を見込んでおります。無機も 25 年度で 6%、26 年度は 8%の増収 予想でございます。 15
Slide 17: 機能性材料 2025年度実績
25 年度実績の前年同期比のサブセグメントごとのコメントをしております。年間で 60 億円の増益 になったわけですけども、固定費につきましては表の下に小さく書いてありますが、年間としては 34 億円の増加となっております。そのうちの大半が半導体になりまして、左下に記載のとおりで ございます。 16
Slide 18: 機能性材料 2026年度予想
こちらは今期の予想でございまして、33 億円の増益を予想しております。固定費は 61 億円の増加 を見込んでおりますが、それをこなして 33 億円の増益を想定いたします。固定費につきましては 半導体 46 億円、年間増加と書いてありますが、それ以外にも右下にございますように無機、ディ スプレイでもいくつかの設備投資等ございまして、そういったものによる固定費増を今回は計画を しております。 17
Slide 19: 農業化学品 2025年度
続きまして農業化学品でございます。冒頭にございますように 25 年度は年間で 12%の増収となっ ております。一方、26 年度につきましては 1%の増収を期初としては想定いたします。それぞれ非 常に細かい表で恐縮ですけども、特に農薬につきましては 25 年度、二桁成長のアルテア、ライメ イ、ダイセン、それからベルダーは出たばかりではありますが、かなり好評いただきまして増収と なりました。 一方、26 年度は一番右にございますとおり、ラウンドアップ等が成長いたしますが、アルテアあ るいはグレーシアといったところは少しマイナスの予算を想定いたします。また、ベルダーはプラ ス 45%、一方、フルララ
Slide 20: 農業化学品 2026年度予想
25 年度の前年同期比の実績でございまして、営業利益としては 1 億円の増益にとどりましたが、 固定費が年間で 42 億円増加しております。うち 23 億円は純粋な固定費の増加になりますが、そ のうち 14 億円は 24 年度に一過性で費用減少があった反動でございまして、実質としては 23 億円 よりはもっと少ない形での固定費の増加でございました。一方で在庫変動影響もかなり出ておりま して、19 億円の費用増でございました。ここは、特に 24 年度上期にかなり原価が上昇しました が、25 年度は逆に原価低減という影響が出まして、在庫でマイナスが出たことに加えまして、25 年度は非常に出荷が好調
Slide 21: 農業化学品 長期売上推移
26 年度は、次の 27 ページでございます。営業利益としては 10 億円の増益を計画いたします。こ の期は、固定費等の増加についてはそれほど大きなものはございません。従いまして売上高の増収 10 億円に対して営業利益の増益が 10 億円となっております。フルララネルは先ほど申し上げまし たように横ばいで、原薬出荷は記載のとおり増収でございますが、ロイヤリティは若干の減収でご ざいまして、ネットとしてはプラマイゼロと想定しております。 20
Slide 22: 動物薬
農業化学品については、もう少し長期で見た売上高の推移を主要な製品ごとにお示ししておりま す。2010 年度から 5 年おきで記載をしておりますけども、冒頭に記載のとおり継続的に新剤、あ るいは買収剤を市場に投入いたしまして、販売地域の拡大、あるいは混合剤の用途開発といったよ うなことで持続的に成長していることがお分かりいただけると思います。 21
Slide 23: 化学品
それから動物薬につきましては、左の棒グラフがございますように、通常は上期が厚いですが、26 年度はほぼイーブンの想定になります。また 26 年度予想につきましても、この右の緑の棒グラフ の下のコメントにございますように、為替レート想定 150 円で置いております。これを前提とし た形での前期比横ばいというような売上を想定してございます。 22
Slide 24: 化学品 製品フロー
続きまして化学品でございます。上が 25 年度の前年同期比、下の表が今期の予想の前年同期比に なります。いずれも年間ベースで増収増益を想定いたします。25 年度につきましては、ファイン ケミカルはファインオキソコールや環境化学品の増収に加えまして、減損による固定費の負担減も 加わり、増益となりました。また基礎化学品も半導体向けの高純度硫酸が二桁増収となり、増益に 寄与しています。26 年度も概ね同じような傾向でございまして、引き続き営業利益率 5%を目指し て頑張ってまいります。 23
Slide 25: ヘルスケア
なお、製品フローですが、ここでは左上の天然ガスの下に少しコメントしておりますが、当社の場 合は主として中東地域外からの天然ガスを調達し、アンモニア以下の製品を作っております、と申 し添えておきます。 24
Slide 26: ESG 役員報酬体系の改定
最後にヘルスケアでございます。25 年度は少し減収減益、また 26 年度は増収ではありますが減益 でございまして、おそらくこの 26 年が利益的にボトムなのかなという感じでございます。 25
Slide 27: 質疑応答
最後でございますが、ESG のガバナンスの一番下、この 4 月に改定開示しておりますが、役員報 酬体系につきまして一部改定を想定しております。具体的には株式報酬比率の引き上げで、変更後 を見ていただきますと、株式報酬の比率を上げたことと、中身として、もともと ROE 指標が入っ ておりましたが、それに加えまして TSR の指標もここに入れる形で想定しております。私から説 明は以上でございます。 26
Slide 28: 質疑応答(質問者1)
質疑応答 <質問者 1> Q:2025 年度 4Q の半導体材料が非常に強い点について伺います。21 ページでは製品別の動きが 示されていますが、多層材料が大きく伸長している背景を教えてください。AI サーバー向け需要 拡大というお話もありましたけれども、中国顧客での特需やラッシュオーダーのような一時的な要 因が含まれていないかについても伺いたいです。また、足元の需要動向や地域別の特徴、さらに 2026 年度 1Q に向けた見方についてもご説明をお願いいたします。 A:2025 年度 4Q は全体として各地域・各材料で大きく成長しているのですが、その中でも多層材 料に関しましては、特に中国では
Slide 29: 質疑応答(質問者2)
持分法についてですが、2025 年度 4Q から一部の会社が新たに持分法の対象となっているため、 その影響による増加と考えております。したがって、肥料市況の上昇によるものではなく、対象会 社の増加による影響です。 <質問者 2> Q:20 ページにもお示しの通り、御社の半導体材料の売上が明らかに市場成長をアウトパフォーム してきていますが、それはリソグラフィ工程数が先端半導体向けで増えてきていることが主因なの でしょうか。特に EUV 関連材料がアウトパフォームの主要因となっているのか、背景をご説明い ください。 A:ご指摘のとおり、先端プロセスにおける材料使用回数の増加が寄与しています。プロ
Slide 30: 質疑応答(質問者3)
いる一方で、製品価格の引き上げが進めば、結果的に損益面でプラスに作用する可能性があるのか と思われますが、その点についてご見解を教えてください。 A:現時点の業績予想には、アンモニアや硫酸の市況上昇による販売価格の上ぶれは織り込んでお りません。一方で、原料である天然ガス価格は足元で大きく上昇しており、これは自助努力で吸収 できる水準を超えています。そのため、今後は適切なタイミングでお客様の理解を得ながら、販売 価格への反映を進めていく方針です。原料高と製品価格の上昇の双方を踏まえた場合、結果として 損益面で明確なプラス効果が出るかどうかは現時点では見通しにくい状況です。全体としては、大 きな
Slide 31: 質疑応答(質問者4)
A:確かに中国の現地メーカーの台頭はございますが、まだ性能的に当社のシェアが高いところは 当面キープできるかなとは考えております。品質の強化をしっかりやりながら、シェアを十分キー プできるように進めているところでございます。 <質問者 4> Q:ディスプレイ材料について、2026 年度は増収見通しとなっています。一般的には液晶スマー トフォンやノート PC の生産台数は落ちる傾向に見られている方が多いかと思いますけれども、御 社のディスプレイ材料が 2026 年度に伸びる背景について補足いただけないでしょうか。 A:2026 年度の増収見通しの主因は、主力材料である光 IPS が今後も順調に伸
Slide 32: 質疑応答(質問者5・6)
A:グレーシアは、すでに売上高 100 億円超の製品となっておりますので、2025 年度の成長率で は一桁%の伸びですが、金額ベースでは引き続き大きな伸びを示しています。国内では、2025 年 度は上期に高温の影響で害虫の発生が多く需要が拡大しました。一方で海外では、一部で在庫調整 の影響が出ており、伸びがやや鈍化しています。2026 年度は、引き続きこの在庫調整の影響に加 え、国内で競合剤が出てくることも踏まえて、慎重に見ている側面がございます。 グレーシアの中長期成長については、当初売上 100 億円を目指していましたが、現在は 125 億円 規模まで上方修正しています。海外での新規販売チ
Slide 33: 質疑応答(続き)
A:詳細についてはお相手との関係もありお答えしにくい部分がありますが、アジアの特定地域向 けの商流の変更に伴う対応となります。今回の施策は、当社の販路に関するもので、サプライチェ ーン強化につながる取り組みと位置づけています。 以上 32