Nippn Corporation · TSE:2001

Nippn — 製粉業界の現状751KB

11 slides from Nippn's investor presentation, May 2022

  1. Slide 1: 製粉業界の現状

    2022 年 5 月(株式会社 ニップン) 製粉業界の現状 製粉業は、粒のままでは利用できない小麦から小麦粉を製造し、日本人の食生活に欠か せないパン、めん、菓子などの原材料の供給を通じて、国民の食生活の安定、向上に寄与す るという極めて重要な役割を果たしてきた。 そして、原料となる小麦の1割強が国産であり、国の食料・農業政策のもと、国内産小麦で は量的又は質的に満たすことが出来ない需要分について、政府が国家貿易により、アメリカ、 カナダ、オーストラリアといった生産国から、商社を通じて計画的に輸入し、製粉企業などの 実需者に売り渡している。 ここではその製粉企業を取り巻く、製粉業界の現状、小麦

  2. Slide 2: 製粉工場数の推移と小麦粉消費量

    2. 製粉工場数の推移 我が国では戦後の食糧難時代から、不足した米の代用として小麦を輸入し加工施設を整 備するため、比較的早く復興を遂げた。1951 年度には製粉工場は約 3,100 工場あったが、政 府の食糧政策の影響を大きく受けながら、徐々に近代化、合理化され、今では 90 工場以下 へと大きく減少した。 1998 年以降の推移を見ると、製粉企業数は内陸部に位置する中小製粉企業の統合や廃 業等により 129 社から 66 社に、工場数は 162 工場から 87 工場に減少した。 表1 製粉企業・工場の推移 年度 1951 1998 2013 2014 2015 2016 2017 2018

  3. Slide 3: 国別小麦輸入量と小麦の国際需給

    代に入ると、国内産小麦の生産量が大幅に増加し、需要量の伸びも鈍化してきたため、輸入 量は頭打ちとなった。近年では大概 500 万トン台で推移していたが、2021 年は約 476 万トン となっている。 表3 国別小麦輸入量の推移 (単位:千トン) CY(1~12月) 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 アメリカ 2,919 2,777 2,733 2,734 2,487 2,911 2,606 2,405 2,554 2,262 カナダ 1,291 1,558 1,708 1,575 1,730 1,504 1,777 1,757

  4. Slide 4: 小麦の国際相場と国内産小麦の生産状況

    変動する傾向にある。 ロシアのウクライナへの侵攻以降は、両国からの輸出が滞る懸念等からシカゴ小麦相場 は急騰し、2022 年 3 月には 13.6 ドル/ブッシェルをつけ、2008 年 2 月に記録した史上最高値 を更新した。その後、紛争が長引くことへの危機感等から 11 ドル/ブッシェル前後と高値で推 移している。 図2 小麦の国際価格の推移 出典:ロイター・ES=時事 注:CBOT(シカゴ商品取引所)の各週末の期近価格 7.国内産小麦の生産状況 (1)国内産小麦の作付面積と生産量の推移 近年の国内産小麦の作付面積は約 21 万 ha と横ばいで推移しており、2020(令和2)年産 の作付面

  5. Slide 5: 国内産小麦の品質及び需給状況

    (2)国内産小麦の品質及び需給状況 国内産小麦は従来より主に日本麺用に使用されているが、製粉性・製麺性共にASW(オ ーストラリア産小麦)には及ばないことが課題であり、これまで外国産麦と混合して使用する 方法も多かった。しかしながら近年では品種改良が進み、“ゆめちから”などのパン・中華麺 用小麦の生産も増え、徐々にその品質も向上している。また消費者の国産志向の高まりを受 けて、国内産麦に対するニーズの高まりも見られ、北海道産小麦を中心に単独使用される製 品も増えている。 国内産小麦は産地の作付体系を維持するための重要な品目だが、収穫期の降雨等、天 候の影響により年次変動が大きく、収穫量や蛋白質

  6. Slide 6: 小麦粉及び二次加工製品の生産量

    Ⅱ小麦粉及び二次加工製品 1.小麦粉・二次加工製品の生産量 我が国の小麦粉生産量は、1994 年に過去最高の 500 万トンを記録するまで、戦後から基 本的には増加基調で推移したが、その後は少子高齢化等の影響により頭打ちの傾向となっ ている。2020 年度は 448 万トンであった。 小麦の二次加工製品のうち、 ① パン類の生産量は、2010 年以降、プライベートブランドの菓子パンや高価格帯食パン の人気等により、堅調に推移している。 ② 麺類の生産量は、2011 年には、東日本大震災による即席麺の需要増等から増加した。 その後、冷凍麺や外食産業での消費が堅調のため、生産量も安定的に推移してい

  7. Slide 7: 小麦粉用途別内訳と製粉工程

    図3 小麦粉用途別内訳 出典:「令和2年度製粉工場調査概要」 3.小麦粉の製造工程 小麦粉の製造工程は以下の通り。この図はごく単純化されたもので、実際にはより複雑で、 製粉工場によって違いがある。 図4 製粉工程 出典:製粉振興会ホームページ 7

  8. Slide 8: 小麦粉二次加工製品の輸入状況

    4.小麦粉二次加工製品の輸入状況 原料小麦は 1995 年3月まで食糧管理法によって全面管理されており、製品である小麦粉 もホテル枠以外は輸入されていなかった。しかし、ガット・ウルグアイラウンド交渉の合意を受 け、1995 年4月より小麦が関税化され、小麦粉も関税相当量(TE:90 円/kg)を払えば、自由 に輸入できるようになった。 マカロニやスパゲティ、ビスケットなどの小麦粉製品、パンや菓子の原料となる小麦粉調製 品(小麦粉に砂糖や脱脂粉乳を重量比で 15%以上混入したもの等)は徐々に関税が引き下 げられ、輸入量は大幅に増加、定着している。 小麦粉調製品の輸入状況は、海外の原料安と円高によ

  9. Slide 9: 現在の麦制度および関連事項

    Ⅲ 現在の麦制度および関連事項 1.小麦流通の概要 (1)外国産小麦(政府売渡制度について) 2004 年5月、政府の諮問機関の「食料・農業・農村政策審議会」にて、国内産小麦と麦関 連産業の発展を図り、生産から加工にわたる幅広い段階での制度について議論がなされ、 2005 年 11 月に「今後の麦政策のあり方」が策定された。この考え方に基づき、2007 年4月 に改正食糧法が施行され、輸入小麦の「相場連動制」や「SBS方式」の導入が決定した。 その後、有識者を集めた「輸入麦の政府売渡ルール検討会」において麦の売却制度につ いて議論され、これまでは国が一定期間の備蓄をし、受渡すこととなっていたが

  10. Slide 10: SBS方式と国内産小麦の民間流通制度

    みになっている。 SBS方式は3つの輸入区分があり、“輸入区分Ⅰ”では、本船を前提としたプライム・ハー ド、デュラム小麦を対象に 1,000t以上の入札を前提としている。また、“輸入区分Ⅱ”では、 様々な実需ニーズに対応するため、現行のアメリカ・カナダ・オーストラリア以外の各国からの 多様な小麦も輸入が可能な仕組みで、コンテナを前提とした 17t以上の入札を行う。 さらに、2017 年 10 月に導入された“輸入区分Ⅲ”では、全世界・全銘柄を対象とし、枠内で あれば、主要5銘柄もSBS方式において個別に調達できることとなっている。 図6 SBS 方式の概念図 SBS方式 (Simultaneo

  11. Slide 11: 小麦の価格について

    2.小麦の価格について (1)政府売渡価格の推移について 政府売渡価格は 1980 年以降、政府が輸入小麦及び国内産麦のコストを総合的に勘案す る、「内外麦コストプール方式」で決定されていた。しかしその後、政府標準売渡価格が廃止 され、2007 年に売却方式が「相場連動制」に移行し、その後は直近の調達平均価格から算定 されるルールに基づき、政府売渡価格は半年毎に年2回改定されることになった。 直近では、2022 年4月の政府売渡価格は、北米における夏の高温・乾燥による不作の影 響から小麦国際価格が高水準で推移したこと、米国、カナダ、豪州の日本向け産地における 品質低下等により、またウクライナ情

Nippn — 製粉業界の現状751KB on 6ix