Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. · TSE:4967
Kobayashi Pharmaceutical — Q2 2026 Earnings Presentation
30 slides from Kobayashi Pharmaceutical's earnings presentation
Slide 1: President's opening remarks and condolences
(代表取締役社長 豊田 賀一) 社長の豊田でございます。 まず業績報告の前に、この度の令和8年熊本地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上 げます。また、被災地の1日も早い復旧をお祈り申し上げます。 小林製薬では熊本県へ、義援金1,000万円の寄付を行っております。また商品といたしまし ては、暑さ対策品等をお届けしております。状況を見ながら引き続き、支援を行ってまいる 所存です。
Slide 2: Priority on compensation for red yeast rice incident
当社は、2024年の紅麹事案で被害に遭われたお客様と、損害に遭われたお取引様に対する 補償を最優先で取り組んでおります。
Slide 3: Compensation progress
健康被害を主に入通院に関する補償の進捗状況です。 数字は7月31日時点の概数ですが、補償に関するお問合せをいただいた方は1,350名、その うち補償の対象と認定され、お支払いが完了した方は380名となっております。 次のページより、2026年度第2四半期の決算業績について、中川からご報告させていただき ます。
Slide 4: Cumulative Q2 results summary
(執行役員 財務本部長 中川 由美) CFOの中川でございます。それでは第2四半期累計の業績サマリーについて、ご説明いたし ます。 まず売上高ですが、連結で707億円、対前期比でプラス2.5%の増収となりました。国内、国 際事業ともに増収を確保したものの、国内では中東情勢による影響や季節品の低調があり、 期初の計画からは約15億円の下振れとなっております。 国内事業のトピックとしましては、季節品の低調や出荷コントロールに伴う広告抑制が減収 要因となった一方で、広告を継続投入したヘルスケア製品が全体を強く牽引し、増収を確保 いたしました。国際事業は米国での製造
Slide 5: Q2 consolidated results details
続いて、第2四半期の連結業績の詳細をご説明いたします。 第2四半期単体(4月-6月)の売上高は370億円で、対前期比プラス1.8%。営業利益は8億円 でマイナス80.3%となりました。累計(1-6月)では売上高707億円、営業利益21億円と なっております。 営業利益率3.1%と前年からは6ポイントほど低下しておりますが、詳細につきましては次の ページでご説明いたします。 また、この第2四半期に、新たなものづくりの拠点である新研究所「彩都ものづくりラボ」 への移転に伴う事業所統合費用を特別損失として約7億円計上いたしましたが、こちらは当 初から想定通りの内容
Slide 6: Consolidated operating profit change factors
続きまして、連結営業利益の増減要因についてです。 前年同期の営業利益66億円に対し、当期は21億円とトータルで45億円の減益となりまし た。 主なプラス要因としては、売上による粗利増がプラス13億円で、ここには製品値上げの貢 献プラス7億円が含まれます。 一方、主なマイナス要因ですが、原材料価格の高騰によりマイナス5億円、製造人件費や減 価償却費などの製造関連の固定費の増加がマイナス9億円となりました。そして最も大きな 減益要因が、広告費の増加によるマイナス40億円です。前年は紅麹事案の影響で国内の広告 を自粛しておりましたが、本格的に広告を再開したことによ
Slide 7: Domestic business results by category
国内事業のカテゴリー別業績についてご説明いたします。 第2四半期累計の国内事業売上高は519億円、営業利益は42億円となりました。中東情勢の 影響で出荷コントロールを行った製品群において、欠品リスクを回避するために広告や販促 活動を抑制いたしましたが、その影響を大きく受けた日用品カテゴリーは減収となりまし た。 一方、広告が大きく貢献したヘルスケアの増収が牽引し、旧通販品を除く国内全体の売上高 としましてはプラス3.1%の増収を確保しております。 また、インバウンドは前回の第1四半期決算説明会でもご説明させていただきましたが、今 期より算出方法を変更しており
Slide 8: Domestic advertising effect
国内での広告効果について、具体的な状況をご説明いたします。 昨年7月に広告を本格再開して以降、ヘルスケア関連製品群を中心に回復傾向が継続してお ります。こちらのグラフは季節品を除いたヘルスケア製品における店頭消化、すなわちセル アウトの推移を示しております。 広告再開後、赤いラインで示した前年水準の100%を上回るペースで消化は進んでおりまし て、着実な回復が見られます。特に中東情勢の影響を受けて広告や販促を抑制せざるを得な かった製品を除外いたしますと、点線でお示ししているとおり、4月以降も一定の高い広告 効果を維持し続けております。 引き続き、中東情勢な
Slide 9: International business results by region
次に、国際事業の地域別業績についてご説明いたします。 第2四半期累計の国際事業の売上高は184億円、対前期比プラス8.2%の増収となりました。 為替による押上げ効果もございましたが、全体としては米国の減収を他の国や地域がカバー する形となりました。 地域別の売上高を見ますと、米国は為替を除いたベースでマイナス14%の減収となりまし た。しかし中国大陸は為替を除いて対前期比プラス30.4%と大きく伸長し、東南アジアもプ ラス1.5%と堅調に推移しております。さらに香港地域やその他の地域も、プラス成長を維 持しました。 営業利益につきましては全体でマイナス21億
Slide 10: Sales topics in three main regions
国際事業の主要3地域における、売上高の詳細トピックをご説明いたします。 まず米国ですが、第2四半期累計で対前年マイナス7億円となりました。これは主に製造委 託先における生産遅延が継続しておりまして、ヘルスケア製品が減収となったことが響いて おります。 次に中国大陸は、対前年プラス11億円と好調を維持しました。第1四半期に引き続き、「熱 さまシート」や「アンメルツ」といった主力品の出荷が順調に推移しております。 最後に東南アジアですが、対前期比プラス4億円の増収です。タイとマレーシアにつきまし ては、インフルエンザがあまりはやらず、「熱さまシート」の需要が伸び悩み
Slide 11: Impact of Middle East situation
中東情勢の影響についてご説明いたします。 7月31日時点でサプライチェーンではボトルやフィルムなどの容器包装資材、アルコールや 界面活性剤などの石油化学系原料を中心に値上げ要請が継続しておりますが、多様なサプラ イヤーからの調達により、実影響は一部製品に限定されておりまして、調達遅れなどは解消 傾向にございます。 一方で事業影響としましては、欠品抑制のための定番品出荷コントロールや、一部企画品中 止による販売機会損失、原材料値上げによるコストアップが発生しております。 通期の影響額は、現時点で売上高マイナス10億円、営業利益マイナス20億円と試算してお りま
Slide 12: Full-year operating profit outlook changes
次に通期の営業利益増減見通しについて、期初想定からの変化点を説明いたします。 図の右のほうをご覧ください。先ほど触れました中東情勢に伴う影響として、減収による影 響がマイナス5億円、原材料の追加値上がりがマイナス15億円、合計でマイナス20億円の営 業利益押下げ要因が発生しております。しかしながら、このマイナス分につきましては、追 加の製品値上げによるプラス5億円と、全社的な経費コントロールによるプラス15億円でカ バーする計画です。 ただし、今後の懸念事項としましては、暖冬や感染症流行の低迷といった季節品リスクがご ざいます。それらが顕在化した場合の売上下振れ
Slide 13: Extraordinary gains and losses from Q3
続いて、第3四半期以降に予定している特別利益、および特別損失についてご報告いたしま す。 1点目は、当社が保有しておりますPALTAC株式のTOB(株式公開買付)に伴う特別利益の 計上です。こちらは7月8日に売却が成立いたしましたので、第3四半期におきまして約33億 円の特別利益を計上する予定です。 2点目は、中国大陸における医薬品製造会社「江蘇小林製薬」の事業譲渡に伴う特別損失の 計上です。当社の連結子会社である「小林製薬(中国)」が保有する「江蘇小林製薬」の持 分全てを、「万全万特製薬(厦門)」へ譲渡することといたしました。これによる影響額は 現在精査
Slide 14: FY2026 consolidated forecast
2026 12年 月期の連結業績予想についてご説明いたします。 これまで中東情勢の影響や特別損益の計上予定など、足元で発生していますさまざまな変動 要因についてご説明してまいりました。ボトム面を含め色々と動きはございますが、これら を総合的に勘案した結果としまして、期初に公表いたしました通期業績予想の修正をするに は至らないと判断しております。 変動要因をしっかりとコントロールしながら、事業基盤の立て直しと着実な成長の実現に向 けて、下半期も全社一丸となって取り組んでまいります。
Slide 15: Recurrence prevention and medium-term plan progress
(代表取締役社長 豊田 賀一) ここからは、紅麹関連製品の事案に関する再発防止策の進捗状況、ならびに当社の中期経営 計画の進捗についてご説明いたします。
Slide 16: Three pillars of recurrence prevention
再発防止策の全体像として、私たちはご覧の3本の柱を掲げております。
Slide 17: Medium-term plan 2026-2028 outline
続いて、2026年から2028年までの中期経営計画の骨子について説明いたします。 本計画では「~将来の持続的成長を実現するために~ 未来につながる土台を築く」を新 テーマに掲げ、ご覧の5つの戦略骨子に基づき、構造改革と持続的な企業価値向上へ向けた 変革を力強く推進しております。 本日はこれら骨子に関連するテーマから、一部をピックアップして説明いたします。
Slide 18: Rebuilding trust: QMS and governance reform
戦略骨子の一つ目、「信頼の再構築」および再発防止策に関する進捗のご報告です。 まず品質・安全に関する体制強化として、製品、サービスの「品質」を保ちながら、さらに 向上させるために、「品質マネジメントシステム(QMS)」を継続して改善する運用を開 始いたしました。 QMSの全39プロセスにおきまして文書を整理し、現場で教育を実践し、浸透させる体制を 整えました。また「QMS運営委員会」を開催し、標準化、実施、評価、改善のサイクルを 回し続けることで、「重大な品質事故ゼロ」を目指してまいります。 次にコーポレート・ガバナンスの改革といたしまして、会社の機関設計を変更
Slide 19: Organizational culture reform
続いて、組織風土改革の進捗をご説明いたします。 二度と同じ過ちを繰り返すことなく、従業員が誇りをもって働き、より一層社会に「快」を 提供し続ける変革の基盤として、昨年から組織風土改革に取り組んできました。昨年末に、 「ありたい風土」と「新行動規範」をまとめ、今年はそれらを日々の行動に浸透させていく 活動に注力しています。 今年、新たに「理念体系ガイドブック」を発行いたしました。こ れは「ありたい風土」や「行動規範」に込めた想いを具体的な事象も含めて従業員に説明し ているもので、従業員が日常の判断に迷った際の羅針盤になります。 また、浸透策として、現場で様々なアク
Slide 20: Quality and Safety Day
紅麹事案を一時的な反省に終わらせず、決して風化させないという強い決意の下、事案の公 表日である3月22日を「品質・安全の日」と制定しております。2026年においても、この 「風化防止」と「品質・安全ファースト」の風土醸成・強化を目的としたプログラムを全社 規模で実施いたしました。 本事案の振り返りと再発防止策、補償対応に関する進捗状況の説明に加え、他業界で品質問 題対応に従事された方を外部講師としてお招きし、講演をいただいた後、全従業員が参加す るグループディスカッションを実施しました。 二度と同様の事態を起こさないという強い決意のもと、信頼回復に向けた歩
Slide 21: SKU optimization
戦略骨子の二つ目、「持続的な成長を実現するための企業変革」に関する取り組みとして、 SKU の最適化がございます。 現在、国内で291SKU、国際で292SKUの削減計画を進めております。これは国内、国際、 それぞれ全体のSKU数の26%に相当する規模です。戦略的判断により遅らせるものを除い て、2026年末の時点で計画をほぼ達成できる見込みとなっております。これにより、リソー スの創出が期待され、製造ラインの切替え回数の削減や、処方変更時の試験品目減といった 管理工数の削減に直結いたします。 さらに一例といたしまして、「液体ブルーレット」では約10%の増産が可
Slide 22: Domestic portfolio management: pharmaceuticals
続きまして戦略骨子の三つ目、国内事業の持続的成長、ポートフォリオ経営について説明い たします。 SBUごとに、「成長領域」「安定領域」「変革領域」と3つに分類しており、「成長領域」 は、積極的に経営資源を投下し、事業の大幅な成長を狙うものです。 医薬品カテゴリーは、そのうちの「成長領域」に分類しております。 近年の大きな変革は、デジタルへの大胆なシフトです。主力ブランドである「命の母」にお いて、Web広告の構成比を2023年の30%から直近は47%まで拡大させる見込みです。今年6 月には新たなWeb啓発動画を公開し、公開後4週間のセルアウトは対前年プラス12
Slide 23: Growth area: oral care
もう一つの成長領域であるオーラルケアでは、2026年上期のカテゴリー全体売上高は対前 年でプラス10%と好調に推移しました。既存品の「ブレスケア」はインバウンド需要の拡大 により売上を伸ばし、「歯間清掃具」や「生葉」は広告効果もあり、順調に拡大していま す。 さらに、新製品の積極的な市場投入による貢献も大きく、2025年秋に投入した「ゼローラ 美白ケア」に加え、2026年春には「美白スミガキ PREMIUM」や「ブレスケア 炭酸タブ レット」などを発売し、売上の拡大に寄与しています。今後も成長領域には積極的に経営資 源を投下し、事業の大幅な成長を狙ってまい
Slide 24: Transformation area: food category
続いて変革領域に分類する「食品カテゴリー」の取り組み状況です。 「変革領域」は、収益力の向上により持続的な成長を図るものです。 食品カテゴリーにおきましては、何よりもまず、お客様からの信頼回復に向けた情報発信 の強化を最優先課題として取り組んでおります。具体的には、安全・安心への取り組みをご 理解いただくため、サプリメントの製造工程を紹介する動画をブランドサイトで新たに公開 いたしました。また、店頭のプライスカードにQRコードを記載し、売り場から直接ブラン ドサイトへ誘引する仕組みも現在計画中でございます。 こうした信頼回復の取り組みと並 行し、広告の再開や新
Slide 25: Transformation area: air fresheners
続きまして、同じく変革領域に位置づける芳香消臭剤カテゴリーについて、説明いたしま す。 当社の主力ブランドであります「消臭元」を、30周年を機に、収益性向上のため、付加価 値リニューアルを実施いたしました。機能性と製品価値の刷新により、従来品と比較して約 20%の単価アップを実現しております。今後も付加価値の高い製品開発を継続し、収益性向 上を図ってまいります。
Slide 26: Global expansion: United States
ここからは戦略骨子の四つ目、「グローバル展開の加速と基盤確立」について、主要地域別 の戦略を説明します。まずは米国市場です。 米国における当社の主力であるカイロ事業は、売上高が2025年には約140億円規模に達し、 右肩上がりで順調に成長を続けています。従来のアウトドアやスポーツ観戦での使用場面に 加え、現在、「日常使い用途」への普及を加速させることで、さらなる需要拡大を図ってい ます。販売チャネルとしても、開拓余地の大きいスーパーマーケットチャネルへの展開拡大 に注力しております。 こうした将来の需要拡大をしっかりと取り込むため、2025年にはジョージア州
Slide 27: Global expansion: Chinese mainland
次に、中国大陸の状況です。 ダウントレンドにあった中国大陸の売上は2025年を底に回復へと転じ、2026年は配荷拡大 や広告投資が奏功して想定を上回るペースで推移しておりまして、通期では約30%の成長を 見込んでおります。 カテゴリー別に見ますと、カイロは約20%の成長、「熱さまシート」は前期までの在庫過多 を脱し、約15%の成長を計画しています。その他、医薬品や芳香消臭剤等も約50%の大幅な 成長を見込んでいます。 利益改善に向けては、組織・人員・拠点の最適化による固定費削減を行いました。筋肉質な 収益構造への転換を図り、2028年の売上高目標85億円の早
Slide 28: Global expansion: Southeast Asia
続きまして、東南アジアにおける戦略です。 東南アジアは、グローバルブランドである「熱さまシート」の使用用途やラインナップの拡 充により、まだまだ大きな成長が見込まれる市場です。 「熱さまシート」の用途拡大につきましては、従来の発熱用途というメイン用途に加えまし て、非常に大きな成長余地を秘めている「暑さ対策」へと訴求を広げていきます。例えばマ レーシアでは、暑さ対策の広告を展開し、着実に効果も出てきております。またラインナッ プの拡充として、「熱さまシート」が持つ強固なブランド基盤を生かして、アイケアなどの 周辺カテゴリーへの展開も進めています。 各国の成長
Slide 29: Capital efficiency management
戦略骨子の五つ目、「企業価値向上に向けた資本効率経営」について、説明いたします。 資本効率経営に関しましては、以前にお話ししました通り、政策保有株式の縮減など非事業 資産の売却や、現預金水準の適正化により原資の創出を着実に実行し、これらの原資を既存 事業の競争優位性を高めるための基盤事業投資へ優先的に配分いたします。 その上で、M&A戦略も機動的に推進してまいります。M&Aにつきましては既に具体的な対 象案件のリストアップを行っており、精査、検討を行っていっている段階です。 これら成長投資とのバランスを勘案しながら、株主還元についても機動的に進めて、TSRの 最
Slide 30: Opening of Saito Monozukuri Lab
最後のトピックといたしまして、新たなものづくりの中核拠点である「彩都ものづくりラ ボ」の稼働についてご報告いたします。 大阪箕面市に建設を進めておりました開発の拠点が完成し、4月から本格稼働を開始してお ります。この施設には三つの大きな特徴がございます。 1つ目は、「部門横断のコミュニケーションを生む構造」です。全部門のデスクを施設の中 心となる3階に集約し、開発メンバーが組織の壁を越えて日常的にアイデアを交わし合える 環境を整えております。 2つ目は、「オープンイノベーションを加速する共創実験室『つくるうむ』」の新設です。 社外の多様なパートナーの皆さま
Kobayashi Pharmaceutical — Q2 2026 Earnings Presentation on 6ix