Slide 1: 当社穀物ビジネスの現状と展開について
当社穀物ビジネスの現状と展開について ~穀物の世界需給情勢の変化を見据えて~ 2008年8月6日 注)本資料にて開示されているデータや将来の見通しに関わる記述は、本資料発表日現在における入手可能な情報及び将来の業績に影響を与える不確実な要因に関わる過程を前提とし ております。実際の業績は、今後様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。 なお、本資料利用の結果生じたいかなる損害について、当社は一切責任を負いません。 Copyright(C) Marubeni Corporation
Slide 2: 目次
目次 第1部:世界の穀物市場の現状 P1 ・逼迫する世界の穀物需給 P2 ・中国などの人口大国の影響 P3 ・国・地域別の生産量・消費量 P4 ・米国の生産量の増加 P5 ・中国における畜産物の生産と消費 P6 ・中国におけるトウモロコシ、大豆の消費量の増加 P7 ・大豆生産は、南米と米国が逆転 P8 ・バイオ燃料との穀物争奪 P9 ・日本の穀物輸入について P10 ・世界的供給不足から穀物相場が急騰 P11 ・世界の穀物市場の現状(まとめ) P12 第2部:当社の穀物分野について P13 ・穀物分野の主要系譜 P14 食料部門組織図(2008年4月現在) ・食料部門組織図(2008年4月現在
Slide 3: 世界穀物市場の現状
世界穀物市場の現状 1
Slide 4: 逼迫する世界の穀物需給
逼迫する世界の穀物需給 世界の穀物の生産量、消費量は60年代より年々増加している。 08/09年度期末在庫率は15%台と非常に低い水準となっている。 (資料)丸紅経済研究所 2
Slide 5: 中国など人口大国台頭の影響
中国など人口大国台頭の影響 近年の消費量の増加は、従来の先進国での消費に加え、中国、インドなどの人口大国 の工業化による増加による事が主因である。 資源需拡大 中国、インドなど人口 大国の工業化による資源 人口8億人弱の先進国が国際資源をほぼ独占して 使っていた時代 1990年 2000年 2008年 3
Slide 6: 国・地域別の生産量・消費量
国・地域別の生産量・消費量 小麦 :全世界での生産量は、2007年の豪州、欧州での旱魃要因を除くと近年は横這いであったが、 2008年度は欧州、中国で増産の見込みである。 中国、インドでの生産は増加しているものの、国内での消費が中心の為、輸出は行われない。 米国ではトウモロコシ等への転作が進んでいるが、2008年度は増産の見込みである。 大豆 :全世界の需給では、最も消費が伸びている中国の需要を近年生産が増加しているブラジルからの輸出で賄っている。 トウモロコシ トウモ シ :全世界での生産量、消費量はともに伸びている。 消費の伸びている中国、ブラジルは自国の生産増で賄っているが、今後中国は輸
Slide 7: 米国の生産量の増加
米国の生産量の増加 単位収穫指数 作付面積 (1980年を100%とした場合の伸び率) 生産量 単位:百万エーカー 単位:% 単位:百万Bu 世界のトータル面積での大幅 小麦、大豆、トウモロコシとも灌 トウモロコシ、大豆の生産量は、 増加はない。 漑、肥料、遺伝子組換等、技術 作付面積及び、単位収穫量の増 1990年代後半より小麦から大 的な要因により、単位面積当た 加により大きく伸びている。 豆、トウモロコシへの転作が りの収穫量は増加している。 進んでいる。 (資料)米農務省需給予測 5
Slide 8: 中国における畜産物の生産と消費
中国における畜産物の生産と消費 穀物を餌とする畜産物に関し、中国では生産・消費とも右肩上がりでの増加となっている。 肉1㎏を生産するのに必要な飼料の量は、その4~11倍も必要となる。 (参考) 肉1㎏を生産するのに必要な飼料量(トウモロコシ換算) ❑牛肉11㎏ ❑豚肉7㎏ ❑鶏肉4㎏ 6
Slide 9: 中国におけるトウモロコシ、大豆の消費量の増加
中国におけるトウモロコシ、大豆の消費量の増加 中国において、トウモロコシ、大豆とも生産量は1970年代より増加しているものの、旺盛な国内需要によ り需給が逼迫し、トウモロコシにおいて近年は実質輸出がなくなり、今後輸入国に転ずる可能性がある。 大豆については1990年代後半より輸入国に転じ、今では世界最大の輸入国となっている。 万トン 輸出 111 66 37 83 38 19 19 17 20 21 30 27 30 42 38 0 -500 -1000 -1500 -2000 -2500 -3000 -3500 輸入 -4000 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1
Slide 10: 大豆生産は南米と米国が逆転
大豆生産は南米と米国が逆転 生産意欲が盛んな南米の生産量が米国を逆転 米国および南米(ブラジル、アルゼンチン)の大豆生産 予測 12,000 南米 10,000 8,000 万トン 6,000 米国 4,000 2,000 0 90/91 92/93 94/95 96/97 98/99 00/01 02/03 04/05 06/07 (資料)米農務省 8
Slide 11: バイオ燃料との穀物争奪
バイオ燃料との穀物争奪 米国のエタノール大増産により、 “エネルギー”と“食糧”とのトウモロコシの争奪が始まる • ブッシュ大統領一般教書演説:エネルギー政策 ブッシュ大統領一般教書演説:エネルギー政策(07.1.23) – ①エタノールなど代替燃料の利用拡大:エタノール生産を05年35→ 2012年75→2017年350億ガロン(20%in10Y)に大幅拡大。ガソリン の消費量を15%削減。 – ②自動車の燃費規制強化(現行、1ガロン27.5マイル(1リッター11.1km))→5%ガソリン消費量削減(CO2排出を10年間横ばいへ) – ③戦略石油備蓄の強化:現行6億9,100万バレル(輸
Slide 12: 日本の穀物輸入について
日本の穀物輸入について 少子高齢化により現状穀物需要は横這いか微減。 日本の穀物輸入の2/3以上を占めるトウモロコシについて、今後中国が輸入国に転ずる可能性もあり、中 国との争奪戦が始まる懼れがある。 なお、日本の飼料の主原料はトウモロコシだが、安価な麦を代替原料として使用する必要がある。 人口分布 日本の穀物輸入量 (資料)総務省統計局人口推計 (資料)農林水産省農林水産物輸出入概況 10
Slide 13: 世界的供給不足から穀物相場が急騰
世界的供給不足から穀物相場が急騰 米国以外での穀物生産量は増加しているにもかかわらず、中国をはじめ消費量が増加した事により在 庫率が下落。中東マネー等の投機資金に加え、中・短期的な生産量の増加が見込めない事より、近年 相場が急上昇。 7月 11
Slide 14: 世界の穀物市場の現状(まとめ)
世界の穀物市場の現状(まとめ) ➢現状を纏めますと大きなポイントとしては以下の3点となります ❑新興国等での需要の増大 従来は先進国での需要が世界の需要と同義であったが、中国やインド等新興 国において、人口増加や生活水準の向上により、近年穀物需要が大きく伸び ている。 ❑トウモロコシの争奪戦 ・トウモロコシは全世界生産の約40%、全世界輸出の約55%を米国にて賄ってお り、米国の生産も年々増加している。 (2001/2008年度対比+24%増) ・しかし、米国でのバイオエタノールの大増産、中国での大幅な需要増により、需 給は逼迫する恐れがあり、近々“エネルギー”VS“食糧”、“国”VS“国”の
Slide 15: 当社の穀物分野について
当社の穀物分野について (写真)Columbia Grain社輸出ターミナル 13
Slide 16: 穀物分野の主要系譜
穀物分野の主要系譜 1950年 :食糧庁向け食糧(大豆)輸入初成約。 : (以降食糧輸入を大いに拡大) 1967年 :大洋漁業(現マルハ・ニチロホールディングス)などと合弁で千葉市にサイロを設立。 :日本興油(現日清オイリオグループ)、全購連(現全農)と共に倉敷に西日本グレーンセン ターを設立。(1969年4月竣工) タ を設 。( 年 月竣 ) 1969年:日本コンスターチと共同で中日本グレーンセンターを設立。 1971年:全農、日本通運等と共同で南日本グレーンセンターを設立。 1975年:米国において穀物集荷会社Western Grain Exchange Inc.を買収。 (その後
Slide 17: 食料部門 組織図 (2008年4月現在)
食料部門 組織図 (2008 (2008年年4月現在 月現在)) 【部門人員】(2008年4月現在) 管掌役員 :代表取締役副社長執行役員 桑原 道夫 部門員:368名 食料部門 部門長 :執行役員 岡田 大介 役員2名、総合職309名、一般職57名 (総合職のうち、国内出向47名、海外出向41名) ユニット/部名 業務内容 主要事業会社 部門内企画、人事総務、事業会社管理、コンプライアンス 食料総括部 穀物3ユニット バイオマスプロジェクトチーム バイオ燃料などバイオマス関連事業 Columbia Grain International、東京製粉、東洋精糖 食糧砂糖ユニット 麦、小麦粉、粗
Slide 18: 2007年度通期 部門別連結セグメント情報
年度通期 部門別連結セグメント情報 2007年度通期 2007 連結売上(単位:億円) 連結純利益(単位:百万円) 40000 食料 30000 食料 繊維 繊維 35000 資材・紙パルプ 25000 資材・紙パルプ 30000 化学品 化学品 20000 エネルギー 25000 エネルギー 金属資源 金属資源 20000 輸送機・産業機械 15000 輸送機・産業機械 電力 15000 電力 プラント・インフラ 10000 10000 プラント・インフラ 情報産業 情報産業 5000 開発建設 5000 開発建設 金融・物流 鉄鋼製品 0 金融・物流 0 海外支店・現地法人 鉄鋼製品 海外
Slide 19: 当社の穀物分野での強み①
当社の穀物分野での強み① ➢日本各地にある輸入ターミナルと配合飼料工場 十勝 小樽 (建設中) 【日本各地に拠点を確保】 ★ ★● • 穀物サイロ (保管能力 76万トン) 商社中最大 ⇒ パシフィックグレーンセンター(岡山/熊本/鹿児島) 青森 釜石グレーンセンター(岩手) 関東グレーンターミナル(茨城) 岩手 中日本グレーンセンター(愛知) ●穀物サイロ 十勝グレーンセンター(北海道):建設中 ★配合飼料工場 ▲搾油工場 茨城 • 配合飼料工場 (生産量2.5百万トン) ⇒ 日清丸紅飼料グループ(J/V工場含む) 愛知 ▲★● (北海道/青森/岩手/茨城/愛知/岡山/熊本/鹿児島) 岡山
Slide 20: 当社の穀物分野での強み②
当社の穀物分野での強み② ➢日本最大のトレードオペレーション 日本向け年間取扱 (商社系) ・コーン・マイロ シェア第1位 産地対策 ・小麦 シェア第1位 ・大豆 シェア第3位 小麦・大麦・コーン・大豆 菜種 DLN Columbia Grain Ineternational VITTERA社 (当社子会社) との取り組み アジア穀物商社 SOL Heartland International Co.,ltd. 米国西海岸最大の穀物輸出基地 【HIC】 (当社子会社) 日本向けが コーン・マイロ・大豆 台北、シンガポール、ソウル、 TAP 少子・高齢化による 穀物メジャーADM社 大連に拠点を
Slide 21: 今後の展開について
今後の展開について (写真) Columbia Grain社シャトルトレイン 19
Slide 22: 当社の世界販売戦略と産地対策
当社の世界販売戦略と産地対策 当社の 世界販売戦略と産地対策 【戦略の両輪となる世界販売戦略と産地対策】 戦略の両輪となる世界販売戦略と産地対策】 従来の対日輸入中心から全世界販売への飛躍を行うと同時に、穀物争奪 戦に勝つために産地を押さえて量を確保する 【産地】 【産地】 中国・東南アジア市場 米国中部・西部 東欧・ロシア地域 ➢販売エージェントHIC により3国間取引を拡大 DLN SOL TAP ABU 中東市場 ➢アブダビ商社 SGR 新規 場 により新規市場 内陸へ を開拓 【重点産地 重点産地】】 【重点市場 重点市場】】 ・北米西海岸 【産地】 の港湾設備の拡 CGIIの港湾設備
Slide 23: 今後の展開について
今後の展開について ➢3国間取引の拡大 ➢トウモロコシの3国間取引の2008年度取扱 いは2004年度に比べ約4倍。 さらに3国間取引を増加させ、将来的には 当社の強みである対日輸入取引に並ぶ柱 とする。 ➢大豆、小麦は対日輸入はこれ以上大きな 増加は見込めない事から、3国間取引を増 加させ収益を拡大。 上記投資を行う事より、 5年後には穀物分野で ➢今後の投資について 連結純利益200億円超 を目指します。 当社の世界販売戦略と産地対策を行うた めに2008年度、2009年度での2年間で約 500億円の投資を予定。 ➢分野別投資予定額 ❑世界販売戦略 100~200億円 ❑国内飼料戦略 10