Slide 1: 2024年3月期 第1四半期 決算説明会
ソフトバンクグループ株式会社 2024 年 3 ⽉期 第 1 四半期 決算説明会 2023 年 8 ⽉ 8 ⽇
Slide 2: 免責事項
免責事項 本資料は、ソフトバンクグループ株式会社(以下「SBG」)及びその⼦会社(以下 SBG と併せて「当社」)並びに関連 会社(以下当社と併せて「当社グループ」)に関する関連情報を提供するものであり、すべての法域において、いかな る証券の購⼊⼜は応募の申込みを含む、いかなる投資勧誘を構成⼜は形成するものではありません。 また、本資料は、Arm Limited が発⾏する証券の購⼊または応募の申込み、またはその勧誘を構成するものではありませ ん。あらゆる証券の購⼊または応募の申込み、またはその勧誘は、1933 年⽶国証券法(改正法も含む)およびその他の 適⽤証券取引関連法令に従い登録制に基づ
Slide 3: ファンド情報に関するお知らせ
上記の免責事項は、ソフトバンク株式会社や Z ホールディングス株式会社などの、スポンサーなし ADR プログラムの対 象であるか⼜は将来対象となる可能性のある当社グループの証券に同様に適⽤されます。 本資料に記載されるファンド情報に関するお知らせ 本資料は、情報提供を⽬的として提供されるものであり、法律上、税務上、投資上、会計上その他の助⾔⼜は SB Global Advisers Limited(以下「SBGA」)、SB Investment Advisers (UK) Limited(以下「SBIA」)及びそれらの関係会社を 含む SBG の⼦会社(以下併せて「SB ファンド運⽤会社」)に
Slide 4: ファンド運用に関する注記
ポートフォリオ会社、SB ファンド運⽤会社により運⽤される将来のファンドの将来のポートフォリオ会社、⼜は SBG が、本資料に記載されるロゴを有する企業⼜は事業のいずれかと今後業務を⾏うという保証はありません。 SBGA 及び SBIA は、ビジョン・ファンド 1、ビジョン・ファンド 2 及びラテンアメリカファンドの運⽤に関して、相互 に SBG からそれぞれ別個独⽴した業務プロセスを採っています。SBGA ⼜は SBIA によって運⽤される SB ファンド は、それぞれ SBGA 単独⼜は SBIA 単独で運⽤されています。 3
Slide 5: 登壇者
[登壇者] 取締役 専務執⾏役員 CFO 兼 CISO 後藤 芳光 (以下、後藤) 常務執⾏役員 経理統括 君和⽥ 和⼦(以下、君和⽥) CFO, SB Investment Advisers ナブニート・ゴビル CFO, Member of the Executive Committee, (以下、ナブニート) SB Global Advisers 登壇 司会:それでは後藤より、ソフトバンクグループ株式会社(以下「SBG」)の連結決算概要および 事業概要につきまして、ご説明申し上げます。 後藤:皆さん、よろしくお願いいたします。それでは、第 1 四半期の決算発表について説明させて いただきま
Slide 6: 市場の状況
し、急速な AI 化の進展の中で、われわれはそのリードを取らなければいけない。投資について、 慎重に再開していこうというメッセージを出しました。 株式市場を⾒ると、この 3 カ⽉は⾮常に堅調に推移しました。今⾒ていただいているチャートの⼀ 番上にあるのがトムソン・ロイターの Venture Capital Index です。プライベートエクイティの指 標は、この 3 カ⽉は堅調に推移し、上場株の⽶国市場でのムードも⾮常に良かった。また、中国の 指標である Golden Dragon China は、1 ⽉〜3 ⽉は少し⼼配していましたが、この 4 ⽉〜6 ⽉には 順調に回復しました。 5
Slide 7: M7が牽引する米国株
ただ、もう少し内容を⾒なければいけないのは、特に⽶国上場株の牽引役は、M7(Magnificent 7)と呼ばれている、以前は GAFA と呼ばれていたような⼤型株の動きです。アルファベットやア マゾン、アップル、メタ、マイクロソフト、エヌビディア、テスラ。この 7 社の株価が、⾮常に⼤ きく上昇を牽引しました。 6
Slide 8: SVFの上場株の動き
ソフトバンク・ビジョン・ファンド(以下「SVF」)の上場株の動きを⾒てみると、この 3 カ⽉間 は⾮常にポジティブに推移しました。NASDAQ と⽐較してみても、⼤分近づいてきたのかなとい う感じです。 外部環境と SVF の状況から、SVF の投資損益が 6 四半期ぶりに⿊字転換したというのが今回の決 算の⼀つのメッセージだと思います。 今⾒ていただいているチャートは SVF 単体のもので、いわゆる連結消去はしていません。SVF 単 体で 10 億⽶ドル弱の⿊字になります。 7
Slide 9: 投資損益の反転
この結果、累計の投資損益においても 6 四半期ぶりに反転ということで、上向きになりました。わ れわれもよく理解しながら、投資再開というメッセージをどの程度、アクセルとブレーキを調整し ていくのかということになろうかと思います。 投資を再開するとお伝えして、この 4 ⽉〜6 ⽉は SVF の投資と、SBG 本体での投資を合わせまし て、約 18 億⽶ドル、⽇本円では 2,000 億円強の投資を実⾏しました。昨年の投資は事実上ストッ 8
Slide 10: 投資再開の状況
プに近い 1 年間でしたので、3 年前からの推移を⾒ていただきますと、おそるおそる再開したとい う感じが伝わるでしょうか。そういう表現が今、最もぴったりかと思います。 今投資している案件というのは慎重に、しかし、この AI 化の流れの中で、将来に向けてわれわれ がしっかりリレーションを持っていきたい企業群を厳選し、投資の意思決定をしているということ です。 先般、6 ⽉の株主総会では久しぶりに孫(代表取締役 会⻑兼社⻑執⾏役員)が皆さんの前でプレゼ ンをさせていただきました。「反転攻勢」ということで、少し⾔葉が強いのですが、私なりに説明 しますと、反転攻勢するが慎重に、ということです。 9
Slide 11: 連結業績
さて、こういった前置きの上で、今回の決算。まずは連結業績を⾒ていただきたいと思います。 第 1 四半期の総括ですが、売上⾼は 1 兆 5,000 億円程度。重要なのは純利益マイナス 4,776 億円、 投資損益マイナス 6,990 億円という数字です。 これらを前年同期⽐で⾒ますと、純利益は約 2 兆 7,000 億円のプラス、投資損益は約 2 兆 1,000 億 円のプラスということで⼤きく回復しましたが、実額ではまだマイナスです。市場の回復に⽐べる と、もう少しプラスに⾏くのではないかという向きもあるかと思いますが、それぞれ理由がありま すのでご説明したいと思います。 10
Slide 12: SVFの投資損益
まず、投資損益から。この表は、投資損益に占める SVF の数字を⽰しており、連結消去したもの です。具体的には、SBG で連結しているポートフォリオを SVF がいくつか持っているというもの で、アーム、PayPay などです。これらは、この数字上から消去されています。それでもほぼトン トンまで回復しています。 これをグループ連結で⾒たときの投資損益は、マイナス 6,990 億円ということです。 11
Slide 13: アリババの評価損失とデリバティブ利益
これでも⼤幅な改善ではありますが、その中⾝を分析してみると実は、6,990 億円のうちの 5,500 億円強はアリババの株価下落による評価損失なのです。ただしアリババについて思い出していただ きたいのですが、もうすでに資⾦化は全て完了しています。 資⾦化は完了したが、株をまだ持った状態になっていると。デリバティブの取引も完了していま す。それほど難しい取引ではなく、先物売買しているのです。先物売買ですから、株価が下がった 分、デリバティブ的にはプラスになります。 このデリバティブ関連利益というのが、この表の点線で⽰しているものです。この 7,699 億円はデ リバティブの関連利益になるので、項
Slide 14: セグメント別税引前利益
次に、税引前利益をセグメント別で⾒ていただきます。持株会社投資事業は、引き続きマイナスの 3,900 億円です。前年同期⽐で 8,000 億円のプラスでした。回復が顕著なのは SVF 事業で、こちら は前年同期⽐ 2 兆 4,000 億円のプラスです。連結ベースではマイナス 1,700 億円で着地しました。 純利益はマイナス 4,700 億円とご紹介しましたが、その中⾝を⾒ていただくと、実は円安が進んだ ことによる為替差損がマイナス 4,600 億円ありました。われわれは投資会社ですので、為替差損益 13
Slide 15: NAV、LTV、手元流動性
も投資損益の中で⼀緒に⾒ていくべきだと思います。しかし P/L 上では、純利益のところで為替 影響がこういう形で出てきてしまうのです。 後ほど触れますが、投資持株会社にとって円安は良いか悪いかというと、⾮常に良いという話で す。したがいまして、純利益もマイナス 4,700 億円の着地ではありますが、その要因が P/L 上の 為替差損によるものであれば、実質はやはりトントンだとご理解をいただくと、本質的な状況を正 しくご理解いただけると思います。 さて、投資会社としてのわれわれの 3 つの重要指標を⾒ていきたいと思います。 Net Asset Value(以下「NAV」)、Loan to Val
Slide 16: NAVの増減
NAV の増減については、この表でご覧いただけるように、数字として⼤きいのは為替です。円安 になると、円で評価した外貨建て資産の価値は上がります。 為替の影響で増えているだけかと思われる⽅がいらっしゃるかもしれませんが、そうではありませ ん。私が 3 カ⽉ごとに決算発表をやってきましたが、プラス 4,000 億円の株価影響というのは意外 と⼤きなメッセージで、これまでずっとマイナスだった株価そのものもプラスに転じたのがこの期 だということです。 15
Slide 17: 為替の影響とNAVディスカウント
さて、為替の影響ですが、先ほどから申し上げているとおり、P/L 上の数字はマイナス 5,000 億円 です。ただ、マイナスになっている要因を分析しますと、外貨建ての負債の元本は、円安になる と、円貨に直すと負債が増えます。その分損失が増えるということになるわけです。 われわれに外貨建ての負債がそんなにあったかという話ですが、単体で⾒ると例えば、外債での調 達のほか、外貨建ての借⼊があります。それ以外にも、われわれは多くの資産を、グループ会社を 通じて保有していて、投資回収や資産売却などによってその資⾦を SBG 本体に吸い上げていくと きに、インターカンパニーローンが外貨建てになっているものも
Slide 18: 保有株式価値の推移
カウントをさらに圧縮していくため、テクニカルにも、本質的にも努⼒を重ねてまいりたいと思っ ています。 こちらは、従前からご覧いただいている保有株式の価値の推移です。この 3 カ⽉のトピックスとし てはやはり、アリババの資⾦化が完了したということです。 それから、もう⼀つは下から 2 番⽬の濃いブルーで⽰しているアームです。アームも順調にその価 値を上昇させてきており、保有株式価値は為替の影響も含めると 16.9 兆円ということで、ここし ばらく減少が続いていましたが上昇に転じています。 17
Slide 19: NAVの推移
1998 年から現在までの NAV の推移をグラフにすると、こうなります。私が SBG に⼊社したのが 2000 年ですので、ほぼ歴史を⼀緒に歩んできました。直近の 2 四半期はおかげさまで上昇のトレ ンドに⼊りました。 このトレンドや市場環境、それからアームの IPO などといったイベントも考えますと、今後さら に上昇してくれることを期待しつつ、⾒守りたいと考えています。 18
Slide 20: LTVの推移と財務ポリシー
こちらは LTV の推移です。歴史的に⾒ても 8%というのは過去最低です。LTV が低いというのは、 安全だということです。では、安全ならいいのかというと、仕事をしていないということでもある わけです。ですから、投資会社としてやはり反転攻勢、投資の再開ということを打ち出していきま す。 では、LTV はまたどんどん悪化するのか。悪化するわけがありません。なぜなら、われわれは財務 ポリシーという鉄板のルールを持っているからです。財務ポリシーを、安全にオペレーションでき る範囲において、会社の価値を中⻑期で成⻑させるための投資に取り組んでいきたいと考えていま す。 どのくらいまで LTV が上昇し
Slide 21: SVFの投資損益
では、今度はドライバー別に状況を⾒ていただきたいと思います。 まず、最初に⾒ていただくのは SVF です。 この第1四半期の SVF の投資損益は合計で 10 億⽶ドル。SVF には現在 3 つのビークルがありま す。⼀番最初にスタートした SVF1 は、もう投資の時期は終了しています。それから SVF2、ソフ トバンク・ラテンアメリカ・ファンド(以下「LatAm ファンド」)は現在も投資活動を⾏ってい ます。最初に取り組んだ SVF1 は、約 10 億⽶ドルのプラスに転じており、SVF2 はまだマイナス ですが、SVF 全体で 10 億⽶ドルのプラスということです。冒頭申し上げたとおり、6
Slide 22: SVF1の累計投資成果
SVF1 の累計投資成果は、896 億⽶ドルの投資額に対して 1,020 億⽶ドルの成果ということで、エ グジット済がどんどん増加しています。苦労しながらも、ファンドの投資回収をしっかりと実現し ています。 SVF1 の未公開投資先の中にはアームが含まれています。アームの約 25%は SVF が持っています ので、上場に伴ってバリエーションがしっかりと市場に認められれば、その増加分で SVF に貢献 してくれることになるだろうと考えています。 そのほかにも上場予備軍はいくつもございます。SVF1 の最終的な利回りを最⼤化できるように、 しっかりとモニタリングしていきます。 21
Slide 23: SVF2の投資成果
SVF2 は、3 年ほど前から投資をスタートし、そのあと環境が急速に悪化したという経緯がありま す。現時点では、約 520 億⽶ドルの投資額に対する成果が約 330 億⽶ドルですが、投資後、まだ 1 年しか経っていない投資先ばかりの若いファンドでもあります。今後の投資は、基本はこの SVF2 などが中⼼なっていくだろうと思われます。 これらのビークルによる追加の新規投資も含めて、ファンドのパフォーマンスの改善を⽬指してい きたいと考えています。 22
Slide 24: ポートフォリオの価値変動
こちらのチャートはポートフォリオの価値変動を⽰したもので、投資先の価値が投資時点より増え ているのか、減っているのかを、社数と⾦額で⽰したものです。 左側が 3 ⽉末までの数字で、累計でどうなっているかというと、残念ながら価値が減っている企業 が 346 社ありました。 昨年、価値が減少した企業は 3 カ⽉ごとにどんどん増えていき、1 年ぐらい前は 100 社ぐらいだっ たのが、150 社、200 社、300 社と増え、3 ⽉末時点では 346 社という状況でした。どちらかとい うと悪化を続けていたポートフォリオの状況ですが、右側の 6 ⽉末を⾒ていただくと、少しですけ れども、価値が減ってい
Slide 25: SVFの新規投資と投資先ネットワーク
まだまだ油断はまったくできず、引き続きしっかりとモニタリングして投資先と向き合っていきま すが、従来の投資先についてこのようなポジティブな変化が⾒え始めているところは今回、ご報告 しておきたいと考えています。 こういう状況下ですので、この 4〜6 ⽉期の SVF の新規投資は 9 億⽶ドルでした。先ほど⾒ていた だいたのは、これに SBG 単体での投資の 9 億⽶ドルが⼊っており、合計 18 億⽶ドルという数字 でしたが、昨年 1 年間に⽐べると、少しギアを⼊れたと。ファーストからセカンドにギアチェンジ したという感じだと思います。 SVF には、約 440 社近い投資先があります。このネット
Slide 26: Sozo Connect
Sozo Connect という、投資先を全部集めて対話させたり、それぞれのシナジーを出させたり、そ こに投資銀⾏やわれわれのグループの⼈間も⼊って、お互いの良いところを吸収し合おうという会 合を何度もやってきています。 コロナ禍でも Zoom などでやりましたし、4 ⽉以降もインド、フランス、⽇本、イギリスで進めて きています。 25
Slide 27: 日本進出支援とAIテクノロジーマッピング
⽇本でも、世界中に投資している 440 社の投資先をぜひ⽇本に持ち込んで、ビジネスをスタート させていきたいという活動も多くなっています。今⾒ていただいているとおり、⽇本市場への進出 をサポートする、いわゆるネットワークサービスもあります。すでに 50 社、⽇本で SVF の投資先 が事業を展開しています。 ⼤きな成功はこれから期待したいと思っていますが、これはもちろん、⽇本のトップグループの総 合通信事業者であるソフトバンクグループが世界中で展開するビジネスの⽇本の総代理店としての 役割も担い、こういった場を通じて遺憾なく発揮しているということです。 AI のテクノロジーマッピングもご紹介し
Slide 28: SVFのAIへの取り組み
業種分けすると、10 以上のセグメントに分かれていくわけです。あくまで⼀例として、9 つのセ クターを紹介しました。 フロンティアテック、エンタープライズ、コンシューマー、その先にはロジスティックスやフィン テック、エドテックなどもございます。それぞれのセグメントの投資先の例も紹介しています。 投資先の詳細につきましては、必要があればまたナブニートから説明いただきたいと思いますが、 SVF としての AI の取り組みは、⽣成系 AI だけでなく、さまざまな分野における AI の、今後の期 待できそうな投資先を厳選してきているという投資活動です。 27
Slide 29: アームの状況
次に、アームの状況についてコメントしたいのですが、上場直前のため何も⾔えません。 売上⾼は 6.4 億⽶ドルで、こちらは前年同期⽐で若⼲微減です。 やはり現在、半導体市場が超短期的なダウンサイクルに⼊っている影響があると思いますが、例え ば、過去 3 年間の年平均成⻑率が 14%であることからも、着実に成⻑していることは⾒ていただ けると思います。この会社の価値、本格的な勝負はまさにこれからです。 AI が本格化していく中、最先端のチップを設計する分野において圧倒的な実績を持つアームの価 値が、さまざまな形で評価されていくのではないかなと考えています。 28
Slide 30: アームの活躍領域の拡大
アームについてはこのぐらいにしておきますが、アームの活躍の場は、従来から⼤分広がってきて います。もともとこのチップはアームだけが作っていたわけではありません。アームがその⼒を皆 さんにお⽰しできるようになったのはやはり、通信端末の中でほぼ独占的に利⽤いただいていると いうのが⼤きいと思います。 スマートフォンからタブレットの中に使われているチップは、ほぼアームがデザインしたものだと 申し上げて良いのではないかと思っています。⼀⽅で、クラウドや⾃動⾞といった分野。5 年前と 今では全然違うわけです。⾃動⾞⼀つ取っても、⾃動⾛⾏からその先に⾄る中で、もう完全な AI ビジネスとして変化していくで
Slide 31: アームの新発表
アームがこの四半期に発表したものがいくつかあります。⼀つは、モバイル向けのコンピューティ ングプラットフォーム。最先端のアームの CPU が搭載されたプラットフォームで、ゲームに例え て⾔うと、今まで経験したことのないような没⼊感のあるゲーム体験ができる、そういう技術を皆 さんにお届けすることができる。 最新の GPU も搭載されているからこそですが、皆さんにお楽しみいただけるような、こうした⾝ 近な素材にも、アームの技術開発を体感いただけるようなものがあります。 30
Slide 32: アームの上場準備
先般、エヌビディアがスーパーコンピューターに関する発表をしていますが、この中にもアームの 最先端のチップが採⽤されています。 おそらくこのスーパーコンピューターを通じて、医療や科学研究が⼤いに推進するでしょうし、ヨ ーロッパでも最もエネルギー効率の⾼いシステムの⼀つになるという評価をいただいており、⼤変 楽しみにしています。 アームの上場準備は⾮常に順調に推移しています。アームの財務や事業状況については、今⽇私か らは申し上げることができませんが、F-1 ファイリングが正式にございます。 公開されたタイミングでは、投資判断をしていただくための情報を皆さんは受け取ることができる と考えていますの
Slide 33: AIによる産業構造の変化
さて、AI による産業構造の変化と書きましたが、この 4〜6 ⽉期に投資した企業が何社かありま す。今回ご紹介したい 3 社には特徴があって、基本はロジスティクスです。 AI があらゆる産業を変⾰していく中で、以前も申し上げましたが、インターネットというのは、 ビジネスとしては広告モデルです。 32
Slide 34: 広告と物流の対GDP比
では、広告モデルによる収益は、GDP においてどのくらいの⽐率かというと、アメリカにおいて は 1%(約 30 兆円)、それに対して物流は 8%(200 兆円)ということで、桁違いと⾔っていいく らいの差があります。 ⽇本はというと、規模は少し⼩さいものの、広告 1%に対して物流 9%と同じような割合です。 33
Slide 35: 物流分野への投資
AI には全ての産業を再定義する⼒がある。この物流という分野はどのように変わるのだろうとい うことも、さまざまな仮説を⽴てながら、今回投資を実⾏した銘柄があります。 まずシンボティックは、SVF ですでに投資していた企業です。今回、⼤型 JV の設⽴にお互い合意 し、それを発表させていただきました。また、シンボティックの持分を 5 億⽶ドル買い増していま す。JV への出資コミットは 32 億⽶ドルですから、まあまあ⼤きな投資です。 次に、バークシャー・グレイは、もともと SVF2 で 28%弱投資していた銘柄です。これを今回プラ イベタイズし、100%取得します。 三つ⽬はテレイグジスタンス
Slide 36: シンボティック
この3つの企業について簡単に紹介したいのですが、シンボティックについては、⼩売業者や流通 業者向けの倉庫の⾃動化プラットフォームを開発・提供していく会社です。具体的なイメージを⾒ ていただきたいので、ビデオをご覧ください。 この会社の⾰新性や成⻑ポテンシャルをイメージしていただけたのではないかと思います。時速 40 キロで動かすとありましたが、だいたい倉庫の中では時速 4 キロぐらいに制限されているそう です。なぜかというと、多くの⼈がいますので、けがをしないように。でもこれ、⼈がいなくなっ た無⼈化の倉庫を想定しているわけです。 ⼈がいなくなると、時速 40 キロでものが動いてもたぶん⼤丈夫
Slide 37: グリーンボックスシステムとバークシャー・グレイ
シンボティックと⼀緒に発表した JV がこちらのグリーンボックスシステムで、Warehouse-as-a Service を幅広い外部顧客に提供していきたいと考えています。 次に、バークシャー・グレイです。この会社とは⼤分付き合いの歴史も⻑いのですが、EC ビジネ スや⼩売店、コンビニといった物流業者向けに AI を活⽤した EC のフルフィルメントや在庫の補 充システム、それから荷さばき順など効率化のためのロボットソリューションを提供している会社 です。 36
Slide 38: テレイグジスタンス
同業の中にもいろいろな会社がありますが、この会社は特に経営者、技術陣に素晴らしい価値があ るのではないかと⾼く評価しています。 最後にテレイグジスタンスです。こちらはもともとコンビニのバックヤードなどで、飲料補充を⾏ うような AI ロボットを展開しており、⼤⼿のコンビニさんとも、既に⼤型提携を結んでいます。 遠隔操作やさまざまな AI ロボットの開発を得意にしている会社です。 今後も、皆さんの⾝近なところで活躍する AI 企業として、われわれもこの会社の成⻑を⼤変楽し みにしています。 37
Slide 39: 財務戦略
最後に財務戦略について、変更はありません。反転攻勢として攻めをやろうと。財務⽅針の堅持、 守りと攻めの両⾯に対応できる財務を、5 ⽉の本決算でコミットしました。 コミットは揺るぎなく、その範囲内でやるというのが、投資の規模を決めるということになりま す。 財務⽅針も変更ありません。通常、LTV は 25%未満と申し上げていますが、余裕を持った運営を していきます。 38
Slide 40: 社債償還資金と手元流動性
また、2 年分の社債償還資⾦を保持。現在の⼿元流動性は 6 兆円あり、おそらく 6 年弱分ぐらいの 社債償還資⾦があることになります。こんなには必要ないわけですが、社債償還資⾦を余裕をもっ て準備するというのも⾮常に必要なことです。市場環境はどう変化するか分かりません。いつ社債 市場がシャットダウンするかも分からない。 より短期の CP などのマーケットはなおさらです。社債 CP に偏って依存した企業は、その市場が シャットダウンしたときに、たちまちに存続の危機に襲われるわけです。私が⾒ても⽇本の企業で 危ないなと思う企業はいくつもあります。私たちも投資会社ですから、ともすると、そういう評価
Slide 41: キャピタルアロケーションと株主還元
守りと攻めに対応できる財務運営ということは、さきほどの財務ポリシーを、少し形を変えて因数 分解するとこのような感じになります。メッセージとしては右上にある、財務の安全性は維持しつ つ、今投資しないでどうするのですかということでもあります。 われわれは情報⾰命家です。情報⾰命家として、世界をリードする。そういう役割を担っていくつ もりです。そのために必要な投資活動は⾏っていきますが、ちゃんと守りもやりますということ を、同時に実⾏していきます。 投資家の皆さんにとって⾮常に関⼼があるのはキャピタルアロケーション、それから株主還元。株 主の皆さんにとっては株主還元ですし、クレジット投資家の皆さんに
Slide 42: 納税額について
最後に、私がこういう場で語るのは初めてですが、税⾦の話をしたいと思います。ソフトバンクグ ループは税⾦を払っていない、悪いという、何か間違った印象を持っている⽅が多くないでしょう か。そういう間違った印象を持ったメディアの⽅もいらっしゃいますが。 数字をご覧ください。相当な税⾦を払っている会社なのです。⼀番上は連結ベースの法⼈所得税の ⽀払額でして、⼀番右上の 2 兆 6,000 億円という数字は、2018 年度から 5 年間で合計 2 兆 6,000 億円の税⾦を払っているということです。毎年どれだけ払っているかというとだいたい 5,000 億円 弱ぐらい、ちゃんと税⾦を払ってきています。
Slide 43: 日本企業の納税額ランキング
最後に、⽇本企業の納税額をランキングにしてみました。これを⾒ていただくと、SBG は 3 位な のです。 われわれも国のために働いている会社ですので、こういった数字を基に、少しでも再評価していた だければと思っています。 私からの今⽇の説明は以上です。 42