Jcr Pharmaceuticals Co., Ltd. · TSE:4552
Jcr Pharmaceuticals — Technical Presentation (November 2024)
26 slides from Jcr Pharmaceuticals's technical presentation, Nov 20, 2024
Slide 1: R&Dミーティング
R&Dミーティング 2024年11月20日 JCRファーマ株式会社 【問合せ先】経営戦略本部 広報・IR室(TEL: 0797-32-1995) Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved.
Slide 2: イントロダクション
イントロダクション Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved. 1
Slide 3: なぜ遺伝子治療が必要か?
なぜ遺伝子治療が必要か? 世界には約7,000種の希少疾病が存在し、 うち約80%が遺伝性疾患1,2 − 遺伝性疾患の大半は単一の遺伝子が原因 − 世界中で約4億人の希少疾病患者がいると 推計される 遺伝子治療は、疾患の原因となる遺伝子 異常を修正可能 − 低分子化合物や抗体医薬などとはアプ ローチが全く異なる 1. Rahit KMTH, et al. Genes. 2020;11(3):239. 2. Nurchis MC, et al. Arch Public Health. 2023; 81(1):93. Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co.
Slide 4: 遺伝子治療の有用なツール:アデノ随伴ウイルス(AAV)
遺伝子治療の有用なツール:アデノ随伴ウイルス(AAV) 優れた安全性 − 非病原性ウイルス − ゲノムに組み込まれるリスクが極めて小さい − 他のウイルスベクターと比較して発がんリスクが小さい アデノ随伴ウイルス (AAV) 持続的な治療効果 進む実用化 − 遺伝子治療に利用される代表 的なウイルスベクター − ヒトの細胞に感染し、細胞内 − 一度の投与で遺伝子発現(タンパク質 − 承認された17のin vivo遺伝子治療のうち、 に侵入可能 の産生)の効果が長期間持続する 8つがAAV1 − 搭載した治療用の遺伝子を組 − 臨床試験の数は250以上2 織へと送達する 1. 国立医薬品食品衛生
Slide 5: AAVによる遺伝子治療の課題
AAVによる遺伝子治療の課題 目的組織への送達が困難 副作用の懸念 − 中枢神経系、筋組織、軟骨、等 − 高用量のAAV投与による、肝障害、血栓性微 小血管症、神経毒性などの副作用の可能性2 − 血液脳関門がAAVの通過を阻む1 − 臨床試験において肝障害による死亡例あり2-4 AAVベクターの大量生産 中和抗体による 超高額の薬価 薬効の減弱 − 製造工程が複雑で高度な技術 − 自然感染により、治療前から − 医療費増加への影響7 が必要5 中和抗体を有する場合あり6 − 品質管理が極めて重要 1. Daci R, et al., Int J Mol Sci. 2024; 25(2): 10
Slide 6: 中枢神経系へのAAV送達方法
中枢神経系へのAAV送達方法 黒質 被殻 脳室 尾状核 視床 大槽 静脈 髄腔 大脳白質 Daci R, et al. Int J Mol Sci. 2024; 25(2):1050. 脳実質内投与(局所投与) 髄液(CSF)内投与 静脈内投与 Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved. 5
Slide 7: 各送達方法の比較
各送達方法の比較 メリット デメリット 脳実質内投与 • 目的の部位に直接投与できる • 侵襲性が高くリスクが大きい(感染、 • 全身暴露が少ない 出血、等) • 中和抗体の影響を回避できる • 局所投与のため送達範囲は限定的 髄液内投与 • 全身暴露が少ない • 脳深部へのアクセスが限定的 • 中和抗体の影響を回避できる • CSFは循環と排出が速くAAV排出も 早い懸念 静脈内投与 • 手技が簡便で侵襲性が低い • 血液脳関門により中枢神経系への送達 • 末梢組織へのアクセスが良好 が困難 • 肝臓へのベクター蓄積による副作用 • 全身分布によるオフターゲット効果 • 中和抗体による薬効減
Slide 8: J-Brain Cargoを適用したAAVの作用機序
J-Brain Cargo®を適用したAAVの作用機序 AAVカプシド 治療用遺伝子 X X 脳実質内にてJBC-AAVが薬効を発揮 X 脳実質 AAVカプシドとJBCの 融合タンパク質を JBC-AAV 血液脳関門 コードする遺伝子 トランスフェリン 血管 受容体 トランスフェリン トランスフェリン受容体を介して JBC-AAVが血液脳関門を通過 Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved. 7
Slide 9: 血液脳関門を通過してAAVベクターを送達するメリット
血液脳関門を通過してAAVベクターを送達するメリット 血液-脳 関門 血液-脳脊髄液 関門 :髄液(CSF) :髄液の流れ CSFは脳や脊髄を物理的に保護する クッションの役割を果たす 脳実質 D‘Agata F, et al., Molecules. 2017; 23(1): 9 血液脳関門を通過する経路でAAVを脳実質へと送達する 毛細血管は脳の細部から深部に至るまで 縦横無尽に張り巡らされている Sato Y, et al., Metab Brain Dis. 2022; 37(6): 1745-1756. 偏りなく脳全体に治療用遺伝子を送達できる Copyright © 2024 JC
Slide 10: 非臨床試験データ
非臨床試験データ Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved. 9
Slide 11: マウス脳へのAAVベクターの送達と導入遺伝子の発現
マウス脳へのAAVベクターの送達と導入遺伝子の発現 VG in brain GFP protein concentration in brain Reporter protein expression (µg/g) 1.0E+07 1.4 65x 20x 1.2 VG/µg gDNA 1.0E+06 1.0 0.8 1.0E+05 0.6 1.0E+04 0.4 0.2 1.0E+03 0.0 Untreated AAV9 JBC-AAV Untreated AAV9 JBC-AAV J-Brain Cargo®を適用することで、マウス脳内のAAVベクターの量および導入遺伝子の発現量が増加 C
Slide 12: 免疫組織化学染色によるマウス脳の評価
免疫組織化学染色によるマウス脳の評価 Untreated AAV9 JBC-AAV J-Brain Cargo®を適用することで、マウス脳全体への効率的な遺伝子送達を実現 Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved. 11
Slide 13: サルの脳におけるJBC-AAVの分布
サルの脳におけるJBC-AAVの分布 x38 350 x34 2,500 Relative expression (mRNA) Purple bars = mCherry 300 2,000 250 200 1,500 x41 150 x41 1,000 100 Blue bars = GFP 50 500 0 0 小脳 Cerebellum 延髄 Medulla 頚髄 Cervical 腰髄 Lumbar 2種類のAAVを同一個体のサルに投与し、投与4週間後にmCherry oblongata およびGFPの発現量を比較 x34 Relative expression (mRNA) 35 x
Slide 14: 肝臓への集積を回避するベクターの開発
肝臓への集積を回避するベクターの開発 Brain Relative expression (mRNA) 1.4 1.2 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 脳への指向性の維持 肝臓への集積の減少 0.0 JBC-AAV-1G JBC-AAV-1G-LD Liver AAVカプシドをコードする遺伝子の一部を改変 Relative expression (mRNA) 1.4 1.2 1.0 0.8 脳への高い指向性を維持した上で、肝臓への 0.6 98% AAV集積を著しく低減することに成功 0.4 0.2 0.0 JBC-AAV-1G JBC-AAV-1G-LD Copyright © 20
Slide 15: GM1ガングリオシドーシス病態モデルマウスの脳における薬効評価
GM1ガングリオシドーシス病態モデルマウスの脳における薬効評価 300 250 ↓7.5% ↓85.4% lyso-GM1-ganglioside in Brain 200 (ug/g dried tissue) 150 100 50 0 正常 病態モデル AAV9 JBC-AAV JBC-AAVの投与によって脳中の基質が著しく減少 Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved. 14
Slide 16: ライソゾーム病モデルマウスでの生存率評価
ライソゾーム病モデルマウスでの生存率評価 100 正常 正常対照 80 病態対照 病態モデル Survival Rate (%) 60 JBC-AAV JBC-AAV 40 20 0 70 170 270 370 Postnatal day (days) JBC-AAVを用いた遺伝子治療により、生存率が著しく改善 Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved. 15
Slide 17: 次世代のJBC-AAV: マウス脳内での遺伝子発現の改善を達成
次世代のJBC-AAV: マウス脳内での遺伝子発現の改善を達成 250 Relative expression (mRNA) 196 200 200 160 160 150 100 52.6 53 44.4 44 50 1.00 1 0 AAV9 JBC-AAV-1G JBC-AAV-1G-LD JBC-AAV-2G JBC-AAV-2G-LD さらに改良を加えた”第2世代”のJBC-AAVを用いることで、 マウス脳において従来のAAV9の約200倍高い遺伝子発現を達成 Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights rese
Slide 18: AAVによる遺伝子治療の課題へのアプローチ
AAVによる遺伝子治療の課題へのアプローチ 臨床で実績のある技術が脳への 効率的なAAV送達を実現 目的組織への 効率的な送達がAAVベクター 肝臓へのAAV集積を著しく減 の総投与量を少なくし、必要 少させる技術の確立により、 送達 な生産量が低減 肝毒性のリスクを低減 AAVベクターの 副作用 大量生産 中和抗体の影響を回避する 製造コストの低減が高額な 技術の開発にも注力 JBC-AAV 薬価の抑制に貢献 中和抗体による 超高額の薬価 薬効の減弱 Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved. 17
Slide 19: 遺伝子治療技術のさらなる可能性
遺伝子治療技術のさらなる可能性 脳へのターゲッティング効率の向上 − 血液脳関門の表面には様々な受容体が存在する − 別の受容体も利用することで、中枢神経系へのデリバリーを さらに効率化 脳以外の組織へのターゲッティング − 特定の組織に高い指向性をもつ”タグ”の創製 … 高い技術力が可能にする“タグ”の最適化 − 組み込むタグの数、発現する位置、受容体との結合親和性等、 ターゲットごとに最適な設計が可能 Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved. 18
Slide 20: 独自の技術が生み出すJCRの未来
独自の技術が生み出すJCRの未来 様々な疾患領域において 画期的な治療薬を創製 技術導出の拡充 共同研究のさらなる増加 ライソゾーム病 J-Brain Cargo®を基盤とした 広く応用が可能な技術 神経変性疾患 眼疾患 骨系統疾患 筋疾患 … Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved. 19
Slide 21: Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved.
Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved.
Slide 22: Appendix
Appendix Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All rights reserved.
Slide 23: J-Brain Cargoの応用可能性
J-Brain Cargo®の応用可能性 核酸のデリバリー (ASO、siRNA) 酵素やタンパク質のデリバリー 遺伝子発現を修飾するため 欠損している酵素やタンパク質を 脳や筋肉に送達 補充するため脳や筋肉に送達 抗体のデリバリー 脂質ナノ粒子のデリバリー 様々なフォーマットの抗体を (mRNA, 低分子化合物) 脳に送達 欠損しているタンパク質を補うため (二重特異性/三重特異性抗体) 脳や筋肉に送達 遺伝子治療、細胞治療 JBCを組み合わせることで、中枢神経系症状の 治療への道を開拓 Copyright © 2024 JCR Pharmaceuticals Co., Ltd. All r
Slide 24: 遺伝子治療
遺伝子治療 ベクターと呼ばれる遺伝子の運び屋を用いて細胞に正常な遺伝子(治療用遺伝子)を導入する方法として、in vivoとex vivoの2種類がある ベクターには、アデノ随伴ウイルス、アデノウイルス、レンチウイルス、プラスミドなどがある in vivo 遺伝子治療 ex vivo 遺伝子治療 遺伝子を導入したベクターを生体内に直接投与して 体外に取り出した細胞に目的遺伝子を導入・発現させ、 目的遺伝子を発現させる手法 培養した細胞を生体に投与する手法 標的細胞を ベクターで遺伝子を 投与 採取 細胞へ導入 正常な遺伝子を ・造血幹細胞 のせたベクター ・T細胞 など 正常な遺伝子 加工した
Slide 25: 略語集
略語集 AAV Adeno-associated virus アデノ随伴ウイルス ASO Antisense oligonucleotides アンチセンス核酸 BBB Blood-brain barrier 血液脳関門 CNS Central nervous system 中枢神経系 CSF Cerebrospinal fluid 脳脊髄液 GFP Green fluorescent protein 緑色蛍光タンパク質 JBC J-Brain Cargo® - LNP Lipid nanoparticle 脂質ナノ粒子 mRNA messenger RNA 伝令RNA siRNA small
Slide 26: 注意事項
注意事項 • 本資料におきまして、当社に関する業績、その他予想、見通し、目標、計画、その他の将来に関する 事項が含まれています。これらの事項は、発表日現在において入手可能な情報による当社の仮定、見 積り、見通しその他の判断に基づくものであり、既知または未知のリスクおよび不確実性が内在して います。したがって、その後のさまざまな要因により、予想・計画・目標等が記載どおりに実現しな い可能性や、実際の業績、開発の成否・進捗その他の見通し等が記載内容と大きく異なる可能性があ ります。 • 本資料には医薬品・医療機器(開発中のものを含む)に関する情報が含まれていますが、その内容は 宣伝広告、医学的アド
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